アルバムの6曲目に収録されている「士官候補生」は、生涯で最も思い出に残る行進曲だ。
小学校で作ったブラスバンドで、初めて練習した本格的な行進曲だったからだ。
この曲を演奏する時は「少し背伸び」をした様な気分になれた…。
「スーザ」と言えば、あの「スーザフォン」のスーザだ。
「チューバ」では演奏しながら行進するのが大変だからと「あの形」が考えられた。
それだけ、スーザは「低音」を重要な要素と考えて力を入れていたのだ。
自分たちのブラスバンドも低音に力が入っていた。
でも、その「力の入れ方」が間違っていた。
曲の最初から最後まで、「ブンチャカ、ブンチャカ」と、音の強弱も無ければテンポも走り走ってだんだん早くなる一方。
今考えれば「いい加減、気が付けよ!」なのだが、自分たちはただ「一生懸命」だった…。
それが「青春」なのかも知れない…。
(動画は、「陸上自衛隊 第10音楽隊の演奏」)
何年も経過して、改めて「自衛隊音楽隊」や「札幌交響楽団」の演奏を聴いて、その「表現力」の天と地程の違いに驚く。
確かに、「向こうはプロ」なのだから「当たり前」と言えば「当たり前」なのだが。
大人になって、「第11師団音楽隊」に友人が入った。
師団の広報には「自分と苗字が同じ」の広報部隊長が居たし、当時の「警察音楽隊」の団長も趣味と仕事を通して「お友達」だった。
何度かは彼らと一緒に練習もした。
「今の会社は辞めてこっちに来たら」と団長にも皆にも言われた。
もちろん、「そのつもり」も無いし、向こうも「社交辞令」で言ったのかも知れないが、言われるのはとても嬉しかった…。
プロを相手に、こちらも、迫力負けをしない様に「銀のフルート」で…。
この時の楽器は三響さんの工場まで足を運んで職人さんにも社長にも会って作って貰った「ハンドメイド」だ。
当時の金額で73万はしたと記憶している。
「頭管」の「歌口部分」のみ24金で、他の部分は純銀に銀メッキ…。
そう言った「仕様」も値段にも大きく響くので、職人さんと相談しながら決めて行く。
無垢の銀よりもその上に銀メッキをした方が錆びにくい…。
ただ、メーカーが信用出来ない場合は「インチキ」をされて、「下地はクローム」なんて事もあり得るので注意が必要だ。
話はまだまだあるのだが、当時の思い出を語っているとキリが無い…。
続きは、話が今日中に終わらないといけないので止めて置く。
全然関係無いが、この曲の頭、「ラデツキー行進曲」と似てませんか?問題は無いとは思うが…。
曲目リスト
1. サウンド・オフ
2. 神秘な聖堂の貴族たち
3. 剣と拍車
4. ピカドール
5. アワ・フラーテーション
6. 士官候補生
7. 無敵の鷲
8. 銃弾と銃剣
9. 自由の鐘
10. 旗手
11. 前線の勇者
12. 勇敢なる第7連隊
13. ライフル・レジメント
14. ミシガン人の誇り
15. ゴールデン・ジュビリー
16. グリダイアン・クラブ
17. ニュー・メキシコ
18. 150年祭博覧会
19. 黒馬の騎兵隊
20. カンザスの闘士
21. マンハッタン・ビーチ
22. 名誉の砲兵隊
23. ザ・ナショナル・ゲーム
24. ヤンキー海軍の栄光
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