MITSUBISHI RDT201WLM(BK) は三菱電機が2008年7月に発売したDiamondcrystaシリーズに属する1680x1050(WSXGA+)表示に対応した液晶ディスプレイだ。
筆者は2010年前後の時期IODATAのLCD-MF241XBRをサブモニタとして使用していたのだが、これが運悪く? 故障してしまい、急遽代替え機として導入したと記憶している。
こちらはこちらで別記事としてレビューしたいと思うが、このモニタが度々故障を繰り返す個体であったため、結果的にこの時急遽導入した本機は度々出番が訪れる事になる。
前述したMF241は入力系統も多く、サブマシンから据え置きゲーム機まで様々な物を接続していたが、それに比べ本機は2系統入力、解像度も落ちるなど機能面では見劣りする。
だが機能的にシンプルであるためか、故障も無く動作の面では安定しており、長期間にわたって代替え機としての役割を果たしてくれた。
三菱電機のモニタと言えば、筆者はナナオ製品と並び古くはブラウン管の時代から使用していた(ブラウン管当時はダイヤモンドトロンと言うブランドで広く知られていた)のだが、液晶モニタに世代が変わっても表示品質は一定以上のクオリティを備えていた。
これは筆者にとって仕事上大変重要な事であり、機能性、解像度を犠牲にしてもサブモニタの代替え機として重宝する事になった大きな理由でもある。
それから時は流れ、筆者のモニタ環境も様変わりした2013年12月5日、三菱電機は個人向けディスプレイ事業からの撤退を発表。
少なからず衝撃を受けた事をよく覚えている。
話が本機からそれた。
いろいろあって、結構な期間サブモニタとして活躍してくれた本機は、ブラウン管時代から引き継がれてきたDiamondの名を与えられ、シンプルな機能ながら表示品質の高さ、安定した動作を提供してくれた。
ディスプレイという製品は、仕事で絵を描いたり、こういったレビューを書いたり、インターネットで調べ物をしたりという最終結果が表示されるパーツとして、現在の形のPCには必要不可欠なものだ。
優れた表示能力であったり、高機能であったりというのは、まず相当の期間安定した動作をした上で成り立つ付加価値であり、その意味では本機は土台をしっかりと押さえた基本に忠実な製品であると言える。
当たり前の事を当たり前に出来る事の凄さは、地味であるが故に忘れがちだ。
だが、その当たり前を実直に、誠実に製品に落とし込む姿勢は高く評価されてしかるべきである。
今なお製品を送り出している他メーカーにも、本機の様な当たり前を当たり前にこなす事の重要さを第一に、その上で魅力的な製品を送り出して欲しいと願う次第である。
補足となるが、先日IODATAから、三菱電機のディスプレイ開発と共同で開発したモニタが発売された。
本レビューで登場した二社が共同開発したというDiamondcrystaの名を冠した製品は筆者にとっても大変興味深い物だ。
機会があれば是非自宅に迎え、レビューしてみたいと思う。
安定、安心
解像度に若干の不満はあったが、心配する事無く使い続けられるのは本当に重要だ。
ディスプレイは調子が悪くても使い続けられるといった類いの製品では無いので、この安定感は地味ではある物の特筆すべき事柄であろう。
気持ちよく使い続けられる
起動から、入力切り替えまで、一度操作を覚えてしまえば何も考えなくても使い続けられる。
道具としては正に空気の様な存在で、あるのが当たり前という感覚。
邪魔な物はなく、すっきりとしている
余計なものがほとんど無いので、無骨とも取れる。
仕事の道具としてみれば、主張しすぎる事が無いので、自然にそこにあると言った風情。
良い意味で普通に仕上がっていると言えるのでは無いだろうか。
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購入金額
0円
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購入日
2010年03月14日
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購入場所
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