先日掲載した東芝RZE-S70のレビューへのコメントで、mkamaさんから教えていただいた方法のバランス出力を試してみようと、差し当たって必要となる2.5mm→3.5mm変換プラグを購入してみました。
地元の家電店などでは意外と在庫がない場合もあるかもしれないということで、今回は確実に扱っている通販で購入することに。
以前から使っているヘッドフォンアンプ、RATOC REX-KEB02AKはバランス出力に対応していて、最近主に使っているヘッドフォン、SENNHEISER HD650もバランス接続に対応しているのですが、この組み合わせのバランス接続に対応するケーブルは、せいぜいRATOCの直販で取り扱っているものぐらいしかなく、しかも2.5mmタイプでは汎用性が低いので購入を躊躇していたのです。
このプラグを使っての接続であれば、汎用のステレオミニプラグ対応のHD650用ケーブルが2本あればバランス接続が可能となるのですが、幸いというか上海問屋のケーブルが入手困難になることを見越して、予め2本用意していたのです。
変換コネクターとしてはごく普通だが、得られるものは大きい
単純に送料込みの値段で安いものを選んで買ったのですが、届いたものはそこそこしっかりしたメタルプラグで悪くはなさそうです。
丁度REX-KEB02AKの端子の間隔ともマッチしています。
とりあえず先程からこの状態で色々と試聴しているのですが、確かに3.5mmステレオプラグからの音とは全く違ったものとなります。低域方向の厚みはむしろ少し薄くなるのですが、中~高域方向の解像度や質感がまるで別物というほどに良くなります。REX-KEB02AKでここまで緻密な高域が出てくるとは全く予想してませんでした。同じRATOC製のRAL-DSDHA2と比べても、高域方向の解像度や緻密さでは劣っていないのではないかというほどです。
もっとも、低域方向の力感や重量感や特にシカゴの楽曲を鳴らした際のホーンの質感などはさすがにRAL-DSDHA2やLUXMAN DA-100の方に分があります。REX-KEB02AKはこの辺りと比べると少し表現が淡泊に感じられる部分がありますので。
それでも、REX-KEB02AKのこれまでの評価を大幅に見直す必要を感じるほどに、バランス接続時の音質は良好でした。アンバランス時には低域の馬力で押し切るような音だと思っていたのですが、バランス接続にするとむしろフラットな方向へと変化しますので。
使っているケーブルが銀ケーブルですので、どうしても固有のキャラクターが乗ってしまう部分はあるのですが、今までサングラス越しに見ていた風景を、直接目で見るようにしたというぐらいの違いを感じます。比較的安いケーブル2本でのバランス接続であっても、得られる効果は十分ということでしょう。
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購入金額
390円
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購入日
2015年05月03日
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購入場所
Amazon
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