コブクロ。小渕健太郎と黒田俊介の二人のユニット。ストリートで出逢い、ユニットを組んだ二人、黒田の存在感のある声に声域が広い小渕のコーラスが加わり、小渕の書いた曲を表現するのが彼等の現在まで続くスタイル。それがこのインディーズデビューアルバムから既に完成されている。
小渕のギター以外は名手中村岳のカホンだけのシンプルなバックの「ボクノイバショ」。ただ黒田と小渕のコーラスの妙はダイレクトに響く。シンプルだけにごまかしがきかない曲だが爽やかな疾走感。
G/GonB/GonE/GonFとベースが動くコードが印象的な出だしの「夢唄」。♪昨日と同じ様な空の下で/明日も同じ様な日が来るのかと/見える物全てが僕の中で/新しい何かに変わってた♪と歌われるこの曲は小渕が会社を辞めた翌日に作った歌らしい。Gの曲の中でのサビの1コード、Cmが効果的。
「ストリートのテーマ」。ストリートのノイズから始まるこの曲は彼等の原点か(ライヴ/コンサートでも永く演奏されたらしい)。まだテクニック的には結構アマチュアっぽさプンプン。でも「伝える」ということに注力しているのがいいな。♪敷かれたレールの上だけ歩いてきた奴らには/何にもわかっちゃいない/さあ立ち上がれ英雄よ/君という味方つれて/明日は笑っていけるように/君の中に眠ってる/怪物呼び起こして/あわてる腰抜けどもを/ぶっとばそうぜ!!♪
アレンジは凝っておらずストレート、テクニック的にもぬきんでているわけではない。しかし、それだけに彼等のハーモニーが直接心の奥に届く。シンプルなことは「簡単」なことではなく、ナチュラルなのに印象深いということは素材が良いからなり立つ、ということを気づかせてくれる作品です。
【収録曲】
1. ボクノイバショ
2. 夢唄
3. ストリートのテーマ
4. 虹の真下
5. 遠くで・・
「ストリートのテーマ」(ライヴなのでバンドアレンジ)
-
購入金額
1,500円
-
購入日
2009年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。