盗難された時点では
・EOS 630QD(シルバー)
・EF 28-70mm F3.5-4.5 II
・EF 50-200mm F3.5-4.5L
・SPEEDLITE 300EZ
というセットだったのですが、さすがに全てを買い直すのは困難だったため、急いで
・EOS 630QD(シルバー)
・EF 28-105mm F3.5-4.5 USM
・SPEEDLITE 300EZ
という組み合わせを中古で揃え、急場を凌ぎました。当時大学の卒業アルバム制作委員であったため、最低限の機材が無いと何も出来なかったのです。
EOS 630QDは、EOSシリーズの第1号機であるEOS 650をベースに基本性能と機能のアップを図った製品でした。連写速度の秒間5コマというスペックは、オプションのモータードライブ等を使う機種を除けば、長らく世界最高のものでした。もっとも、ミラーショックがかなり大きく、出来の悪い三脚では自分自身の振動で写真がぶれてしまうほどのものでしたが…。
また、先行していたEOS 650やEOS 620とは異なり、クオーツデートバックを標準装備していたため、機能面では随分派手に強化されたという印象がありました。
後にEOS-1を中古で買うまでは使い続けたのですが、このEOS-1への乗り換えを考えた理由はグレードアップなどというものではなく、シャッター幕の劣化でした。当時EOS-1を除くほぼ全てのEOSシリーズで、長年利用するとシャッター幕に油汚れが付着して正常にシャッターを切れなくなるという不具合が発生していて、私のEOS 630QDでもこの症状が出るようになったのです。
一応自分で汚れを落として直したのですが、この症状の原因はダンパーの加水分解によるもので、しばらくするとまた付着するようになり、そうなるとシャッターが半切れのコマなどが出るようになってしまったのです。デジタルと違ってその場で不具合が確認できるわけでは無く、カメラが信用しきれなくなったために買い換えざるを得なくなったのです。
クラスの割に基本性能が高く、優秀な機種であっただけに、シャッターの不具合があまりにも残念でした。それでも、2台を合わせれば最も長くメイン機として使ったカメラであり、それなりに愛着はあります。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
フジヤカメラ
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