m-flo。無国籍音楽ユニット。元々MC/DJのVERBALとDJの☆Taku、ヴォーカルのLISAの3人からなるユニット。現在はLISAが脱退しており、VERBAL、☆Takuともにプロデューサーでもあるので、音楽プロデュースユニットの一面もあるグループ。基本DJを二人も抱えるので、ダンス~ヒップホップ系の踊れる曲が身上のユニットだが、そんな彼らが5枚目にして初めて静かなバラード系の曲を発表したのがこちら、“L.O.T.(Love Or Truth)”。
このシングルはその「L.O.T.(Love Or Truth)」のみのもの。オリジナルとリミックス2曲、そしてインストヴァージョンが収められる。
でもさすがそれぞれ音楽プロデューサーとしてたてる人物が2人(VERBALと☆Taku)もいるバンド、きちんと3様の魅力となっている。
囁くようなLISAの声とアナログレコードのスクラッチノイズ、ヴーンという深い音のSEで始まる「L.O.T.(Love Or Truth)」。リズムマシン然としたハンドクラップとチキチキしたハイハットの硬い打ち込みのリズム、サンプリングのギターのカッティングと美しいエレピのコードと流れるようなストリングスの対比がCOOL。英語と日本語の切替が自然な歌がLISAならでは♪Baby don't you fade away/変わらないものは何も無いから/流れのままに受け止めようよ/take it as you wish to be/言葉にならない恋もあるから/Love or Truth... ha...♪そしてVERBALの和英混合のラップも無国籍感を醸し出している。
「L.O.T.(Love Or Truth)(Agape Mix)」はアコースティックな音がホリデイちっく?石成正人のアコギと千葉純治のローズ音色のエレピが付け加わったベーシックトラックに浮かぶようなLISAのヴォーカルがいいな。つかベースはクレジットないんで打ち込みなんだろうけど超絶音がいい!生ベのようなルーズなノリがボサちっくでイイナァ...これ、15年前の歌とはとうてい思えないな。サウンドの肌触りと言い、無国籍な指向性と言い、刻の流れを感じさせない。
「L.O.T.(Love Or Truth)(Phileo Mix)」はエレピのループコードとVERBALのラップフィーチャリング。温度感がないループリズムにラップが心地よい。♪To my one and only lover/大人の目から見たらただの BAKA/can you remember 目を計り 目障りな事し 満たしきれなかった魂の乾き/yo I gotta love myself before I love others/許され許し合う to work it out♪この日本語でも英語でもないラップがリズミカルだ。m-floはこのあと数年してLISAが抜け、DJとプロデューサーという部分は共通のVERBALと☆Takuのユニットになる。その後はBoAや和田アキ子、YOSHIKAなど多彩な外部ヴォーカリストを迎えて、曲ごとに風合いの異なる、でも良質なサウンドをとどけている。
でもこの3人体制の頃が一番m-floらしかった。それはヴォーカルというPOPS系楽曲の「主役」が一定であったと言うだけでなく、LISAの重さがない、肉を感じないそこはかとないエロさという特徴的な声が近未来的な彼等に会っていたから。
その中でも本作“L.O.T.(Love Or Truth)”は彼等にとって初のミディアムテンポの曲で、その肌触りが超COOL。
曲、時代、メンバー、サウンド...全てが奇跡の邂逅を果たした作品です。
【収録曲】
1. L.O.T.(Love Or Truth)
2. L.O.T.(Love Or Truth)(Agape Mix)
3. L.O.T.(Love Or Truth)(Phileo Mix)
4. L.O.T.(Love Or Truth)(Instrumental)
「L.O.T.(Love Or Truth)」
「L.O.T.(Love Or Truth)(Agape Mix)」
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購入金額
1,050円
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購入日
1999年頃
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購入場所
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