「Best もの」で最近流行の「デジタルリマスター版」だ。
「デジタルリマスター」には賛否両論ある。デジタルリマスター版では、最新のデジタル技術を駆使し、雑音を取り除いたり、レベル調整などを行い、音質を大幅に改善している。「聴き易い音」になるとともに、「余計な処理」が一行程増える事により、確実に「歪み」は増えるし、特有の「違和感」を感じる場合がある。
分かり易い例を1つ挙げてみる。「レベル調整」だが、「職人さん」が手動でするのなら良いが、「自動」でやると酷い事になる場合もある。常にボリュームを調整されると違和感が生まれる。また、「パルス性のノイズ」などに遭遇すれば悲惨な結果となる。「ノイズを取り除く作業」も「程度問題」で、過度に行うとやはり違和感が生まれる。
技術的な問題だけでなく、このアルバムにも何曲かあるが、「女性ボーカル物」などは「ノイズ」が特有の味をだしている物もある訳で、それを取り除くと、うすっぺらで味の無いつまらない音になってしまう…。
(女性に限らず、ボーカルに味のある Kalamazoo)
誤解があるといけないので一言申し添えるが、「デジタルリマスター技術の駆使」には反対していない。寧ろ、推奨している…。
いずれにしても、デジタル技術の使い方も匙加減次第で、それは一手に「職人の腕」に掛かっているから面白い…。
(1曲目のIn the Mood)
(8曲目のAmerican Patrol)
ちなみに、グレンミラーオーケストラもニュー・グレンミラーオーケストラも、公演では「In the Mood」はオープニングにもエンディングにも使われる。実際、何年か前の札幌公演を見たが同じだった。それを模して、このアルバムでも1曲目と最後に「In the Mood」が収録されている。
「アメリカンパトロール」だが、「同じグレンミラーオーケストラのアメリカンパトロール」にも録音の時期によって色々な演奏がある。youtubeの物は、前奏と途中でもドラムロールがあり、トランペットのアドリブっぽいソロも良く、どちらかと言うと「初期の物」と言う感じがする。しかし、もっと昔の録音では「明らかに楽譜その物が違う物」がある。本当は「それ」が欲しかった…。(もしかしたら、本当にアドリブなのかも知れない…)
話は、小学校の5年生頃まで遡る。ブラスバンドをやる者にとって、グレンミラーは神様の様な存在だった。確かに、「スーザ」も偉大だが、「ちょっと背伸びをした感じのスウィングジャズ」は憧れだった…。普段の行進曲の演奏の他に、必ず、「グレンミラーのナンバー」を何曲か練習した。みんな、「ジャズ」と言う言葉に憧れていた。その頃は「モダンジャズ」なんて知らなかったし…。
しかし、この時は、まさか「ブルーノートジャズ」(ラジオの番組名)で有名な「あの本田俊夫さん」やナレーションの第一人者の「矢島正明さん」に会えるとは思っても見なかった…。大人になってからは、憧れの声優「黒沢良さん」にまで…。
曲目
1. In the Mood
2. Moonlight Serenade
3. Don't Sit Under the Apple Tree (with Anyone Else but Me)
4. Tuxedo Junction
5. A String of Pearls
6. Pennsylvania 6-5000
7. "Chattanooga Choo-Choo (From the 20th Century Fox film ""Sun Valley Serenade"")"
8. American Patrol
9. (I've Got a Gal in) Kalamazoo
10. On A Little Street In Singapore
11. The St. Louis Blues March
12. A Nightingale Sang In Berkeley Square
13. Star Dust
14. Little Brown Jug
15. When You Wish Upon A Star
16. The Woodpecker Song
17. G.I. Jive
18. Fools Rush In
19. Over There
20. Blueberry Hill
21. Over The Rainbow
22. Serenade In Blue
23. When Johnny Comes Marching Home
24. In the Mood
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購入金額
1,396円
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購入日
2011年頃
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購入場所
Amazon
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