レビューメディア「ジグソー」

省電力SoCであるBraswellコアのCeleron N3150搭載のM-ATXマザー(;=゚ω゚)=333 ベンチマーク大量追記!!

■更新履歴

2016.2.24:Skylake版のCeleronG3900レビューへのリンクを追加。←NEW

2015.6.26:ベンチ画面とコメント追加。
2015.6.25:速報版ベンチ追記。
2015.6.23:初稿とベンチ速報掲載。

ASRockのCeleron N3150搭載マザーボード「N3150M」です。
性能が気になったと言うこともあり、PCワンズで購入しました(;=゚ω゚)=333

【メーカー/型番】ASRock / N3150M
【チップセット】なし(CPUに統合されたSoC)
【Socket/Slot】Intel Celeron N3150オンボード
【対応CPU】Celeron N3150から変更不可
【メモリスロット】DDR3×2
【拡張スロット】PCI-E2.0(×16)×1 但し×1動作、PCI-E2.0(×1)×2
【主なオンボードデバイス】ディスプレイ出力(HDMI/DVI/VGA)、
 S-ATA(6G×2)、USB3.0×4(Share?)、GigabitLAN(RTL8111GR)×2、
 7.1chサウンド(ALC887)
【フォームファクタ】M-ATX
【リリース時期】2013年4月12日
【製品のHP】
 http://www.asrock.com/mb/Intel/N3150M/
【発売時の記事】
 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201506...

Intelの最新のSoCであるBraswellコアのCeleron N3150を搭載したマザーボードです。

もちろん、特徴は搭載されているCeleron N3150であり、こいつは14nmプロセスで製造されるSoCです。SoCなのでチップセットの機能も含んでおり、マザーボードは非常にシンプルに仕上がっています。また、低TDPゆえにファンレス仕様です。
4コア/4スレッド/1.6-2.08GHz/DDR3L-1600/Intel HD Graphics 320-640MHz(EU=12)/TDP8W

■Intel Celeron N3150
http://ark.intel.com/ja/products/87258/Intel-Celeron-Proc...

また、このSoCは本来DDR3Lにしか対応しませんが、このASRockのマザーはプチ変態仕様の為、通常のDDR3を使うことができます。また、同社には上位のPentium N3700搭載の「N3700M」や、下位のCeleron N3050搭載の「N3050M」や、それぞれにITXモデルも存在します。

同社にはN3150はこのM-ATXモデルとITXモデルが存在しますが、個人的にITXケースを使う機会が少ないことと、普通のDIMMが使える(ITXモデルはSO-DIMM)ので、M-ATXにしました。

 

 

 

■外観レビュー
久しぶりですが、外観レビューから。

■化粧箱
いつものASRockの化粧箱です。

代理店はマスタードシード品です。他のルートと異なり2年保証なのです。


裏面はマザーボードの写真があり、直感的に機能がわかりますね。


■付属品
・マニュアル
・ドライバDVD
・注意書きの紙(恐らく代理店が入れたもの)
・I/Oシールド
・S-ATAケーブル×2


■マザーボード全体
全体的に黒いです。ファンコネクタが目立ちにくいです(^^;


■リアI/Oポート
個人的に嬉しいPS/2×2仕様。あとはオーソドックスですね。
PS/2×2、ディスプレイ出力(VGA、DVI、HDMI)、USB3.0×2、USB2.0×2、LAN、アナログ音声×3


■拡張スロット、S-ATA部
S-ATAは最小限で、S-ATA6G×2系統しかありません。AMDのAM1プラットフォームと同じですね・・・PCI-Eは16もあるように見えますが、全て×1動作らしいです。さり気なく、下側のピンヘッダにはCOMポートが2基あったり、何気にレガシーポートが多い(^^;


■メモリソケット部
このマザーの特徴として、普通のDDR3が使えます。
お手軽なセカンドマシンを組むにも最適ですね。消費電力の大きい、LGA775世代のPen4マシンの換装にも良いかも。


■サウンド部
サウンドチップはお馴染みのREALTEK ALC887です。但し、このマザーは日本のコンデンサメーカーであるELNAのオーディオグレードのコンデンサが実装されており、多少の音質向上は期待できますね(;=゚ω゚)=333


■LAN部
定番のREALTEK製のRTL8111GRが搭載されており、Gigabit対応です。


■CPU、VRM部
TDP6Wと言うこともあり、VRMの存在感はありません。但し、CPUの放熱板は思ったよりも大きいです。もっとも、TDP6Wでここまで大きな放熱板を付けるからこそ安心できるとも言えますね。あと、このマザーはPentium4で追加になった田型の4pinコネクタがありません。


■基板の裏面
・・・わずかですが部品が載っています。片面実装にしてコストダウンマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆


 また、このマザーは2015.6.23時点では、32bitOSはサポートされておらず、Windows7-64bitとWindows8.1-64bitとなります。


とりあえず、組み立ててみましょう。

■構成
【CPU】オンボード
【CPUクーラー】ファンレス
【マザー】N3150M
【メモリ】PC12800 4GB×2
【HDD】250GB S-ATA
【VGA】Intel HD Graphics(CPU内蔵)
【ケース】M-ATXの適当なやつと180W電源
【OS】Windows7 HomePremium 64bit

まあ、適当に手早く組み立てます。
引っ越ししたばかりなのでメモリを探すのに手間取ったw



組み立て後、電源ON!
・・・立ち上がらん(´・ω・`)・・・

っと思ったら、DVI側だとBIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!
PC切替器が断線してたのかな?→断線してました(´・ω・`)・・・


あと、このマザーのバックのUSB2.0/3.0のどちらのポートもHPのUSBマウスが認識しない。初期不良引いたかも・・・原因調査中です。まあ、PS/2マウスなら普通に使えますので・・・

違う、このマザーはUSBドライバ入れるまでUSBポート使えねぇ!ドライバ導入後、どのポートも認識するようになりました・・・

 

キーボードだけでもWindows7のインストールだけなら問題ないのですが、ドライバDVDを入れると出てくるインストーラーはTabキーではドライバをインストールをボタンにカーソルが行かないので注意が必要です。

 

 

 

それ以外は特に問題なく動いています。


体感速度はネットサーフィンではもっさり感はほとんど無いですが、ベンチマークのアーカイブを解凍するタイプのインストーラーがかなり遅いです(^^;

まあ、所詮パフォーマンス向けではありません。




■ベンチマーク
まあ、省電力SoCなので性能を見るものではありませんが、やっぱり気になりますよねw 久々にベンチ三昧と行きましょう(;=゚ω゚)=333

Celeron N3150以外のベンチは私の過去のレビューの使いまわしです。

正直、今回は何と比較するかかなり迷いました。

 

 

【比較対象】

 各CPU名は過去の私のレビューへのリンクとなっています。

Celeron1007U (IvyBridge/2core/2thread/1.5GHz)

Celeron847 (SandyBridge/2core/2thread/1.1GHz)

Sempron3850 (Kabini/4core/4thread/1.3GHz)

Athlon5350 (Kabini/4core/4thread/2.05GHz)

A4-7300 (Richland/2core/2thread/2.8GHz TC4.0GHz)

Celeron G1820 (Haswell/2core/2thread/2.7GHz)
 
 
1.Windowsエクスペリエンスインデックス(Windows7 64bit)

 

プロセッサは5.8。IvyBridgeのCeleorn1007Uを超えています。ただ、このスコアは7以下ではコア数が大きく影響されるようで、4コアで5.8と言うのは高いとは言えませんね。最も、ATOMの血統と思えば十分過ぎるくらい速いですけど。

意外なのはゲーム用グラフィックスがAthlon5350を上回っていること。ただ、こちらもIntelのグラフィックスでは高めに評価される傾向があるので何とも言えませんね。



2.CrystalMark2004R3

 

ALU、FPUを見ると、Sempron3850とAthlon5350の中間くらいでしょうか?コア数で割ると、シングルスレッドの性能はSandyBridgeのCeleron847程度のようです。それでも、あのATOMがここまで進歩したのかと考えると凄いですね。D2Dの性能もCeleron1007Uと比べると大きく進歩しています。



3.CPU関係のベンチ
グラフはCeleron N3150を100%としたときの相対性能です。
ベンチマークのスコアは最後の表にまとめて記載しています。

CrystalMark2004R3(ALU)



CrystalMark2004R3(FPU)



午後のこーだーノーマルベンチ(マルチスレッド)



午後のこーだーノーマルベンチ(シングルスレッド)



3DMark06(CPU)



3DMarkVantage(CPU)



3DMark11(Physics)



CINE Bench R11.5(CPU)



CINE Bench R15(CPU)



CPU関係のベンチスコア表


【結果】

午後のこーだーのベンチを見ると、Celeron N3150のシングルスレッドの性能は概ねCeleron847やSempron3850程度の性能だと言うことがわかります。その為、マルチスレッドのベンチだと2コアのCeleron847よりもスコアが高くなり、4コアのSempron3850を少し上回る程度の性能となります。

 

性能的に見るべきものはありませんが、Sempron3850がTDP25Wに対し、Celeron N3150はTDP8Wなのでワットパフォーマンスがかなり良いと言えるでしょう。


4.GPU関係のベンチ
※古いCPUで最新のベンチは取っていない為、一部古いベンチが混ざっています。

グラフはCeleron N3150を100%としたときの相対性能です。
ベンチマークのスコアは表にまとめて記載しています。

3DMark06(総合)




3DMarkVantage(総合)



3DMark11(総合)
比較対象が無いので画像だけ・・・



FINAL FANTASY XI Bench3(HIGH)



FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼアではない旧Ver.(1280)



FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ワールド編(1280)



FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編(1280)



FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド編 DirectX9(1280)



FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド編 DirectX11(1280)



ドラゴンクエスト10(1280)



ドラゴンクエスト10(1920)

 

ファンタシースターオンライン2 旧Ver.1.00



ファンタシースターオンライン2 Ver.2.00



モンスターハンターフロンティア ベンチ3(大討伐)



きゃらコレ!ITちゃんダンシングベンチマーク



CINE Bench R11.5(OpenGL)



CINE Bench R15(OpenGL)



GPU関係のベンチスコア表

 

【結果】

Celeron N3150のグラフィック性能はゲーム向けでは無いのですが、意外と検討しており、多くのベンチでAthlon5350と肩を並べています。こちらもTDPを考慮するとワットパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。製造プロセスが14nmの効果はそれなりにあるようです。

 

ただ、メインストリームの最下位モデルであるAPUのA4-7300にダブルからトリプルスコアの差を付けられており、ゲームPCの為にN3150を使用するのはナンセンスと言えるでしょう。




■CPU-ZとGPU-Z

 

CPU-Z
アイドル時は約500MHzまで下がります。最大は2.08GHzでした。



GPU-Z
データベースに無いようですね・・・




■結論
はじめてBraswellベースのCPUを触った訳ですが、このクラスでもネットがメインなら問題ないです。日常的にWindows+ブラウザばかり使用している人にとっては、ほとんど性能に不足を感じることは無いでしょう。

 

ただ、このマザーの売価が1.2万円強であり、この価格だとメインストリームのローエンドCPUが購入できます。M-ATX以上のケースで組むなら、Celeron G1820/1840クラス+H81マザー、A4-7300+A68マザーを買った方が賢明だと思います。

 

変態なマザーで組みたいとか、TDPの少ないCPUで自作したいとか、通常使用以外の目的が無いと敢えて選択する意味は無いかも知れません(^^;

 

しかし、ATOMベースのCPUがここまで進化したと思うと・・・ってか、AMDはさっさとAM1の上位CPUを出さないと追いつかれた感があります。

 

でも、本当はPentium N3700搭載のN3700Mが欲しかったんだお(´;ω;`)・・・

しかも、N3700搭載モデルはこのマザーよりも5000円以上高いお・・・

※引っ越し時にワットチェッカーが失踪したので消費電力は測れませんorz

 

 

■2016.2.24追記

Skylake版のCeleronG3900を入手したのレビューしました(;=゚ω゚)=333

  • 購入金額

    11,230円

  • 購入日

    2015年06月13日

  • 購入場所

    PCワンズ

コメント (8)

  • Kvartさん

    2015/06/24

    マザーの写真見た瞬間変な笑いが出たw
    シンプルだな~。

    しかしUSBが使えないUEFIは困りモノですね。PS2マウスなんてもうでてこないですよ。(持ってはいるが)
  • Vossさん

    2015/06/24

    メンテナンス用のトラックボール付KBがUSBなんで、BIOS弄れないのはちと困りますね。
    価格帯がAthlon5350+MBよか高いんで、徹底的な省電力を求める方向かスロット数欲しい時以外は選択肢に入れづらいかなー・・・・
  • ふっけんさん

    2015/06/24

    Kvartさん

    USBが使えないとは驚きました。
    OSのインストールはキーボードだけで問題ないのですが、ドライバDVDのインストールアプリがTABキーだと、開始する部分にカーソルが行かないんですね・・・
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