レビューメディア「ジグソー」

USB-DACの定番。お値段以上の価値あり。

あれだ、オーディオって怖い。

ここ最近、手持ちのクラシック音源とか聞いてた際に、Topping D3の「上の音が籠る傾向」が気になり始め、改善手段を調べてみたら「何が正しいんだかサッパリぷー」な情報ばかり引っかかる。

 

正直、もう調べれば調べるほど意味不明なので、おものだちのちょもさんに相談。

 

「D3で我慢出来んなら、Nano-D1Bあたり導入しちゃったほうがいいかもよ?」

 

え、まさかのDAC買い替えコースですか。

ただ、そのあとに公式サイトの基板写真ブン投げられ、その設計を見て「あー、これいいかも」とか思っちゃったのが運の尽き。

 

さっくり導入決定と相成りました。

 

白だと汚れが目立ちそうなので、敢えて不人気の黒へ突撃。

見た感じプラっぽい印象ありますが、筐体やスイッチ類含めて金属製です。

 

スイッチ含め、操作系は最低限に抑えられています。

左から電源スイッチ、モード切替スイッチ、ヘッドホンプラグ、ボリュームの順。

 

転送モードはUSB-DAC、またはOptかコアキシャルによるデジタル転送のみ対応。

USB転送はUSB-96KHz標準ドライバモード、USB-192KHz専用ドライバモードの二種で、192KHz専用ドライバモードの場合は、PC側に別途ドライバインストールが必要です。

 

なお、モード切替でOptやコアキシャルからUSB-192KHzモードに切り替えた場合、USBドライバがオフライン状態から自動復帰せず、一度電源をOFF/ONしないと切替が完了しない事があります。

背面のインターフェースは必要最低限。

左から、ヘッドホンアンプの出力切替スイッチ、コアキシャル入力、光デジタル入力、USB入力、電源、RCA出力の順。

 

Opt入力は192KHz入力に対応しています。

なお、Optを192KHz入力を使う場合、192KHz転送に対応した角形S/PDIFケーブル(ガラスコアのケーブルでないと、安定した転送は期待出来ませんので注意)と、PC側の設定・対応が必須です。

 

んで、殆どのPCで採用されているRealtek系のオーディオ出力で192KHz出力を有効化する方法ですが、以下を参照して下さい。

画面はWindows10のものですが、Win7や8.1でも操作は同じです。

 

1.コントロールパネルを開き、ハードウェアとサウンドをクリック。

 

2.オーディオデバイスの管理をクリック。

 

3.開いたサウンドのウィンドウから、Realtek Digital Output を探し、右クリックでコンテキストメニューを開き、プロパティをクリック。

 

4.また別窓が開くので、サポートされている形式タブにクリックして切替。

 

5.サンプルレートのボックス内にある、チェックボックスを全てONにする。(画面参照)

 

この設定をしないと、192KHz出力がPC側から出力されないので、たとえケーブルが192KHz転送完全対応だろうが44.1KHz入力以外有効化しません。

殆どの人はUSB-192KHzで使うので問題ないとは思うが、一応載せときます。

 

 

・正面のヘッドホンプラグと背面のRCA出力は切替式でなく、どちらも常時出力なので、ヘッドホン

を挿してもRCA出力はカットされません。

ヘッドホンで聞く際は、必ずRCA出力側に繋いだ機器をオフにしましょう。

 

・RCAケーブルは出来るだけ「短くて品質がマトモ」なやつを左右別々にするほうが吉。

ふつーの赤白ケーブル使うと、このクラスの機器だと大損します。

 

・電源についてですが、プラグの極性を合わせるかどうかで音域幅が変わる傾向があるため、マニュアルに必ず目を通して「極性の合わせ方」を確認して下さい。

極性反転状態で使うと、本来の実力からすると音域幅が9割くらいの性能に落ち込みます。

 

 

・割と電源の差異なんて大したこと無いと思いがちですが、コンセント直挿しとUPS接続の双方試した限りで言うと、UPS接続したほうが確実にいい音で鳴ります。

理由は良く分かりませんが、低音の「どぅーん」が「どぅぉーん」てな感じで、少しだけ不足している音が足されるので、UPS持ってる人はUPSに挿したほうがいいです。

更新: 2016/11/03
総評

甚だ別品。

とりあえず、聞いてみた感じだけで言うと「D3で感じた不満点はすべて解消」されました。

私はオーディオに詳しい訳じゃないので、深みとか広がりとか言われてもサッパリぷーですが、高中低の全音域において「足りなかった音」が見事に拾い上げられています。

 

 

不足していた音がちゃんと鳴るようになったことで、特に顕著な差が出たのが弦楽器。

D3で「籠ってる」と感じていた部分は、実際には足りなかった音が鳴ってないから籠ってるように感じていた事が分かりました。

 

また、以前「どう評価してよいか分からない」と悩んでいたエレコムのOH2000にしても、コレに繋いでようやく癖が判明。

OH2000、ちゃんと全音域できっちり鳴るヘッドホンだったんですね・・・・

要は「鳴らす側の問題」だったって事のようです。

 

 

また、Optの192KHzとUSB-DACの192KHz、思っていた以上に差異が見られます。

USB通すほうが音域は太くなるのですが、Opt入力のほうが上下動した際の挙動がはっきりと出るので、比較的ゆったりな曲はUSB、派手目の曲はOptのほうが向いてるようです。

 

ゲーム利用はOptのほうが圧倒的に臨場感が増すので、普段はほぼOpt利用してます。

 

取り合えず、こいつを導入して言えることは一つだけです。

 

「そら、こんなん気にし始めたら沼に落ちる奴出るの解るわ」

 

私はこのへんで十分満足なので、これ以上は知らんようにしときます。

これ以上何かに手を出したら、絶対に際限無くなる。怖すぎですわマジで。

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2016年10月22日

  • 購入場所

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • ちょもさん

    2016/11/03

    おお、良かったですかー。奨めておいてナンですが、音って好みがあるのでどうかな~と思ってました。
    このDAC、値段の割りにはしっかりした音出てると思います…というか、3万円そこらで買えるDACとしては優秀です。
    一時メインシステムのDACにしてましたが、不満無かったですし。
    好みの分かれるRCA可変出力も、プリとして使えることを考えると十分「有り」かな。

    あとは、パワーアンプとスピーカーですね…フフフ…
    あ、コイツでIXOSの例のヤツ鳴らしてみると結構面白いです。
  • Vossさん

    2016/11/03

    音の好みに関しては、ほぼドンピシャでした。
    不足している音をきっちり拾うので、物凄く「詳細で明確」になりますねコレ。
    IXOSは既に試しましたが、こいつ中音域の出方にまだ余裕あったのかと驚きました。

    ・・・というか、アンプとスピーカーは置き場所確保出来ないから、無理ってことにしとこうよ。
    これ買ってから「吊れば行けるじゃん」とか悪魔が囁いてるんですよ。
  • harmankardonさん

    2016/11/03

    いいですね.

    DSDも聴いてみたくなりませんか?
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