Sound Blasterでお馴染みのCREATE製バッテリー内蔵タイプのポータブルBluetoothワイヤレススピーカーです。

　購入したきっかけは、同社製の「Sound Blaster Roar SR20A」をレビューさせて頂くにあたって、音質を評価する際の比較用として何か近しいモノあった方が良いのではないかと思ったからです。

　本製品には「Airwave HD」という上位機種と廉価版的存在の「Airwave SP-AW」の２種類があり、本製品は後者の方で一万円を切る価格帯として2013年6月頃に発売されたものです。

上位機種の Creative Airwave HD

　2014年９月現在は4千円前後で販売されているようですが、アウトレット品が２千円台で販売されていたので、あまりスペックを考慮せずに購入しました。

　本体カラーは、本来4色（グレー、ブルー、グリーン、ピンク）あるのですが、アウトレット品ということでピンクとグリーンしかありませんでした。どちらにしようか悩みましたが、直感的にピンク（下の子が好きな色）をチョイスしてしまいました^_^;

カラバリ（ネット上より引用）

　派手なピンク色だったらどうしようかと思いましたが、実物は割と落ち着きのあるピンク色で、ピンクというよりマゼンタというべきではないかと思います。意外と良い感じ気に入りました。

パッケージは本体カラーに合わせて４種類ある模様
※アウトレット品にはシール（左上）が貼られています。

本体とUSBケーブル、取扱説明書といったシンプルな内容です。

　外観は「おむすび」断面の横長タイプで、パネル部分も三角形を組み合わたデザインになっています。スピーカー部分は布張りで、何となく空気清浄機を思い浮かべてしまう感じです。

おむすび形（トライアングル）断面を採用した安定感のあるフォルム

底面、利用サイドに足ゴム（シリコン？）が付いていて滑りにくくなっています。

操作部（左からマイク、ボリュームボタン、マルチファンクションボタン、LEDランプ）

■製品仕様

  □製品名　：Creative Airwave SP-AW-PK
  □無線方式：バージョン／Bluetooth 3.0
  　　　　　　プロファイル／A2DP（ワイヤレス・ステレオ・ブルートゥース）
  　　　　　　　　　　　　　SCMS-T対応
  　　　　　　　　　　　　　HFP/HSP（ハンズフリー/ヘッドセット）
  　　　　　　オーディオコーデック／SBC、aptX
  　　　　　　通信距離／約10m（見通し距離）
  □外形寸法：W260 × H110 × D110mm
  □重　　量：約0.89kg
  □入力系統：Bluetooth、AUX入力、内蔵マイク
  □端　　子：マイクロUSB端子（充電用）
　　　　　 　AUX入力（3.5mmステレオミニ）

  □操作系　：ボリュームボタン、LEDインジケータ
　 　　　　　マルチファンクションボタン、NFC受信部
  □電　　源：内蔵充電式リチウムイオンバッテリー（620mAH）
  　　　　　　充電： USB 5V 500mA以上

　　 　　　　持続時間（連続再生）最大約12時間
 
　上位機種との大きな違いはオーディオコーデックの「AAC」に対応していないということと、マルチペアリングに対応していないこと、スーパーチャージドアンプという中低音域を強化したアンプが搭載されていないこと、そして少しだけ大きいという感じです。

フロントパネルはよく見るとメタリック調です。。。

■ザワザワした感じの音質・・・

　ドンシャリ気味ですが、どちらかというと高音よりな気がします。何となくザワザワした感じの荒れた音がする印象で、聴く曲にもよるのでしょうけど、クリアさに欠ける感じがしました。SBC接続だと素人の私が聴いてもちょっと酷いです。。。

iPod touch 5th + RTAアプリ（ホワイトノイズ）で周波数特性を計測

  だからと言って全然だめという訳でもなく、気軽に音楽を楽しむ分には良いと思います。

■AACに対応していないのはiOS的に致命的かも。。。

  apt-X対応の再生機器と接続すれば、従来のSBCよりも途切れにくく格段に高音質なオーディオが楽しめますが、私の愛用しているiPod touchというか、iOS端末全般はapt-Xには対応しておらず、本製品と接続すると昔ながらのSBC接続になってしまい、どんなに頑張っても高音質な接続ができませんorz

  あぁ、買う前にこの事に気付いていれば、、、

  とりあえず、それ以外に所有しているMacやPCはapt-X対応だったので、特に問題は無さそうなのですが、一番使いたいiPod touchがイマイチの音質になってしまうというのはどうだろう…

  今後新しく出るiOS製品はどうなんでしょうねぇ。。。
  apt-Xに対応してくれるでしょうか？

■充電式バッテリーで気軽に持ち運べる

  出先等で気軽に使えるところが魅力です。マイカーのカーオーディオ代わりに使うのにも最適ですね。さらにカーオーディオを搭載していない仕事用の軽トラなどで使えば仕事が楽しくなりそうw

  ただし、意外とデカくてかさ張るのでカバンなどに入れるとかなり邪魔です^_^;

  充電はmicroUSBポートにUSBケーブルを接続して行います。上位機種にはUSB用のACアダプターが付属しますが、残念ながら廉価版である本製品には付属していませんでした。。。

microUSBポートは充電専用で音楽再生には使えません。

  それはそうと、この付属のUSBケーブルがちょっと豪華（？）で、ケーブルが布巻きになっていました。凝った作りで何となく高そうに見えますが、一歩間違えるとコタツの電源コードみたいという話もありますねw

良いのか悪いのか微妙な布巻きケーブル．．．

■アナログ接続が可能

  本製品はBluetoothだけでなく3.5mmミニジャック付きのオーディオケーブルによるライン接続が可能なので、Bluetoothに非対応の再生機器なども接続することが出来ます。

COWON iAudio 9を接続、もちろんiPod touchやCDプレイヤー等も接続可能です。

  SBC接続するくらいならライン接続した方が途切れることもなく、むしろ音質も良いと思えるので、これはありがたい機能です。

■NFC搭載でワンタッチペアリングを実現

  対応機器を所有していないので試していませんが、最近はこのNFCを搭載したBluetoothワイヤレス機器が増えているようです。まぁ、これは無くても何とかなりますね（負け惜しみ…）

左上のグレーの「((nfc))」マークがNFCセンサー受信部です。
ちなみにUSBとAUX端子の下の孔はBASSポートです。

■ハンズフリー通話が可能

  スピーカーフォンとしても使えるそうですが、やはり対応機器が無いので今のところ試せません。。。

■イマイチな点

□電源スイッチの長押し
  起動時に「マルチファイクションボタン」を3秒間長押しすると本体の電源が「ON」になります。そして５秒間長押しすると「ペアリングモード」になり、８秒間長押しすると電源「OFF」となります。

箱に書かれたこの表示が重要。というか箱が無いと理解できないかも^_^;

  電源を切るのは全く接続が無い状態で15分間放置すると勝手にOFFになるので良いのですが、起動時の３秒は意外と長い。。。

□起動音が音声ガイド
  起動したり、マルチファンクションボタンを長押しする度に女性の声でお知らせしてくれる機能は分かりやすいのでしょうが、音が大きいので毎回だと鬱陶しいです。

  どうやら音声ガイドをOFFにすることは出来ないようなので、夜中には使いたくなくなりますね^_^;

■まとめ

  プレミアム・レビューの製品（Sound Blaster Roar）や上位機種と比較してしまうと、どうしても劣っている部分が目立ってしまいますが、必要最小限の機能は備わっていますし、何より簡単に取り扱えるので、単体で見たらそれなりに悪くない製品だと思います。

PCのディスプレイ下に設置。。。ちょっとデカイ。。。