発売時は8万円した上位モデルなだけあってスタンド等は豪華な作り。

ピポット機能や各種高さ角度調節は手持ちのモニタでも最高クラス。特にスタンドに回転台機能がついているのは地味に嬉しい。

そして発色も経年を感じさせない。グラフィックモデル特有の濃い色が出る。今回は別に色にそんなに拘るわけではないので「好きな」色合いにするという贅沢な使い方。

またバックライトの輝度はかなり高く、その分最大消費電力は公称80Wと高い。但し輝度を10パーセント程度まで下げても十分鮮やかなので眼が疲れやすい自分はそうしている。尚輝度の下限はかなり低く、同じくグラフィックモデルのNEC PA241Wよりも暗くなる。

そもそもの発色が強すぎて疲れる人も居るかもしれないが、輝度の調節幅が広いというのは光で疲れるタイプの人にはうれしい。

入力系統はDVI-IとDVI-DにD-Sub15pinが1個。HDMIは無いがそもそもスピーカーが無いのでDVI変換をかませば同じように使える。

またUSB入力も備えており、本体側面にハブ機能もある。

ただ気になったのが入力信号が無くなった時の動作。いちいち4つの入力系統を表示しつつチェックしていくのだ。DVI-Iはアナログとデジタルが分かれて認識されているようでどうあがいても1個は無駄になる。手動切り替え時もDVI-D→DVI-Iデジタル→DVI-Aアナログ→D-Subと1個づつ順番に切り替えるので手間。

PC側の電源が切れた時もゆっくり1個づつ4系統確認してから表示が切れるのでやはり他のモニタより反応が悪い。まあ手動電源オフをすればいいだけなのだが、入力切替はスキップ機能があればよかったのだが。

ベゼルは三菱らしいシンプルなデザインだが、1段膨らんだカーブを描いていたりMITSUBISHIのロゴがメッキだったりさりげなく自己主張している

（カラーマネジメントモニタでメッキロゴはいってるのは邪魔に感じる人もいないか心配だが自分は気にならなかった）

またこのテのモニタで難しいのがボタン配置。メニュー移動時の上下左右のボタンがめちゃくちゃわかりにくいモニタがあるのだが、これは大きなボタンがスティックのようになっていて、上に倒せば上、右に倒せば右と感覚通りの動作をしてくれるのでメニュー操作にストレスがない。ベゼルを大きくしてボタンを十字配置したL767に匹敵する使いやすさだ。

まあ中古品なのでこの大きなボタンの反応が悪いんだが。

電源LEDは明るいブルーだが、輝度調節も可能なので気になる人も安心。

解像度こそフルHDより低いが作業用には16:10扱いやすく、ドットピッチが小さすぎないのでスケーリングも不要。なかなかいいサイズだ。

そして全体的にさすが上位モデルといったつくりだが、カラーマネジメント機能を持ったモニタ故お値段も高かったので新品では手を出せなかっだろう。

後々の事を考えればしっかりと新品を買った方がいいのだけど、三菱がモニタ事業から手をひいてしまったので、今のうちに使っておきたかったという欲も満たしたかったので満足満足。