レビューメディア「ジグソー」

オリンピックファンファーレ(青春の思い出シリーズ NO.18)

 小学校の先輩らと一緒に、「カッコいい!」と練習した。こんな話をすると、年齢がバレてしまうが、そんな事は気にしていられない…。「思い出」の方が優先だ!

 楽譜など無かったが、みんな仲間は音を聴くだけで楽譜が書けるほど耳が肥えていた。いや、楽譜など書く必要も無かった…。頭の中に五線紙はあるし、音程も記憶している…。

 

(「東京オリンピック ファンファーレ」知らない方は興味があったら聞いて欲しい)

 youtubeに収録されている物も我々が練習した物も元の楽譜は同じだ。もちろん、CDの方もだ。あの、テレビで見る胴の長い式典用の「ファンファーレ・トランペット」は何よりもカッコ良かった。もちろん、我々のは普通のトランペットやコルネット。何人かでパートを分け合い(2パートのみだが)、机を幾つも並べて舞台を作り、「大勢の観客」を頭に描いて、終わったら「礼」までしていた。メンバーは皆、「将来は自衛隊音楽隊に」などと考えていた。2曲目の「オリンピックマーチ」と合わせて良く練習していた。
 

 ブラスバンドの練習は毎日あったし、音楽の学習も週に1時間か2時間はあった。時々、「半年に1度か1年に1度」、ピアノの調律師が来て学校のピアノの調律をしていた。その時間は、バンドの練習は中止だが自分には「楽しみな時間」だった。皆は早目に帰ったが、何人かは、「調律が終わったら練習を」と残っていた。自分だけは調律師にピッタリ付いて仕事を見ていた。もちろん、「先生、見ていても良いですか?」と本人にお伺いを立てた上でだ。調律師は内心「やり難いな…」と思ったろうが、快く了解してくれたので声を出さずにじっくりと腰を据えて見ていた。
 この時の経験は、音楽を学ぶ上でとても大事な経験だった…。それまで、「和音」や「音階」などと言っても、はっきり言って良く分からなかった。良く見ていると、調律師は最初に音叉で音を出す。音の高さは「E」(エー)だ。そのEにピアノのEを合わせる。その後は、何オクターブか下の低音の弦を叩くとまたずっと1つの音を聴いている。こちらも真似して聴いて見る…。最初は良く分からなかったが、良く聴いていると、元の音の他にも倍音関係にある高い音が幾つも聴こえて来る。当時の小学生にとって、それは新しい発見だった。調律師はその音を聴きながら上のキーの音を拾っていたのだ。もちろん、この倍音は弦楽器や鍵盤楽器(元を正せば弦楽器のものだけ)だけではなく、「管楽器」にも共通しているのだ。
 何度も繰り返すが、この経験はとても重要だった。音楽的知識だけでなく、「電子工学」にも流用出来る大切な考え方だからだ。特に「電波」の性質などを理解する時、この「波」の性質を知っているのといないのでは大きな違いがある。
 この経験があったからかどうかは分からないが、「波の性質」に興味を持ち、「夏休みの自由研究」でも自分で実験を行い、何かの賞を貰ったのを覚えている。担任は物理が専門で、奇しくも「伯父の師範学校の同期」だった…。また、この頃、両親や伯父が喜ぶ「奇跡の出来事」もあった…。

曲目

  1. 東京オリンピック・ファンファーレ
  2. オリンピックマーチ
  3. スポーツ・ショー行進曲
  4. スポーツ行進曲
  5. 行進曲 「コバルトの空」
  6. フジデレビ・スポーツ・テーマ
  7. 朝日に栄光あれ
  8. 行進曲 「スポーツマン」
  9. 走れ大地を
  10. 体育大行進
  11. 若い力
  12. 栄冠は君に輝く
  13. コンバットマーチ
  14. ダッシュKEIO
  15. 行進曲 「べっぷ」
  16. サラブレッド・マーチ
  17. 札幌オリンピック・ファンファーレ
  18. 行進曲 「虹と雪」
  19. 白銀の栄光
  20. スパルタキアーダ (体育祭行進曲) 
  21. スポーツマン行進曲
  22. 消燈
  23. WORLD FOOTBALL ANTHEM

※調律師の仕事はここに書いてある様に単純な物では無く、実際には「調律法」の理論に基づいた複雑な作業です。ただし、基本的には間違っていません。 また、「予告」の様に出した「奇跡の出来事」に付いては、余りにも「自慢が過ぎる」ので公表を躊躇っています…。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2005年頃

  • 購入場所

6人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • タコシーさん

    2014/09/17

    若いときお金が無いのに、クラシックギターを手に入れて悩んだのが調律でしたね

    調子笛が販売されていたので(雑誌の知識で)、笛を吹きながら音を聴き
    (笛は吹く所が6箇所あるものです)

    色・形でコレみたい ↓  まだ売っているんですか!
    http://item.rakuten.co.jp/gandg-o/10004202/?scid=af_pc_et...

     
    弦の張りを調整するものです
    今は電子式でメーターとかLED表示みたいですね

    笛の音を聴きながら、弦を調整するのは大変でした 

    慣れると弦同士が倍音になっているので2つの弦同士のハーモニーで
    調音できましたね

    最初に購入したクラシックギターは中古でしたが良いギターでした
    生涯で3本買ったなかで一番良かったですね 価格は貧乏学生でも
    買えたのでたぶん1万以下でしたね

    いまは楽器も弾けない環境ですよ...指も動かないでしょうね
    最後のギターも捨てたのかな 所在不明...
  • hachiさん

    2014/09/17

    >タコシー さん

    ギター、同じく若い頃「ハッタリ」で持ってました。弦楽器は「ウクレレ」だけコードは少し弾けますが、全く駄目です。ギターの人は「そんな笛」持ってました。家の子供も使ってましたから、今でもあると思います。
    自分たちは「ブラスバンド出身」または「コーラス部出身」でしたから、もっぱら「音叉」を使っていました。伝統的に「ラ」の音で合わせます。
    ギターはまだありますので、その内に投稿します。

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