レビューメディア「ジグソー」

トークCDがおもしろかったぞいや!

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。深夜ラジオ。以前はAMがその発信の中心だったため放送エリア外では聴取できなかったり、ノイズにまみれた音声を改善すべくラジオをあっちこっちに動かしたり、アンテナに導線をつないだりして感度アップをはかって何とか聴取しようと努力したりしたものでした。それが現在radikoなどのアプリを用いることによって、もしくはWebラジオ放送ではエリアにとらわれることなく聴くことができます。そういった取り組みで新たな広がりを見せつつあるラジオ界で注目の番組関連の作品をご紹介します。

以前ご紹介したWebラジオ番組洲崎西。声優にはほとんど興味がなく、アニメも宮崎アニメやピクサーの作品をたまに見る程度だったcybercatにこの世界を教えてくれた声優ラジオ。...といっても「声優ラジオ」としてはかなり規格外か。

一般的に声優ラジオはパーソナリティーを務める声優が出演している作品の番宣を兼ねていることが多く、その世界観に立って番組が構成されていることが多い(らしい)。その場合作品のキャラから微妙にはみ出す声優本人像とのギャップも含めて面白いのだと思うのだが、逆にその作品を知らないと(思い入れがないと)面白さが減じてしまうのが難点。

それがこの番組は特に元となる作品がないため、そもそもパーソナリティの魅力で成り立っている。番組開始当初無名に近かった洲崎綾(あやっぺ/ぺっちゃん)と西明日香(あっちゃん/あすか)という二人の声優のコンビ。彼女たちの番組を企画構成している人たちの座談会の記事で読んだが、まだ仕事も少ない新人で「私たちなんでもやります!」という状態だったらしい。今では二人とも代表作があるような立ち位置に上ってきているが、その開始当初からの「なんでも一生懸命にチャレンジする」というスタイルはゆるぎなく、それがけっこういい。

もちろん基本彼女たちの「爆笑あけすけ女子トーク」が番組のウリなのだが、その「核」にあるのは、新しいことにどんどんチャレンジしていこう、という二人の心意気。ムチャぶりされてもヤダヤダ言いながらも必死に応える二人に、表層的なものでない何か、を感じるワケ。

そんな二人に降ってきたのが「Webラジオ番組のアニメーション化」という前代未聞の企画。自分も参加した2015年春のイベントで発表されたその企画、その時は本人たちがその日初めてキャラデザを見たというような状況だったらしいが、2015年8月28日現在、1クール予定の2/3が終わった。番組としては、ラジオ音声を編集してそれにそのまま絵をつけたのではなく、またTV用に新たに「ラジオ」を収録して絵をつけたのでもなく、番組開始以来2年超で現在110回を超える膨大なしゃべりの中からこれはというネタを拾い出して再構成して脚本化し、高校の同級生(年齢詐称w)という設定の二人が学園生活や家族との会話の中でそのネタを披露していく、というスタイルの番組。

ラジオ本編を識っている人には、あぁシドニ..もとい、あぁあのネタだろ、とニヤリとでき、本編を知らない人にはラジオのイントロデュースとして楽しめるもの(しかしこれ見てラジオ聴き始めたら、本編はもっと酷いスゴイので恐れおののくと思うがw)。

そんな番組「洲崎西 THE ANIMATION」の主題歌が発売されたので買ってみた。二人とも歌はうまいので番組では使われていない曲も含めてそれ自体も楽しみだったのだが、なにより今回は販売店特典にトークCDが付くとかで当然初回限定盤。

CDには番組主題歌を含む3曲とそれぞれのInstrumentalヴァージョンが収められる。

Smile☆Revolution」がその「洲崎西 THE ANIMATION」の主題歌。番組では5分アニメの主題歌&スタッフ・キャスト等の紹介場面なため、かなり短く編集されていて展開なんぞはない。でもこれ通しで聴くと展開も結構イイナ。曲調的にはチョイ古めのアイドルグループの歌の様な感じなんだけれど、エレキギター(segarl)がいい仕事している。元々編集された番組版でも聴けるサビのところでのミュート気味のアルペジオがかっこいいなーと思っていたけれど、ハモリのギターソロは短いがセンス◎。二人の歌はサビで転調するあたりからアイドルっぽさを増すような声造りで元気いっぱいな感じ。2コーラス目のサビ前の仕掛けもベタだけど、でも盛り上がるんだよな。

ホップ・ステップ・ジャンプ!」は途中の三拍子のシカケと♪ハイテンションでゆこう!/泣き顔は/ノーサンキュー~輝く未来へ/ホップ・ステップ・ジャンプ!♪というハイテンションな歌詞でアゲアゲ。あとこの曲はあやっぺが一番あっちゃんに声を「寄せて」いるので、キャピっとした感じになっている(さすがに自分たちが主人公、とは言っても高校生設定でもあり、アニメでは声を「造って」いるが、もともと幼い感じのあっちゃんの声にあやっべが似せた感じ←さすが声優、ナレーションとかではあっちゃんもしっとりした声で驚愕するのだが)。

AUNG」は聴く前は(歌詞カード見る前は)なんかの略号かな?と思ったが、♪気がつけばいつしか/リズムが生まれて/ありのまま笑いあえる/AUNGの呼吸みたいに♪なので「阿吽(あうん)」ですな。これが歌詞の中身的には一番二人の状態を表しているかも知れない。♪見かけは/ごく普通の/オンナノコ/どこにも/いそうだけど/2人なら♪まさに。二人とも他の番組では先輩声優を立てて進行に徹していたり、後輩声優を引っぱりあげたりと結構パーソナリティ然としていて、そこまではっちゃけてないことも多い。それが洲崎西だと...端的に言うと「混ぜるな危険」系?w

付属DVDは二人によると「タイムカプセルにでも入れて数年後にでも見てください」というようなものらしい...ので当然今見た(ぉぃ。二人が学生服っぽい服などを着て学校で歌いながら踊るMV。

....。

ふたりともかわいらしくしてもらってはいるのだが、やはりアニメのようには詐s(ナニスルコラヤメ

とっとりあえず一番違和感のない私服ショットを♡
とっとりあえず一番違和感のない私服ショットを♡

そしてお目当ての?トークCDは購入店舗の割り当ては「はじめての洲崎西~番組用語解説編~」。オープニング曲も含めてラジオそのままの感じで始まり、Webラジオ本編で使われている用語を解説し、ラジオを初めて聞く人に違和感なく番組に入ってきてもらおう...という企画。

...だったらしい。

豚リスナー」「じょじょじょ」「はいぶぅー」「Clown's Pocket!(クラポケ)」など新しく聞き始めた人にはなんだかわからん番組内用語を解説していくのだが、ときどきあやっぺから番組内で唐突に発せられる「男が好き」という言葉の解説では..。二人とも百合かと勘違いされるほど仲が良いが「つねづね男を欲して」いるため、そういう話を以前収録外の雑談でしていた時に発言していた「男の子が好きだから」がそのうち「『子』が取れて『男が好き』」と変化し、見る(聞く)も無残なド直球なセリフになってしまったことなどが明かされるなど、へヴィリスナーでも楽しめる内容。そして用語を解説しながらあやっぺが「こうやって聴いていると酷い番組かもしれないと思ってきた」...今まで気がついていなかったんでしょおか、それは。

その後のスタッフ紹介では、よく番組に笑い声が入る作家のふかわげんきの紹介のときにはあやっぺが「あっちゃんが笑ってくれるとうれしい、ふかわ氏が笑うと気分いい」と序列をつけるなど、だから百r(ry

番組の方も100回を超えたあたりから少しトーンが穏やかになり一時期の爆発系とは違う燃焼系の面白さになってきたかなー..と油断したらば2015年8月25日深夜の第113回は久しぶりのビッグバンで...もう何も言うまい┐( ̄ヘ ̄)┌

右下の白いディスクがトークCD
右下の白いディスクがトークCD

12月のイベントでも歌うんだろーなー...(遠い目

【収録曲】
<CD>
1. Smile☆Revolution
2. ホップ・ステップ・ジャンプ!
3. AUNG
4. Smile☆Revolution ~Instrumental~
5. ホップ・ステップ・ジャンプ! ~Instrumental~
6. AUNG ~Instrumental~

<DVD>
「Smile☆Revolution」 MUSIC CLIP

<販売店特典CD>
『「洲崎西」トークCD』「はじめての洲崎西~番組用語解説編~」(とらのあな特典)

「Smile☆Revolution」(30sec.CM)

  • 購入金額

    1,944円

  • 購入日

    2015年08月26日

  • 購入場所

    とらのあな

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • kazgbさん

    2015/08/28

    cybercatさん 熱すぎる!!!

    自分も毎週かかさずラジオ聞いてますよー
    ラジオCDもVol2くらいまでは買っていたんですが、初回特典逃したあたりから買わなくなってしまいました><。
    もともとこういうの買う性格ではないので買った事自体が珍しんですが。。。

    しかしイベントも参加されていたとは!
    自分は2度くらい申し込んで外れたのでそのあとから申し込んでないですorz

    あっちゃんは(売れてない時代に?)窓辺ゆう役で参加していたWindowsイベントで、
    お話&握手したのが良い思い出です。(初の声優イベントだった)
    その後もコミケで見かけたりしましたね。。。
    あやっぺは・・・会った事なし!

    1度くらいは洲崎西のイベントにもいってみたいものです。
  • cybercatさん

    2015/08/29

    kazgbさん も豚リスナーでしたかっっ!!www

    自分が知ったのは結構遅く、昨年の末頃ネット徘徊しているときに、さきの新月さんの神芝居

    にであってそこから...ですからまだ1年経っていない感じ。だからミルハモも募集終わってたんですよね。

    でもコレのおかげで他の声優ラジオも少し聴いたり、それつながりでそれの元作品も見たり、そもそものきっかけのさきの新月さんと時々やりとりさせていただいたり...
    今では“No Suzakinishi, No Life.”ですわww

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