以前から使っているゼンハイザー製インナーイヤーフォンと全く同一のモデルです。
製造中止から結構経過している製品であり、今回は状態不良のジャンク品を購入しています。
付属品はキャリングポーチのみ残っていました。
ドライバーやハウジングには特に問題は無いようですが…。
ケーブルの被膜が一部切れていて、中の銅線が露出してしまっています。このまま使ってしまえば長くは保ちませんし、現時点でも銅が少し酸化しているようですからどのみち実用には耐えません。
当然普段なら見向きもしないコンディションなのですが、それでも買った理由はこちらです。
これが元々使っていたMX685 SPORTSなのですが、右側のユニットのゴムリングを紛失してしまったのです。今となっては貴重なオープンエアータイプであり、ウォーキングのお伴として愛用していたモデルですから、このゴムを無くしてしまったことにより装着感が悪くなるのは結構困りますので、代替パーツが必要になったのです。
代理店に問い合わせれば部品で出てくるのかも知れませんが、送料や手間を考えれば目の前にあるこれを買ってしまった方が手頃だと考えた訳です。
外出時にはこのような製品を使うべき
最近ではインナーイヤーフォンと言えばカナル型ばかりであり、私自身これまでにいくつかカナル型を購入して外出時にも連れ出すようになりました。
しかし、本来は外出時に大事なのは音質よりも安全性だと個人的には考えています。カナル型は遮音性が高く、確かに音楽への没入感が得られるというメリットはあります。しかし、街歩きしているときに大事なのは、そんなことよりは周囲の状況が掴める程度の遮音性で済むことではないでしょうか。
私自身、街歩きしているときにカナル型イヤフォンを装着したまま歩いていることはありますが、その時には音楽を何も流していないか、極めて微弱な音量にしているかどちらかです。歩いているときに周囲の音がきちんと把握出来ないのは危険ですから。敢えて装着したままなのは、主にキャッチセールス避けのため(聞こえていないふりをする)です。
その点、この製品のようなオープンエアー型であれば、ごく普通の音量で音楽を流していても、周囲の音は結構把握出来るのです。少し音量を下げておけば会話などもほぼ問題なく出来ます。その意味からも、音質でこの製品を上回るモデルは多く所有していても、未だにこの製品を手放せない訳です。
さて、音質については前述の以前のレビューである程度触れていますが、改めて少し述べておくと、きちんと装着出来ていればある程度まともな音は出てくるといえます。ただ、少し装着がずれたりすると極端に低域方向を薄く感じますので、スポーツモデルでありながら装着にはシビアさが要求されるという、なかなか難しい製品です。
さすがに先日掲載したCo-Donguri雫などと比べれば密度感も質感もはっきり下回りますが、ゼンハイザーらしく意外と音楽の聴かせ方は巧いのではないかと思います。どのジャンルの音楽も程々に楽しむことが出来る程度というところでしょうか。
先日も書いた通り5千円前後のカナル型イヤフォンもかなりの進歩が見られ、単純な音質だけで比べればこの製品より明らかに優れたものの方が多いでしょう。
しかし、この製品には音質だけでは無く、使い勝手も含めたオープンエアーの良さは間違いなくあります。この製品の後継となるMX686G SPORTSはまだ入手可能ではあるのですが、価格が私がMX685 SPORTSを買った際の価格と比べると2倍以上の値上がりであり、気軽に買えるという感覚では無くなってしまっています。しかもそこまで高くなっていながら、音質面で特に進歩した様子はうかがえません。
この製品のような手頃な価格で、使い勝手の良い製品が今後現れてくれることを願いたいと思います。
-
購入金額
990円
-
購入日
2016年05月20日
-
購入場所
eイヤホン
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。