この値段でこの性能。
本体のみの価格ではあるが、5,000円で新品のコンピュータが手に入るのは素晴らしい。
仮に、別売であるマウス、キーボード、電源、microSDカードを購入しても10,000円でシステムが構築できる。
また、ディスプレイは昨今主流のHDMIポート搭載のテレビやDVIポートを有するPCモニターがそのまま使用できる。
子供のWeb専用端末(もちろん興味を持てばプログラミング入門用にも最適である)としても十分ではないか。
Debian GNU/Linuxがそのまま動く
公式で最も推奨されているRaspbianはDebian GNU/LinuxをRaspberry Piに最適化したものであり、
PCにおいても普及しているDebian GNU/Linuxとほぼ同一である。
PC環境で習得したDebian GNU/Linuxの知識がそのまま活かせるのは、当機の活用にとって大いにプラスである。
ポートのレイアウト改善
前々モデル(http://zigsow.jp/?m=zigsow&a=page_fh_own_item_detail&own_item_id=218194)からすると、ポートのレイアウトが改善され、特に組み込み用途で使用する場合のレイアウトの自由度が高まった。
「6倍高速化」はダテじゃない
900MHzクアッドコアCPU・1GB RAM採用の効果はデスクトップ使用時に如実に現れる。
従来は基本的にはSSH接続での使用がメインであり、直接キーボード・マウスを接続しての使用はその動作速度を考慮すると不適であった。
しかし、本モデルでは、GUI環境(X Window)を使用して、キーボード・マウス・ディスプレイを接続してデスクトップ的に使用することも十分実用的である。
いわゆる「軽量デスクトップ環境」と言われるLXDEを採用するRaspbianをインストールすると、システムの体感速度は同程度のクロック・メモリ搭載のx86システムに遜色ない。
もちろん、動画サイトの動画やWeb閲覧も快適に行うことができる。
オフィスソフト(LibreOffice)も実用的な速度で動作し、これがとても新品5,000円弱のコンピュータとは思えない。
高速なシステムを活かしたIoTサーバーに
昨今のARMプロセッサ搭載のLinuxボードの醍醐味は、その搭載するGPIOポートであろう。
当機もGPIOポートを搭載し、RubyやPython等の言語を用いて、PCやスマートフォン等のWebブラウザから操作してスイッチのオンオフ、LEDの点滅なども行える。
当機は前述のように、高速なプロセッサーを搭載しているから、そのコントロールを仲介するWebサーバーも快適に動く。
もちろん、ファイルサーバーやメディアサーバーとしても、その高速プロセッサーは秘めた性能を遺憾なく発揮する。
自分の箱庭。
5,000円で自分の箱庭が持てる。限られたスペックの中で自分好みのシステムを構築していくのは、まるで盆栽のような趣さえ感じられる。
スペック・拡張性はある程度限られているが、4つ持つUSBポート、前モデルから増えたGPIOポートに何を接続するか、どのように接続するかによって、その可能性は無限大となる。
価格の割に高性能。
前モデル(Raspberry Pi Model B+)からCPUのクロックが700MHz→900MHz、コア数が1→4、メモリが512MB→1GBとスペックが向上している。
従来モデルではやや難があったデスクトップ使用も、本モデルにおいては、非常に快適である。
実際、このレビューもキーボード(TK-FBP037)、ディスプレイを接続した本製品から投稿している。
文字入力がワンテンポ遅れる、表示に時間がかかるなどもなく、快適至極である。
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購入金額
5,980円
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購入日
2015年02月09日
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購入場所
カホパーツセンター
Schrödingers Katzeさん
2015/07/01
あんまり単純な処理で、少々の仕事だと、折角のパフォーマンスが勿体無いですし、ずっしりとした処理には、ストレージのためのインターフェイスが欲しい(USBって言われちゃいそうですが、信頼性とか、色々思ってしまいますし)気がします。
スティックPC系も同じですね。
ある意味なんにでも使える反面これでなくても良いという側面もある。
これならではっていう使いどころでいいものないでしょうかねぇ。
yosyos888さん
2015/07/01
特に2 Bだとパワーもあるので、今流行っているHI-RESの音楽もバッチリです。