F1のテレビ放映のテーマソングと言えばなんと言ってもTHE SQUAREの「TRUTH」。他に「GO FURTHER(松本孝弘、1999~2000)」や「Flash's Theme 2007 High Octane Mix(QUEEN、2007~2008)」、「God Only Knows(屋敷豪太、2009~2010)」などもあるが、やはりセナ/プロ、第2期ホンダの最強時代という最もF-1が盛り上がっていた時代にテーマソングであり、最も長期間使われたテーマソングである「TRUTH」が印象深い。
使用期間は1987年から1998年の12年間に加え、最近また再開され2012年以降も使われている(少なくとも2014年までは)。ただ印象深いこの曲、オリジナル以外が使われた期間もある。21世紀初頭(2001~2002)は以前ご紹介した「TRUTH 21c」、
そしてそのあとを受けたのが2003年から2005年に使われた本作、「TRUTH Drum'n Bass Mix」。
リミキサー、プロデューサーであるRESONANCE-Tがリミックスを手がけたトラックは、F1らしく疾走感のあるもの。時代柄?サンプリングやアフタープロダクションを駆使し、かなりデジタル臭いハードなものになっている。
「Drum'n Bass」の名があるとおり、相当加工された♪イェー♪とサンプリングされた温度感のないかけ声が飛び交う「TRUTH Drum'n Bass Mix」はデジタルビートが強調されたミックス。イントロの前に1フレーズドラマチックなプレイントロがついているがこれがなかなかイイ感じ。意外な事にアタック感のないシンベのループがブキミに?下を支える。この頃はちょうどT-SQUARE自体もギターの安藤正容とサックス伊東たけしの二人だけのユニット形式になっていたときで、ギターソロは新録も周りのバックは打ち込みかな。
「UNITED SOUL Mirrorball Mix」は「Mirrorball」ということで?スピード感溢れ、反射(残響)効果が上手く使われたミックス。オルガン音色のバッキングがCOOLだ。これは当時直前のオリジナルアルバムであった“New Road, Old Way”からのリミックス。
「DESPEDIDA Social Ecstasy Mix」はさらに前のアルバム“BRASIL”から。南米テイスト溢れる小粋な曲がビート強調のダンサブルなミックスになっているが、途中の音の歪み加工がちょっと耳障りかな。
フュージョンとかF1に詳しくない人でもこの曲が流れると、セナや亜久里、右京やシューマッハ、ベッテルや可夢偉を想起する音楽。一時期T(HE)-SQUAREは「T(HE)-SQUARE=F1テーマ曲」と思われる事にやや抵抗があった時期もあったようだけれども、インストバンドがここまで国民的に浸透した曲を持てた、というのは幸せなんだろうな、と思う今日この頃です。【収録曲】
1. TRUTH Drum'n Bass Mix
2. UNITED SOUL Mirrorball Mix
3. DESPEDIDA Social Ecstasy Mix
4. TRUTH Future Satellite Mix
「TRUTH Drum'n Bass Mix」
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購入金額
1,050円
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購入日
2003年頃
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購入場所
bibirikotetuさん
2015/01/26
cybercatさん
2015/01/26