レビューメディア「ジグソー」

Julie Felixの「El Condor Pasa」(青春の思い出シリーズ 最終回)

 ご存知「サイモン&ガーファンクルのコンドルは飛んで行く」は最も有名だが、後は「少年合唱団」に依るもの。じつは、「El Condor Pasa」のボーカル入りは珍しい。(「ウィーン少年合唱団」かどうかは忘れた)それに、もう1人、女性ヴォーカルのモノがったと思うが忘れた。
 
ある時期、「El Condor Pasa」だけを何十曲も集めた事があり、ジュリー・フェリックスと言う歌手については何一つ知識が無いまま手に入れたCDだ。「El Condor Pasa」の個人ライブラリーの中には、「インカ風楽器」の物はもちろん、有名な「オーケストラ」による物から、果ては、珍しい「ベンチャーズ」の物まである。「電子楽器の演奏」まである。
 このアルバムには、「El Condr Pasa」の他にも、「ドナ・ドナ」や「スカボローフェア」、「アメイジンググレース」、ビートルズの「
Let It Be」など、お馴染みの曲もたくさん収録されている。 

 

(ライブなので、後ろの人達の話し声が気になるが)

  後半は、「声優学校の話」の続き。声優学校では、最初は「基礎科」があって、その上に「応用科」とか言うのがあって、上に進むにつれて人数が少なくなる。だから、応用科に行くと、特別に気が合わないのを除いて、みんな親しい者ばかりだ。また、上級ではみんなそれぞれ多少の「CM出演の経験」などがあり、「将来の設計図」みたいな物をそれぞれに描いている様だった。
 上級に行って、また細かくコースが分かれていた。自分の受けていたクラスは「MC志望」で、担任は司会業では第一人者の「S先生」だった。物凄く有名なのに、名前が「三島由紀夫」に似ていたので、いつもその影に沈んでいた…。先生は、「三国廉太郎さん」と並んで、「日本で最も古いDJ」とされていた。
 改めて今インターネットを調べても、余りにも昔だからなのか先生の名前は見付からない。もっとも、自分の本名もインターネットを調べると赤字になっており「死んだ事」になっているので、「良い勝負」だ。

 先生は、いつも「軽々しいもの」とか「若い者」を否定していた。だから、自分の「しゃべり」も「立居ぶるまい」も「ファッション」までも全て否定された。それでも、先生にはなぜか逆らえなかったし、向こうもとても良く面倒を見てくれた。時には学校を離れて、先生のMCの現場に連れて行って見学させてくれた事もある。他の生徒も居らず、自分1人でも…。とても厳しい先生で、自分は「全否定」されたのに、なぜか祖父の様に優しく、煩い割にとても可愛がってくれた。「お前、この鞄を持て!」と言われて、本当に渋谷の劇場で鞄を持たせられた事もあった。どうやら、先生には「弟子」は居ない様だった。
 北海道に就職してしまったので、残念ながら先生の仕事を引き継げなかったのだが、就職後も「札幌で司会をするので市民会館に来なさい」などと連絡が入った事もあった。しかし、仕事で現場には行けなかったのを覚えている。そんな事があって、しばらくして「先生が亡くなった」と聞いた。ずいぶんと高齢だったから仕方ないかもしれない…。訃報を聞いたのは亡くなって何か月も経ってからなので、「香典を包む」なども、何も出来なかった…。今思うと、「司会業の在り方」について語ってくれる先生の顔は、いつも生き生きしていてとても嬉しそうだった。自分自身も、就職が無かったら永遠に先生の教えを受けていたかった…。
 先生の訃報を聞いた時、なぜかMCの仕事をしていた。会社に勤めて給料を貰っていたのだから、「フリーでMC」はあり得ない話なのだが、本当に「あるスーパー開店のセレモニー」の司会をしていたのだから笑う。友達から話を持ち掛けられたもので、数時間の拘束でギャラは1万は行かなかったと思うが、「お小遣い」としては結構な物。当時、地元の「H」と言うラジオ局でパーソナリティをしていた「K子」と二人でのMCだ。「ある両生類の鳴き声」+「子」で「K子」だ。当時、その頭脳の回転の速さと喋りでは一世を風靡した。彼女との掛け合いで、「放送とは関係なく、ラジオの番組風に~」と言う事だった。
 「ラジオ番組風」なので、二人の掛け合いのお喋りあり、音楽を掛ける事もあった。もちろん、「お薦め」の歌入りの「El Condor Pasa」なども掛けた。「番組風掛け合い司会」は大成功だった。何よりも、やっている本人達が楽しんだ。スーパーを訪れるお客さんの表情を見れば分かる…。昼休みにはスーパーの食堂で「塩ラーメン」をご馳走になった。とても美味しかった。味について聞かれたが、「ちょうど良い塩加減です。個人的好みで、少し薄味が良いのでスープを追加」などと答えていた。昔から「薄味好み」は変わっていない。
 当然、この仕事の事は会社には「内緒」。今は、すでに「死刑でも十分時効」な程時間が経過しているので、上司に見付かっても全然平気だ。
 懐かしい、青春の思い出だ…。

 

CD1 

  1. Soldier From The ‘60s
  2. If I Could(El Condor Pasa)
  3. Amazing Grace
  4. Mr Tambourine Man
  5. Eary Morning Rain
  6. Blowing In The Wind
  7. Vincent
  8. Where You Are
  9. Going To The Zoo
  10. San Francisco
  11. Donde Estan Las Flores (Where Have All The Flowers Gone)
  12. Dona Dona
  13. Soldier From The ‘60s-Epilogue

Total Playing time44:30

 

CD2

  1. Let It Be
  2. The Last Thing On My Mind
  3. Scarborough Fair
  4. Man Gave Names To All he Animals
  5. I Miss You
  6. Bring On Lucie (Free Da People)
  7. So Much Trouble
  8. Changing
  9. Colours In The Rain
  10. We Better Talk This Over
  11. Steal Away Again
  12. My Preservation Kit
  13. The Big Bang
  14. Yoko(We Believe)

Total Playing time 56:33 

 

※曲目や演奏時間は「コピペ」ではなく、ジャケットから一文字一文字書き写した物なので、誤字、脱字があるかも知れません。

  • 購入金額

    2,559円

  • 購入日

    2009年頃

  • 購入場所

    Amazon

8人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • タコシーさん

    2014/09/30

    Julie Felixという歌手は知りませんでした

    歌手の知識も無いほうでしたから当然ですが....w

    cd1にはかなり知ってる曲も多いですよ、folk系の歌手なんでしょうね
  • hachiさん

    2014/09/30

    >タコシー さん

    今、ジュリー・フェリックスの事に付いて調べようとして検索を掛けたら、「自分の、このレビュー」が出て来てしまいました。困ったもんです…。
    記憶では、1970年ぐらいを中心に活躍したヴォーカルですね。少し小さ目のギターを抱えて、当時の流行のフォークを歌っていました。もう、80歳近い筈です。

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