実はこの互換機、Uncompatinoの名が示す通り、完全互換ではありません。
まず最大の欠点として、ICSPヘッダがありません。
これではEthernet shieldなどのICSPヘッダを利用するシールドが使えません。
クロック発生源であるセラロックも高信頼の村田製作所製ではなく、ZTTという台湾のメーカーを使用しています。3台の内1台を村田のセラロックに置き換えましたが、ZTTは誤差が酷いです。
以下、Uncompatinoもとい似非Arduino互換機の写真です。
最大の難関は28ピンSSOPパッケージのFT232RLの面付けでしょう。初号機は失敗に失敗を重ねた結果、ヤニとフラックスで汚れています、でも問題なく動くから大丈夫b。
ちなみに余談ですが、本に書いてある「ご飯粒を利用した面付け」の方法では、パッケージからご飯粒がはみ出して、ハンダ付けの際にでんぷんの燃える匂いがして、あまつさえハンダ付けしにくいSSOPパッケージのハンダのノリが悪くなってしまいます。
1粒ではなく、0.3粒位が丁度いいかと思われます。
面付けが終わったら、位置をよぉーく、よぉーく・・・確認して、一気にハンダを盛ります。ブリッジ覚悟で盛りまくります。
その後、ハンダ吸い取り線で余剰ハンダを吸い取ります。
手先の器用さが要求される割に、出来上がった互換機は互換が微妙な互換機です。まあこれも電子工作の醍醐味、ということで。
そこらへんを楽しんでやれる方にとっては面白いブツかもしれません。
#でもまぁよほどのMでないとアレだわなw
ヤニとフラックスでベタベタです。
2号機は初号機よりパワーアップしています。Mprogを用いて、内蔵EEPROMを書き換え、ベンダIDを「Uncompatino mkII at FT232RL」にしました。
USBのみの給電だがコスパは(´・ω・`)。
お察しの通り、給電コネクタとしてはUSBしかありません。
しかしながら、2800円と部品代(1000円)少々で、USB電源アダプタのみで動くArduino互換機が買えるものとすればまあまあかな、とも思います。
余談ですが、合算すると・・・〆て4000円弱。これなら素直にArduinoを買ったほうが幸せになれますね…><;
ここから下は完璧な余談です。
わがArduinoとその互換機で構成した連合艦隊です。ちなみに複縦陣ですね。
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購入金額
2,808円
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購入日
2015年07月26日
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購入場所
Amazon.co.jp
いぐなっちさん
2015/07/26
しばさん
2015/07/26
jakeさん
2015/07/26
しばさん
2016/01/08