レビューメディア「ジグソー」

発売から大分時間がかかったHuawei Ascend P6Sの日本仕様

もともとはGL11S名義で出るはずだった”旧イーモバイル時代最後のEMOBILE LTE対応機”

じゃんぱら新宿2号店で打痕あり9980円で購入し、GL07SのSIMカードを指してそのまま移行。

8月に発売したばかりのワイモバイルのAndroid搭載スマートフォン、Huawei STREAM S 302HWです。Huawei Ascend P6のLTE対応版"P6S"を旧イーモバイルLTE仕様に変更したモデルで、もともとはP6Sが出たあたりに"EMOBILE GL11S"として各種認証を通していたモデルになりますが、イーモバイルとウィルコムの合併などが間に挟まり302HWというモデル認証で再認証したうえでワイモバイルのローンチ端末としてリリースした機種になります。

は先代モデルHuawei Ascend P2ほぼそのものといえるモデルで、P6/P6s、そして302HWはその後継機となります。

付属品にイヤホンが追加。その代りACアダプタが別売に

箱はこんな感じで製品名が入っているだけのシンプルなもの。ただ前モデルGL07Sの箱はイーモバイル汎用だったので個別の製品専用の箱になっただけでもだいぶ印象が変わって見えます。(正確にはGL07Sのホワイトモデルからすでに専用の箱になっていたりします。)

付属品はイヤホン、microUSBケーブル、SIMスロット、microSDスロット用のイジェクトピン(このイジェクトピン自体本機のデザインの一つになっていて、イヤホンジャックのカバーになったりします)に各種マニュアルと保証書(発行日が購入一週間前になっていたのですぐ手放したようです。)が付属。ベースになっているAscend P6にはシリコンジャケットも付属しているようですが日本版ではさすがに付属せず。またACアダプタは今回から別売となりました。GL07Sを持っていればそちらのアダプタが使いまわせますし、一般的なUSBタイプのACアダプタなら普通に使えると思います。また302HWにはPCとの接続モードの一つとして「充電のみ」(ストレージとして認識させず本当に充電のみ行うモード)というオプションも用意されているので特に困ることはないと思います。

 

デザインはこのような感じになっています。Ascend P6として発表した当時は「世界最薄のスマートフォン」だっただけあって前モデルGL07Sと比較してもかなり薄くて軽くてぺったんこになっています。どこかで見たことあるようなデザインですが気にしない!!(ぉ

ちなみに写真だと分かりづらいかもしれませんが右上に一か所だけ打痕があり、これが9980円で購入できた理由だったりします。

OSはAndroid 4.4.2"Kitkat"。ファーウェイ独自のチューニングも

OSはAndroid 4.4.2"Kitkat"+Huawei Emotion UI 2.3。すでに5.0"Lolipopが発表されたため”最新の”Android OSではなくなったものの、2014年冬モデルとして発売されているAndroid搭載機と同じOSが搭載されています。元のAscend P6は出荷時はAndroid 4.2.2"JellyBean"+Huawei Emotion UI 1.6という構成で後にアップデートされて302HWと同じ構成になっていますが、日本版302HWは最初から最新の構成で出荷されることになります。当初の予定通りGL11Sとして旧イーモバイル時代にリリースされていた場合4.2.2のまま出荷されてアップデートはされないという可能性もあっただけにここら辺は”ワイモバイル時代になるまで出るのが遅れてよかった”と思える部分かもしれません。

本来のAndroid 4.4.xは外部ストレージの扱いが4.3.x以前から変更されており、SDカードへの書き込みができない仕様に変更され、Android 2.2から実装されていたアプリケーションを外部ストレージにインストールする「App2SD」も削除されてしまっているのですが、本記に搭載されているKitKatは従来通りSDカードへの読み書きが可能でApp2SD機能も搭載された”本来のKitKatとは違う”Huawei独自のカスタマイズがされたバージョンになっています。

ちなみに開発者オプションにDalvik/ART切り替えオプションは存在せず、ランタイムは従来通りDalvik固定になっているようです。

またアプリの設定やスクリーンショットの保存先を内蔵ストレージからmicroSDに変更する機能も搭載されており、内蔵ストレージが8GBと少ないこの機種でも快適に使えるように工夫されています。

スペック面ではCPUがHisilicon K3V2 1.6Ghz QuadからHisilicon Kirin910 1.6Ghz Quadへ変更され、メインRAMも1GBから2GBに増えています。Kirin910はプロセッサそのものは前モデルGL07Sと同じくK3V2なのですがK3V2+という改良版になっており、GPUがコア数だけ多くて性能はひどかったVivante製GC4000からARM製のMali450MP4(4コア)に変更されました。そのためAntutuベンチのスコアも上のように27000超えるスコアになっており、RAMが増えたこともあって前モデルGL07Sのように使っているうちに動作が重くなってりランチャーが落ちるといったことがなくなり快適に動作するようになっています。

GPUの性能的にはSnapDragon S4 Pro APQ8064搭載のAderno320には届いていない性能であるものの、”それなり”な性能になったおかげで3DゲームもGL07S寄りはだいぶ動く性能になっていると思います。パズドラやモンストなどはGL07Sでも問題なく動いていたので本機でも快適に動いています。

UIはHuawei独自のEmotion UIのバージョン2.3を搭載。見た目的にはGL07Sに搭載されていた1.5と大差はありませんがGL07Sでは削除されていたテーマチェンジャー機能が実装されていたり細かい部分ではいろいろと変更されていたりします。(テーマチェンジャーは一部の国向けAscend P6/P6sではユーザーが作成したテーマをダウンロードできる機能も実装されているようですが、日本のHuawei機はSIMフリー版Ascend G6/P7も含め搭載されていないようです。)

カメラの画素数はフロント500万画素、リア800万画素で、GL07Sと比較した場合画素数は減ってしまっているもののXPERIAシリーズに搭載されている”プレミアムおまかせモード”のような自動的にシーンを判断して撮影モードを変更する機能も搭載されており、CMOSセンサーは前モデル同様XPERIAシリーズにも搭載されている”EXMOR RS"を採用しているため十分きれいな写真を撮影することも可能。フロントカメラは最近はやっている(らしい)セルフィー撮影向け機能”ビューティモード”が搭載されており、自分撮りもきれいに撮影可能です。一応試しに自分を撮影した写真もあるのですが、ここでの公開は控えておきます(苦笑)

GL07S SIMでの運用が唯一可能な乗り換え先。プラチナバンドもつかみます。

もともとEMOBILE LTE第2弾”STREAM S GL11S"としてリリースされるはずだった本機のAPN接続元はGL07Sと同じく”em.lite"となっています。このAPNは昨年のGL07SのアップデートでGL07S以外のIMEI(携帯電話に割り振られている識別番号)を撥ねるようになり、GL07S以外では利用できなくなったのですが、そこに本機が追加されたためGL07SのSIMでも運用することが可能になっています。

GL07Sでは機種の仕様上利用できなかったソフトバンク3Gローミング時の900Mhz帯”プラチナバンド”エリアの電波も問題なくつかめるようになっており、ソフトバンクWi-Fiスポットの利用もGL07S同様利用可能。つまりGL07Sユーザーはまったく従来通り(+ソフトバンクプラチナバンドエリアも利用可能になる)利用可能ということになります。ただし当然ですが契約上あくまでGL07S専用の"LTE電話プラン5”での契約なのでワイモバイル関連のサービス(例:パケットマイレージなど)は利用できません。

結論:GL07Sユーザーなら乗り換えて損はない

GL07Sから失われたものとして”おサイフケータイ”機能がなくなってしまっている(これは元のP6/P6sにも最薄化のためNFCは搭載されていなかったうえにGL07Sで利用できるおサイフケータイのサービスも限られていたので仕方ないといえば仕方ないのですが…)ものの、それ以外の部分に関しては大幅にスペックアップを図られており、なおかつ8月に発売したばかりにもかかわらず中古白ロムの販売価格が13800円~(じゃんぱらのコンディション良の商品の場合)と安価に入手できること、GL07SのSIMが唯一流用できる機種であることからワイモバイルの新規ユーザーはもちろんのこと、GL07SのユーザーがSIMはそのまま乗り換える機種としても最適な一台になっていると思います。

自分はもともとGL11Sとして認証を通しているという情報があった時から乗り換えたいと思っていたことやGL07Sのメモリの少なさゆえのパフォーマンス低下に悩まされていた時期だったこと、来年EMOBILE LTE契約2年目を迎えるにあたってワイモバイルの新プラン変更も検討していたことからすぐに機種だけ乗り換えてしまいましたが、本体デザインも素敵で中身もスペックアップされている本機は複数持っている端末の中でも非常に気に入っている一台になっています。

 

ちなみに本機自体はSIMフリーですがdocomo SIMの場合3Gしか使えないこと(LTEは版との関係上ほぼワイモバイル(旧イーモバイル)LTE専用)からあまり選ぶメリットはないと思います…

  • 購入金額

    9,980円

  • 購入日

    2014年09月23日

  • 購入場所

    じゃんぱら 新宿2号店

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