人気コンテンツであるガンダムのゲームは、百花繚乱の様相。
しかし、まあ、全てのガンダムゲーが名作、良作では無いのですよね。
という前置きで、どういう評価をするレビューなのか、お察しいただけると思います。
意欲作だから許されると思っているからこうなる。(L2並感)
異色の、とか、新機軸とか、意欲作を名乗る作品には、その新しさに振り回されてしまって、肝になるべき部分を疎かにするものがありますね。
結論から先に書くと、このゲームもその一つだと私は感じました。
ワゴンセール280円という金額が、物語っているかも。
プロヴィンスマップで、移動コストが視覚的に!
歴史のバトンを時のバスケット(登場人物の関係性ごとのくくり)に繋ぐと、好きなキャラを強化可能になって、贔屓できる!
というようなキャッチコピーというか文章を見た気がしました。
プロヴィンスマップという響きは、パラドゲー愛好家としては、気になる訳で、気になってはいました。
が、それを上回る地雷臭がしましたので、時期を窺っていると、見事にワゴンセールの目玉商品として君臨しておりました。
こうして、底値と思われる価格で購入した所。
対人地雷と言うよりも、対戦車地雷、いや、作品にあやかって、対MS地雷級の衝撃がありました。
・Gジェネシリーズのヘックス系、マス目系と差別化した(つもりの)プロヴィンスマップ。
要するに区切りの大きさで、移動コストが大きくなるというものでした。
しかも、進入、移動コストが見えないので、自軍の進軍も、相手の侵攻の予測も立たない。
というのが私の感想です。
・戦闘は、懐かしき大戦略の戦闘シーンをガンダムのメカに置き換えただけ、というのが相応しいかな。
戦力値を参加する機体分合算して、パイロット、艦長のスキルで修正して、打撃力を算出。
防御側の能力を引いて、損害数を出すというシンプルな構成。
カードゲームを彷彿とさせました。
歴史のバトンシステムは、マップ幾つか毎に章が進み、その段階で、キーワードと共に、シナリオ分岐と同時にキャラを強化するという感じのシステムのようです。
私は、ジオン公国、ひいてはジオン・ズム・ダイクンの思想を支持する派閥に属する人間ですので、シャア・アズナブルことキャスバル様を強化する路線のみを選択。
その結果、序盤は連邦側でMSを初めて見る衝撃と共に、ジオン公国に快進撃を許すというシナリオだったので、自分の陣営のキャラは一切無強化状態でした。
すると、シャア少佐が登場したマップで、全ての戦力を一部隊に纏めても、一蹴されてしまい、
敗北条件である「ジオンMSの進入地点への到達」を阻止する事など、夢のまた夢という状況に。
敵を撃破する事はもちろん、足止めする為に侵攻経路であるプロヴィンスに部隊を配置すると、相手側の攻撃で全滅してしまい、一度の攻撃で全滅させると起きるボーナスステップ(二度目の移動)が発生して、むしろ、倍移動されるというオチ。
ちなみに、このマップは、まだ、ルウム戦役(シャア少佐が赤い彗星と呼ばれる大活躍をした戦い)すら発生していない頃のお話なので、もう少しおとなしいハズなんですけれどもね。
バトンを全部突っ込んだ私が、偏らせ過ぎているという批判は甘んじて受けよう。
でも、好きに贔屓していいよ、と言われてゲームが進まないのはおかしくないですか?
練り込み不足だと感じました。
ゲーム中に説明される用語であるとか、戦闘システムの感じをみると、基本システムを考えた人は非電源系のボードゲームを想定している節があります。
或いは、パラドゲー(特にストラテジー)好き。
対戦型ボードゲーム(非電源)であったなら、評価できるかな、と思いました。
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購入金額
280円
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購入日
不明
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購入場所
エディオン
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