所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。このシーズンは街にいろいろなクリスマスソングが流れ、恋人たちの、子供たちの気分を盛り上げます。ムードがありながら、でも、アゲる、そんないいバランスのクリスマスソングをご紹介します。
倉木麻衣。世代としてはMISIA、宇多田ヒカルあたりと同じ、1990年代末にゴソっとデビューした「ディーヴァ」と呼ばれる女性歌手の一人。このカテゴリーのシンガーはソウル、R&Bといったクロっぽい音楽のスパイスを効かせたJ-POP..というのが方向性。ただその中にもカラーはあって、ややリズム重視のダンスチューンが多かったMISIA(後期は変わるが)、アメリカンポップス王道の宇多田ヒカル、メロディーラインに歌謡曲っぽさもあって親しみやすいbird、土着系?のUAまでwそれぞれ特色があった。そんな中で麻衣はデビュー当初はあまりキョーレツな印象を受けなかった。
いや、歌は音程は正確だし、英語の発音もきれい。人並み以上のルックスといい、リズム感の良さといい、全然悪くはないのだが、歌に爆発的なエネルギーを感じなかったのだ。ただ、段々なじんでいくんだよねw耳に、心に。
コレこそが彼女の一番の武器?ウィスパーボイス。囁くようなかすれめの声なんだけれど、口先だけで歌っているわけではなさそう、という、何とも不思議な声質。ぱっと聴きのインパクト的にはMISIAやヒカルの方がパワーがあるんだけれど、スッといつの間にか自分の中に位置を占めてる、みたいな。
当初ナゾの帰国子女風の売り方をしたので、英詞の曲で洋楽調のもの一辺倒だったが、途中でよりJ-POP寄りの方向性へと転換し、
現在も活動を続けている。
そんな彼女は2014年末でほぼ15年のキャリアを持つが、本作は9年目のもの。洋楽テイストの英詞曲から、一度かなり王道J-POPに振って、少し戻ってきたあたりの作品。
サビの一部に英詞は使われるが、日本語の方が多い割合の曲で、それにラッパーKEN-RYWが絡む「24 Xmas time」。ラップとギターとベル、というなんか合いそうもない3種の音がイントロで聴こえるが、そのあと麻衣の声が入ってくると一つにまとまるのが彼女のカラー。ストリングス系の音のバッキングと上手いフレージングのシンベがリズミカルで、キレのよい麻衣の発音、ラップの盛り上がりと合わせて、ロマンチックなのにノリの良い、面白い楽曲に仕上がっている。
つづく「All I want」も♪~外には雪が...~/窓に残る白いため息の跡/指で君の名前を/書いては消してみる/電話が鳴らない日は/胸の奥に積もる想い/All I want for Xmas....with you♪と歌うおセンチな?wクリスマスソング。こちらはバラード仕立てで定番な感じ。ただ、ドラムの音がちょっと薄いのが惜しいな。もっと生音っぽい、(故 青山純のプレイの様な)芯のある音だったらカッコよかったんだけれど...
「24 Xmas time -Grinch remix-」は1曲目のリズム強調リミックスなのだが、中間部のKEN-RYWとの親和性はこちらの方が高い。ただ「クリスマスソング」として聴くと、ちょっとビートが勝ちすぎてるかな。もう少しバッキング(コード楽器)があった方が、ムードが盛り上がる?w
モノは以前のモノ(明日へ架ける橋)と同じく、オークションでの一括落札...というか、ある時点までのシングルが初回盤/通常盤/特装盤までフルコンプで46枚セット!だったのだけれど、本品が目玉だった。
まあサイン付きと言うだけでもちょっとレアなのだが、実は本品国内盤ではない。麻衣は一時期アジア地区に積極的に出て行っていたので、その時のものと思われる。中には洋楽のアルバムに日本語訳詞が付くがごとく、某国の文字が(^^ゞ
そーゆー意味でもレアなものです。
..スペシャルな季節に?w
【収録曲】
1. 24 Xmas time
2. All I want
3. 24 Xmas time -Grinch remix-
4. 24 Xmas time -instrumental-
5. All I want -instrumental-
「24 Xmas time(SPOT)」
サイン付きの海外盤。レア度、高し!
本来、日本国内に流通するものではない。
初期テイストが薫って、デビュー時の麻衣が好きだったなら○
一時期かなり、J-POP寄りだったが、少々洋楽テイストが戻った感じ。
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購入金額
180円
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購入日
2012年03月18日
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購入場所
Yahoo!オークション
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