ヴァルカン最高司令部所属の高速調査艦。
但し、この時期のヴァルカンはアンドリアとの国境紛争を抱えていたため、実質的には戦艦としての側面も強い。
調査艦としての設備を持たない純粋な戦闘型もあり、こちらは巡洋戦艦に分類される。
スロク級は建造時期により設計に違いがあり、船体断面が楕円から下面だけ潰れた形状に変更されたほか、インパルス・ドライブの形状が格子状から左右分割のスリット型に変更されている。
モデル化されたのは、この船体形状とインパルス・ドライブ形状が変更されたタイプで、変更前の艦はごく少数の建造に留まったのか、劇中で登場したのは”ティムール”号のみである。
巡航速度を重視した設計で、ワープ効率を最優先した環型のワープナセルが最大の特徴。
ワープフィールドは、ナセルを中心に球状に形成されることから、環型にワープナセルを構築すると出力比におけるワープ効率は最大となる。
そのため、スロク級は主に運用されていた22世紀中盤においては、アルファ宇宙域における最速の艦艇であり、その最大ワープファクタは7.0と桁外れ(当時においては)に速かった。
インパルス・ドライブ、ワープドライブ、トラクタービーム、主要武装やブリッジなどは全て船体とワープナセルを繋ぐ下部船体に集約されており、主船体部は調査設備や乗務員室、貨物室などに充てられている。
重点的に防御する主要区画を集約することにより、シールド防御の効率を高めるという思想のようで、かつて地球でも戦艦の主流な防御方式であった集中防御に近い。
なお、このクラスは良く「スラク(Surack)」級と呼称されることが多く、特に日本国内の書籍(コレが付属していた冊子も含め)は、ほぼ”スラク”級で統一されているのだが、実のところこれは誤りで、実際には「スロク(Suurok)」級が正しい。
この名称が異なる問題については、どうもデザイン時に検討されていたのが”Surack”級で、登場時に名称変更(もしくは聞き違え)で”Suurok”級となり、この発音と綴りが「映像化されたものが正史」にあたるというスタートレックでのお約束に伴い、”Suurok”が正式になった模様。
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購入金額
2,495円
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購入日
2015年10月13日
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購入場所
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