「そして誰もいなくなった」
このタイトルの推理小説からアイデアを貰って、ババ抜きのアレンジバージョンのような形のカードゲームとなっているのが、この商品です。
ストーリーとしては、原作?小説とは違って、雪深い山荘に閉じ込められた宿泊客たちが、長期に渡って外界とコンタクトを取れずに、食料が尽きてきた事に端を発した殺人に巻き込まれてしまうという物。
疑心暗鬼の中で、次々に起きる殺人。
犯人を突き止めないと、「誰も居なくなる」事は間違いない。
解説書と箱とカード。少女漫画のグッズにしかみえないかも
イベントカードは、8種類(「殺意カード」のイラスト違い含む)。
キャラクターカードは殺人鬼を含めて20枚。
このゲームは、殺人鬼を含むキャラクターカードを規定枚数手札として、残りをイベント、キャラクター別で山札として、イベントカードの山をオープンしながら指示に従っていき、「犯人はお前だ!」カードで「殺人鬼」カードを指定したら勝ち、或いは「殺人鬼」カードの所持者となって、残りのプレイヤーからキャラクターカードを全て捨てさせるか「犯人はお前だ」カードが尽きると勝ち、というルールとなっています。
イベントカードは、
「新たな殺人」
・キャラクターカードを二枚以上持っているプレイヤーを指名して、そのキャラクターカードを一枚捨て札にする。(キャラクターカードを二枚以上持っているプレイヤーがいない時は無効)
「殺意」
・三枚になるまで、場に掲示して、三枚目をオープンしたプレイヤーは自分のキャラクターカードを一枚捨て札にする。(解説書の説明文冒頭を読むと一枚出た瞬間に一人死ぬというように描かれていますが、その後の説明文に『「殺意」カードは三枚揃ったら捨て札にします』と描かれているので、どうもこの解釈が正しいように思えます)
※殺人鬼は死なない(殺す側)なので、殺人鬼カードしか持っていない場合は、他のプレイヤーに公開して無効とします。
「逃避」
・このカードを引いたプレイヤーから順番に、右隣のプレイヤーから一枚キャラクターカードを引く。(ババ抜きと違い、一枚しか持っていないプレイヤーも手持ちが無くなった後に右隣から一枚引いて、元の一枚の手札状態に戻る=ゲームからの脱落は無し)
※逃避カードは攻防どちらにもメリットのあるカードです。殺人鬼所持を知られているプレイヤーは手放して敗北回避のチャンス。持っていないプレイヤーは、知られずに殺人鬼側になって殺人勝利を目指すチャンスが発生します。
「新たな遭難者」
・キャラクターカードの山から、一枚引いて手札に加える。(実は、殺人鬼カードをゲーム開始時点で手札に入れるという事をしないので、このカードで手札に来ることもあります!)
「犯人はお前だ」
・他のプレイヤーの手札の一枚を指定して、それが「殺人鬼」であれば指摘したプレイヤーの勝ちです。違うカードだった場合は、指定したプレイヤーは「殺人鬼」からの報復?でキャラクターカードを一枚捨てます(手札無くなったら脱落=敗北です)
自分が「殺人鬼」しか持っていないプレイヤーは、告発できません(但し、殺人鬼もちである事を公開する必要は無い)ので、『報復が怖いので告発しない』という言い訳をすることが出来ます。(初期手札に殺人鬼カードがない事もあるので、告発スルーも十分普通の戦術です)
※「犯人はお前だ」カードは10枚使い切った時点で、「殺人鬼」を告発出来なかった場合、「殺人鬼」の勝利となります。故に、捨て山は別に作ってカウントします。
「殺人鬼」と残りの人間での対決の形式をとっており、どちらかというと「汝は人狼なりや」に近いかな、と思います。
が、「人狼」と違って、「殺人鬼」役は変動しますので、告発勝利するつもりでいたら、自分が「殺人鬼」になって、逆に告発されて負けたり。
「殺人鬼」勝利の為に「犯人はお前だ」カードをスルーしていたら、最後の一枚の前に「殺人鬼」が他人の手に渡って敗北!という事も有るのが悩ましいです。
シンプルな手順(イベント山を引いて、そのカードの指示に従う)だけですが、駆け引きや推理などで奥が深く、中々に白熱するゲームです。
「殺意」カードの説明が、キチンとしていたら、文句のつけようもないなあ、と思います。
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購入金額
1,900円
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購入日
不明
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購入場所
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