以前Xeon E3-1285L v4のレビューを書く際に、本来LGA2011用に使うつもりで買っておいたENERMAX製のCPUクーラー、ETS-T40-TAVを使ってしまいました。
現在第2メイン機のCPUとして使っているCore i7-3930KにはIntel純正のRTS2011ACを組み合わせているのですが、これはコンシューマー向けの同世代最上位CPUだったCore i7-3970Xに対応できないという冷却能力で、決して高性能なクーラーではありません。アンロックCPUであっても、オーバークロックなど考えない方が良いのは間違いないでしょう。
このPCのCore i7-3930Kは予算の関係で妥協して買ったもので、本来はCore i7-3970XまたはCore i7-4960Xを搭載しようと思っていました。そうなるとRTS2011ACよりは性能の良いクーラーは用意しておいた方が良いだろうと思い、LGA2011対応製品の中でも比較的コストパフォーマンスに優れるETS-T40-TAVを買っておいたというわけです。
ただ、Xeon E3-1285L v4となったのはプレミアムレビューによる偶然ではあったのですが、同時期に並行してLGA1150環境の構築も進めていたため、高性能クーラーがもう一つあっても良いと思い、LGA2011対応で性能にも定評があるものという観点で購入したのが、このOWL-CCSH08「極-KIWAMI-」無双でした。
LGA2011を含むIntelプラットフォームの他、AMD CPUもサポートしているため、それに対応するべく取り付け用のパーツが多く添付されています。
CPUグリスも添付されているのですが、今回は以前購入していたAINEX AS-04Aをそのまま使っています。
随所に見えるETS-T40系の影
実は先にETS-T40-TAVを使っていたので、添付品を見た瞬間に殆ど同一であることに気付きました。添付品袋における唯一の違いは、CPUグリスの容器がOwltechデザインとなっていることでした。
そしてこの製品のヒートシンクはこのようになっています。
上部の刻印に「ENERMAX」と「Owltech」のロゴが併記されているのです。ヒートシンクの構造からもETS-T40系の派生モデルであることは間違いないでしょう。
もっとも、Owltechのロゴを追加しただけの単純なOEMモデルというわけでもないようです。というのも、ETS-T40系は対応TDPが200W以上と説明されているのですが、OWL-CCSH08は対応TDP180Wと記載されていて、単純な対応幅だけであればETS-T40系を下回っているのです。また、
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/sebuncha/20140911_666282.html
こちらのレビューでほぼ同等の仕上げとなるETS-T40-BKと比較している写真があるのですが、ヒートシンクの形状などはよく見ると別物なのです。ETS-T40系と比較して、
・CPUソケット周囲のクリアランス改善
・低速ファンとの組み合わせでも高冷却効果
という辺りで差別化を図っているということです。
今のところ同じ条件でRTS2011ACと比較したわけでは無いので、はっきりと温度差を表現することは出来ないのですが、Core i7-3930K@4GHz(高負荷時)でもCPU温度は70℃前後で落ち着く程度の性能があるということはわかっています。
何よりRTS2011ACと比べるとファンの騒音などははっきりと判る程度の改善されていますし、高TDP CPUへの対応度にも問題は無いという安心感が得られる辺りは魅力といえます。
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購入金額
4,180円
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購入日
2015年11月02日
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購入場所
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