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HBM採用で”サイパ”最強のグラボ RADEON R9 FURY NANOをレビュー

去年、冬だし寒いし(理由になってない)FuryXかNANOを前々から買って遊びたいなーとは思っていたのですが、着実に値段が下がっていたのでついついポチってしまったしだいです。

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こう寒いと通販でポチるのが捗り過ぎてヤバい  (財布的な意味で)
 
ちなみにすぐさま水冷化しました。

更新: 2016/08/12

R9 NANOはサイズパフォーマンス最強!?

 

 

FuryXとも悩んだのですが、Xだと簡易水冷でパッケージが大きいんですよね。
NANOはこのとおりパッケも小さく、薄くで詰まってる感じがします。
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あとXはnanoに比べて数センチですが基板が長くなってしまうこともあり、
折角のHBM採用でコンパクトが売りなんで最もサイズの小さいNANOを購入しました
あ、タイトルの”サイパ”は「サイズパフォーマンス」の略です。

ということで早速開封。
しっかり梱包されていますね。なお右下のはDPケーブルでした。
NVIDIAばっかり購入しているせいか、グラボにケーブル同梱というのは珍しい気がしました。
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NANOキタ! ほんと小さい。x16のPCIスロットとほぼ同じ長さなんですよね。
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補助電源は8PINひとつです。
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裏面を見ると、コア部分のバックプレートねじに封印シールが……。フ○ック!
なんでそんなことを気にするかって? まあ、そういうことだよ。後日ね。
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GTX960や970のショート基板と比べてもさらに短く、体積が小さいです。
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早速、サブ機に組み込んでみました。
 マザーがM8Iだしクーラントは赤のほうがいいだろうか。
 なんか見た目が冷えてそうだから青ばっか使ってるんですよね。

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組み終わったところで早速起動です。
18

簡単にベンチを回してみました。

まずは定格のままでFF14ベンチ28

3DMarkのFireStrike  (総合はCPUで変わるのでグラフィックスコアを見てください。)
27

FF14ベンチはGeForceにかなり最適化されてるのでGTX980に軍配があがりますが、
FireStrikeではGTX980が13000程度なのに対してNANOは14500程度と圧倒しています。
ボード長が300mm前後の980と比較して圧倒的な”サイパ”ですね。

定格での消費電力はCPUが6700Kで250W程度でした。
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NANOですがTDP175Wを超えないようにクロックとGPU使用率が下がるようになっていて、
定格のままだと大体コアクロック900MHz前後を推移する形になります。
ただし実際は、PCIスロットから75W、8PINから150Wで少なくとも計225Wを供給できるはずなので、
AfterBunerを使ってPowerLimitを150%に設定してやりました。

とりあえずコアやメモリクロックを弄らずにPowerLimitだけを弄った結果がこちら。
ss (2)

コアクロックが1000MHzに張り付くようになってグラフィックスコアが15600まで一気に上がっています。

さらにコアクロックをFuryXの定格と同じ1050MHzにOCすると。
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見事にコアクロックが1050MHzに張り付いて、スコアも15900に!!
FuryXの定格スコアが16000程度なので、NANOをOCすることでXにも迫ります。
まあシェーダー数が同じなので当然の結果といえばそうなのですが。
ただし空冷の10mmファン1つでは冷却が追いつかないのは要注意です。

最後にコイル鳴きについてですが、ぶっちゃけ結構鳴きます・
今回試したのはFF14ベンチとFireStrike、あと実ゲームのFF13LRの3つでしたが、
FF14ベンチとFireStrikeの両方でジーというコイル鳴きが発生しました。
ヘッドホンを着ければ気になりませんがスピーカーのユーザーとかは要注意かもしれません。
簡単に調べた限りではNANOが鳴くのは避けられないそうな…。


オリファン980tiがFireStrikeのグラフィックスコアが19000程度出ることを考えると、
絶対的な性能だけを追求するならFuryXを選択するのはやや躊躇ってしまいますが、
サイズパフォーマンス、ワットパフォーマンスを考えるとNANOの性能は現行最高峰なので、
非常にお勧めなグラボだと思います。

更新: 2016/08/12

グラボのグリス塗り替えに効果はあるのか!?

 

水冷化の準備運動にとりあえず試しでバラしてみました。
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グリスを拭い去ります。
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剥くと全体はこんな感じに
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ヒートシンクもしっかりしてますね。
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ファンが薄い……。これで冷やせるのか。
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コアの固定用バックプレートがクモ足状になっているので取り付けが面倒です。
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折角、分解したんで高級(たぶん高性能)グリスに塗り替えました。
使ったのはプロOCerおすすめと話題の新作 Thermal Grizzly TG-K-015-R です。
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さておき、実験したのは4パターン。
①PowerLimit 100% & 分解前
②PowerLimit 150% & 分解前
③PowerLimit 100% & 分解後
④PowerLimit 150% & 分解後
それぞれで冷却に十分なスパンを置いて、FF14ベンチを1週させてGPU-Zでログを取りました。

最初にスコアについて言っておくと、分解前後で有意な差はなく、
PL100%では11300、PL150%では11600でした。

4パターンでの温度グラフがこちら。
温度


冷却ファンの回転数
ファンの回転数

最後にPL100%の時の分解前後でのコアクロックの変動。
コアクロックの変動


ご覧の通り、高価なグリスに塗り替えても大した差はありませんでした。

いやまあ、1,2度くらいは下がってるっぽいのですが、
それだけのために封印シール外して保証を投げ捨てるというのがね。

以上、グリス塗り替え検証でした。

 

 

 

 

 

 

 

  • 購入金額

    80,000円

  • 購入日

    2015年11月頃

  • 購入場所

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