大型宇宙艦や、宇宙基地向けのの雑役艇として開発された、連邦の標準型小型艇。
よくシャトルクラフトと混同されがちだが、シャトルクラフトは短距離連絡用で人員輸送を目的としているのに対し、このランナバウトは輸送任務にも使用出来る貨物スペースや、数か月単位の単独任務に耐える居住性が与えられており、単独の宇宙艦として艦籍番号が与えられている。
このドナウ級は、連邦の標準型ランナバウトとして開発されたもので、同型艦が多数建造された。
同型艦全艦が、地球に存在する河川から命名されたため、リヴァー級と呼ばれる場合もある。
本級最大の特徴は、船体中央の段差部分から後ろにあたる船体中央下部で、ここは分離式コンテナとしてまるごと交換出来る構造となっている。
コンテナは、貨物用の通常コンテナのほか、長期任務用の増設居住モジュール、医療・科学実験ラボ、エネルギー・ユニット(移動電源のようなもの)などが用意されており、任務に応じて交換することで、船体規模としてはかなり高度なミッションにも従事出来る。
また、船体後部上構にも追加の武器アレイやセンサーポッドが装着可能で、モデルはこの追加武装ポッドを装備した状態。小型の光子魚雷が搭載されている。
また、タグボート的な運用も想定された関係から、ワープ出力こそシャトルクラフトと同等だが、インパルスドライブ(通常空間用の反動推進エンジン)や、トラクタービーム(引力ビーム。他の艦艇を牽引、もしくは捕獲する際に利用される)の出力は非常に強力で、ベイジョー星系で発見されたワームホール内にて、航行不能となったカーデシアのガロア級巡洋艦を、本級一隻だけで牽引することが出来た。ちなみに、ドナウ級の全長は23.1m、ガロア級は372mである。
ドナウ級は船体部中央部分がユニット式のため、ワープドライブを含む動力周りは全て船体上部から左右にかけてのアーチ部下に集約されている。
写真では陰になって見えづらいが、上構部からワープナセルを繋ぐアーチ部分の内側にワープドライブ、インパルスドライブといった動力部が集約して配置されており、最も装甲の厚い部分に動力部が収められている事が伺える。
なお、このドナウ級の動力配置は実際に高い生存性を発揮しており、後に「ワープナセルまで装甲部に格納」する形で、ディファイアント級でも踏襲された。
モデルとなったNCC-72905は「オリノコ」で、不時着喪失となったUSSヤンジーキャン(揚子江)の代替としてDS9に配備されたものだが、こちらも配備から一年も経たぬうちに喪失となった。
ちなみに、DS9配備のランナバウトはドミニオン戦争終結までの七年間で実に七隻もの艦が完全喪失となっており、当初配備から生き残ったのは、リオ・グランデただ一隻だけである。
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購入金額
2,495円
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購入日
2015年10月13日
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購入場所
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