先日eイヤホンのシークレットセールで試聴機が格安処分されていたのを見つけて購入した品です。Philips Fidelio S2を買ったばかりで、きちんと活用できるか疑問ではあるのですが、一度AKG系の音を聴いてみたかったという面もありまして…。
試聴機上がりでしたので、外箱などは一切無くこの状態で送られてきました。とはいえ、イヤーピースは新品をきちんと付けてありましたし、未開封のスペアも添付されています。
端子部の辺りには「designed in Austria」と書かれたラベルが巻かれていて、実質的には同じハーマンインターナショナルに属するAKGで設計されていることが判ります。
外装デザインはAKGのものとはテイストが異なっていて、この辺りはharman/kardon的な直線基調ということでしょうか。
「harman/kardon AE」と書かれた銘板の裏はリモコンとなっていて、iPod/iPhoneで音量と再生/停止の操作が可能となっています。
K701をスケールダウンしたような感じ?
試聴はいつも通り、以下のDAP2種類と、LUXMAN DA-100を使った組み合わせで行っています。イヤーピースは標準添付品のSサイズを利用しました。
第一印象としては、今まで聴いてきたカナル型の中では最も柔らかい音ということでしょうか。低域はバスドラムはそうでもありませんがベースラインが結構主張します。高域方向は比較的ソフトですが細かい部分まで良く表現します。但し量がやや少なく感じられます。
Fidelio S2のレビューで使ったソースを同じように再生してみましたが、まず「Vivaldi Vs. Vertigo / David Garrett」ではヴァイオリンは滑らかかつ伸びやかで好印象ですが、バックトラックのベースが妙にせり出してきます。とはいえ、標準状態としては比較的良好というべきでしょう。
「Get Lucky / Daft Punk feat. Pharrell Williams」ではギターのカッティングなどは結構決まっているのですが、ベースラインの厚みに対してハイハットが妙に引っ込んでしまってバランスが崩れてしまいます。とはいえ、音色自体は悪くはなくあくまでバランスの問題です。標準状態のFidelio S2ではやかましくて聴きにくくなってしまっていた「黄昏のスタアライト / 南條愛乃」は、少しレトロ感漂うバックトラックが心地よく聴こえてきて、耳障りさが感じられず好印象です。
ここまで聴いていて気になったのはベースラインの帯域の低音が多すぎることと、ハイハットの帯域の高音が少ないということでしたので、ここでイヤーピースをFidelio S2添付のシリコン型Sサイズに変更してみました。
すると低域の張り出しは若干残るものの、高域方向の量が増すことでバランスがぐっと良くなります。ハイレゾ(24bit/96KHz WAV)の「Now / Chicago」でも高域方向がかなり緻密に再現されるために、ハイレゾらしさを味わえるだけの情報量を持っていることが判ります。
この状態の音に何となく心当たりがあったのですが、以前友人が持ってきたAKG製の定番ヘッドフォン、K701と傾向が似ているという印象を受けました。もちろんK701に比べれば空間表現も解像感も落ちますので、K701をスケールダウンしたというべきでしょうか。それでも「AKGサウンド」というべきものを充分に味わえるだけの実力は持っているといえます。
少し高域が強めに出るイヤーピースと組み合わせることで、意外なほど本格的な音を楽しめる製品であり、通常価格でも充分評価に値するものといえます。
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購入金額
3,000円
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購入日
2015年08月28日
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購入場所
eイヤホン
harmankardonさん
2015/08/29
jive9821さん
2015/08/29
シークレットセールで値段を見た瞬間に、何も考えずに注文してしまうほどのインパクトでした。実際に使ってみて、更に満足といえるだけの製品です。
退会したユーザーさん
2015/08/29
シークレットセールが続きましたよね。
自分も思わずポチったモノが・・・・・・
このお盆は豊作でございました(^^)
jive9821さん
2015/08/29
今日は午前中に秋葉原の店頭に寄ったのですが、結構派手なセールを実施中でした。特に中古の値引きが派手で、SONY NW-F886などは現金払いであれば約1万円からありましたからね。
一瞬買おうかと思ったのですが、試聴した後すぐに放置してしまうイメージが浮かんだので、かろうじて踏みとどまりました…。