兎角、ネット情報を調べていると、バランス接続が最強というような
アオリ記事や、レビューを見ますけど、それは間違いです。

聞きたい音が気持ちよく聞ける事。

その音が好きかどうかが最大の評価点であり、
スペック上は上がったけど、

気持ちよくない音ってのは評価すべきいい音に値しません。

という意味で、自分にとってどうかな？と考えて、
欲しい音の表現を出来る機材を探すのが楽しいはずなんですけど・・・
色々とメーカーの情報に踊らされすぎかなぁと考える今日この頃。

さて、このケーブルを導入する事でどのような変化がありますかと
聞かれると、表現に非常に困りますね。

評価曲をペンタトニックスの、Starships と Daft Punk の2曲で考えてみます。

まず、普通のケーブルで聞いていた場合ですが、
音の細かい表現はよく聞き取れますし、音のまとまりが
自分の中心点に向かっている感じがします。

ドンとかダンとか言う感じの低音が真ん中に集まっていく感じですね。

高音もいい感じに響いています。

がしかし、頭の前にA4サイズの用紙を広げた範囲に音が限定されて
ギュッと詰まった、悪く言えば、開放感の少ない音になっているように感じます。

では、2.5mmバランスケーブルで聞いてみた場合ですが、

音の細かい表現は聞き取れますが、3.5mmのアンバランスに比べて少しだけ遠い気がします。

音のまとまりが、自分の中心点ではなく、自分を中心とした丸い地点に向いていて
表現の芯が、1本の棒から、丸いボールに変わった感じですね。

低音も真ん中には向いているんですが、団子になってない（という表現がいいのかな?）
それぞれが表現力がUPした（人によっては迫力がなくなった）音に聞こえます。

高音も伸びが良く、そうですね、アンバランスだとA4用紙のサイズであった音空間が
A3サイズにUPした感じですかね。

空間表現に余裕があって、詰め込まれた感が少ない感じがします。

簡単にまとめると、ギュッと自分に向って濃厚な音表現を聞いていたい場合は、
3.5mmの普通のアンバランスでいいと思います。

2.5mmのアンバランスを必要とする方は、今聞いてるハイレゾ曲がいい音だとは思うんだけど
真ん中に集まりすぎて曲が濃すぎて自分の中で消化しきれないような状況がある場合には
ゆったりとした空間表現で聞いていられるようになるので、良いかもしれません。
ただし、通常の曲は、その分気が抜ける可能性もあるので、ホント好き嫌いです。

ケーブル買うだけで2万弱。

これより上（と言っても表現の違い）を目指すのであれば、数万プラスする。
ハッキリ言ってコスパ悪いです。

そのお金の分、別に音源を買った方が、より自分の聞きたい音楽を探して楽しめると思います。

今ある音源を別の方向から分析してみたい人が買うならば、アリかなぁと思います。

耐久性もとっても心配ですし、壊れたら、2万・・・痛すぎるでしょ。

今回のレビューでは、AK240で聞いた結果なので、例えばAK120Ⅱとかで聞くと、
また違った印象を受けるかもしれません。

バランス接続の評価はとっても難しいと思いますし、思ったよりも
劇的な改善を得られない可能性があるので、プラシーボと思いつつ
導入するのがいいですよ～！！