ゲームボーイが白黒液晶だった時代が大分昔になってずいぶん経ちます。

ゲームボーイを延命させた大ヒットゲーム、ポケットモンスター赤・緑。そのヒット受けてゲームボーイで大量のRPGがリリースされましたが、このメダロットシリーズもその一つでした。

そして、全国の多くの男子の運命を狂わせたコミック誌としておなじみのコミックボンボンで連載されていたのが本作です。

原作を全く踏まえる気がなかった同誌のデビルチルドレンと違い、ゲームのキャラクターデザイナー（現メダロット社社長）がちゃんとゲームに準拠して緻密に描いているのが特徴です。

ポケモンでいうところの、ポケモンSpecialです。ギエピーじゃないです。

とはいってもゲームとはやや違うところもあります。特にポケモンはストーリーがほぼないのに対して、メダロットは差別化のためになかなか重厚な物語がゲームにもあります。月刊誌で連載していたのでかなり速足と思いきや、ほぼ最後のシーンしか描いていないので速度的には結構ゆっくりです。また、序盤の内容とゲームのラストシーンはほぼリンクしないので、ゲームをやっていなくても楽しめます。

ただ、これだけでも十分面白い漫画ですが、ヒカル編を下敷きに話が一気に展開するイッキ編も大変面白いので併せて読んでもらいたいところです。

ボンボン連載作品は王ドロボウといいメダロットといい、少年向けながら、大人でも楽しめるようなものがあったなというのが今読み直してみると実感できました。