洋楽好きであれば知らない人はまずいないであろう、エリック・クラプトンの名演「MTV Unplugged」の模様を収めたアルバム「Unplugged」。特に名曲「Tears In Heaven」はスタジオ収録バージョン以上にこちらのライブバージョンが知られているという印象すらあります。
私自身はCD盤は借りて聴いただけで、今まではLP盤とDVD盤で楽しんでいました。
特にCD盤で買い直そうとは思っていなかったのですが、たまたまオーディオ専門店で音楽ソフト類均一割引セールに出くわし、置かれていた中で最も聴いてみたかった本作を入手してきました。
通常のCD/LPでは、この中のdisc1の内容のみが収録されています。disc2はアウトテイクとなった演奏を収録していますが、この盤は輸入品であり、日本盤と比べると「Tears In Heaven」のtake2が収録されていないという違いがあります。
中身のディスクです。DVDの表面にはジャケットと同じ写真がコラージュされています。
ファン向けコンテンツが盛りだくさん
まず先に言ってしまうと、私自身このアルバムは愛聴していますが、エリック・クラプトンが特に好きというほどではありません。
そのため、ファン垂涎と思われるDVD後半のリハーサルトラック集もそれほど大きな価値を見出せると言うほどではなく、その意味では若干評価が辛めとなってしまいます。
実はオーディオ店の店員の話では音質の方も結構改善されているということで期待していたのですが、CDの方はLP盤と比べてそれほど大きく変わってはいないという印象です。強いて言えば中低域の籠りがいくらか取れて、見通しが良くなったという気はしますが。
一方DVDの方ですが、音声は2.1ch リニアPCMと5.1ch DTSの2パターンが用意されています。リニアPCMの方はPowerDVDのステレオ2ch変換で聴くとなかなか良好な音質です。ギターの音の細やかさなどは、CDよりもむしろ上という感すらあります。今回の最大の収穫といえるのは、このDVDの音質かも知れません。
▲DVDのメインメニュー。本番とリハーサルとでメニュー階層が分かれる
メニュー内の「audio」は2.1chと5.1chの切り替えです。また「songs」は曲毎の再生用ですが、こちらは本番の演奏分から選ぶものです。リハーサルは「rehearsal」を選択した時点でさらにこの階層のトラック選択となります。
CDのdisc2は通常盤で収録されなかった楽曲が含まれていて、これに興味がある方はこのDeluxe盤を入手せざるを得ません。熱心なファンの多くは買い直したのでしょうね。
もっとも、実売価格では3千円もしなかった盤であることを考えると、大幅に収録内容が増えて音質面でも進歩しているという点を加味すればかなりのお買い得盤であったのではないかと思います。私のように今までCDで持っていなかったというリスナーであれば、まずこちらを買うべきという内容となっています。
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購入金額
2,880円
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購入日
2014年頃
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購入場所
ノジマ オーディオスクエア
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