レビューメディア「ジグソー」

XFレンズの撒き餌

ハマったときの画質の良さに惹かれ、FUJIFILM Xマウントのカメラを揃え始めました。ボディーは一応現時点では上位となるCMOS素子「X-Trans CMOS II」を搭載していながら、比較的中古で値段が下がりやすいX-E2を用意しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず定番ともいえる標準ズームと望遠ズームを1本ずつ揃えていて、あとは基本セットとしてはXマウントレンズの中でも特にコストパフォーマンスに定評のあるXF35mm F1.4 Rを揃えるのみとなっていました。

 

ちょうどX-T1の販促キャンペーンで、8月末までの購入分についてはレンズ単品購入でもキャッシュバックの対象となるということで、そろそろ買おうと思っていたところだったのですが、8月に入ると同時に実売価格が各販売店とも3~5千円ほど上がってしまいました。この理由はよくわかっていないのですが、値下がりする要素は当面なさそうなので、可能な限り旧価格に近づけて購入してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比較的このシリーズとしては安い方のレンズなのですが、化粧箱などの演出は凝っていて、必要最低限というイメージのCanon製に慣れた感覚には新鮮に感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

これがレンズ本体です。何となく大昔のMF一眼用レンズを見ているようなレトロ感があります。

 

 

 

 

 

 

X-E2に装着した状態です。X-E2はXマウントの本体としては割合大柄であり、レンズが少々小ぶりに見えます。なお、カメラ装着前にレンズプロテクターは装着しています。

 

 

更新: 2019/05/07
総評

何でも作品に見えてしまう、通称「魔法のレンズ」

タイトルに書いた「魔法のレンズ」という文句は、実は販売店で書かれていたものをそのまま拝借しています。

 

このクラスとしては開放値F1.4と明るく、ボケ味も綺麗なので単純に撮っただけで印象深い写真が作りやすいというわけです。というわけで、完全にカメラにお任せで携帯電話を撮ってみました。クリックで実寸の約1/4程度の面積まで拡大します。

 

 

 

 

 

 

暗いところで撮影したこともあるのですが、恐ろしく被写界深度の狭い画となり、しかもその狭い被写界深度の中は素晴らしく鮮やかな描写をみせ、それが独特の世界を生み出しているということでしょうか。そのうち撮影に適したコンディションの時に、改めて作例を用意できればと思っています。

 

もっともこのレンズの描写は間違いなく魅力的なのですが、実用上の弱点もあります。

 

組み合わせているボディーがX-E2であり、レンズ側も含めて最新版のファームウェアに書き換えていますので、位相差AFにも対応しているのですが、それでもAFの合焦速度はお世辞にも褒められたものではありません。私にとってはEOSのサブカメラという位置付けですので、そのようなものだと割り切って使えるのですが、この組み合わせだけで全てを賄うのはまず無理でしょう。スポーツなど動きのあるものを撮影したければ、他のカメラを使うべきです。

 

また、50mm相当クラスの単焦点レンズとしては最短撮影距離がかなり長く、被写体に寄って撮るというのはまず無理です。実は上の作例も寄れる限界の位置から撮っているのです。この製品に限らずXFレンズは近接撮影には弱いという印象がありますので、近接撮影にも使いたいのであればクローズアップフィルターを用意するか、XF 60mm MacroまたはXC16-50mm F3.5-5.6 OIS IIを別に用意するべきでしょう。

 

 

 

ところで、折角ですのでキャッシュバックキャンペーンにも申し込んでみました。申し込むには、まず店頭に用意されている応募用紙兼封筒が必要となります。

 

 

 

こちらに

 

・購入時のレシートのコピー

・製品保証書のコピー

・製品外箱のバーコード(原本)

 

を貼付して、指示に従って組み立てると応募用封筒が出来上がるというわけです。

 

私のようなXFレンズの単体購入でも応募できてしまうため、X-T1のキャンペーンとして実効性はどうなのかという疑問が無いわけでも無いのですが、あまり安価なレンズが多くはないXマウントユーザー向けのサービスとしては良いのかもしれませんね。

更新: 2019/05/07

作例

X-E2との組み合わせによる作例です。いずれもPhotoshop CC 2019によりリサイズを行った上で掲載しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

X-Trans CMOS IIの特性と相まって、植物の色合いがなかなか上手く表現されていると思います。

 

実はこのレンズは画面端の解像度や歪みなどの要素は、率直に言ってそれほど優秀とは思えません。その代わり中心部はハッとするような鮮やかな描写を見せることがあり、それが独特の魅力に繋がっているように感じられます。

 

APS-Cサイズセンサーのカメラで使いますので、画角としては標準レンズとなりますから、レンズの持ち味を引き出せるか否かは撮影者の腕次第となります。上手くハマったときに素晴らしい画になることはあるのですが、なかなかそんな写真が撮影できていないのは、ひとえに私の技術不足ということですね。

 

  • 購入金額

    47,000円

  • 購入日

    2015年08月12日

  • 購入場所

    ケーズデンキ

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