現時点で、"Hyper M.2"または"Ultra M.2"として知られる、PCI-Express x4接続のM.2スロットに唯一対応する、Samsung製の高速SSD。
正直、買うつもりは無かったのだが「X99-Deluxeは、PCI-Express接続のM.2-SSDでの起動に対応しています」とイベントで聞いた直後、何故か手元に収まっていた。
ちなみに、HyperはASUSによる命名で、UltraはASRockによる命名である。
本来はモバイル向け規格であるM.2スロット用ということで、かなり小さく感じるのだが、M.2製品の中では最大級。
容量は256GBだが、チップ数は驚く程に少ない。
基板裏面もチップだらけかと思いきや、裏面にはNAND-Flashが付いていなかった。
こんな少ないチップ数で、ホントに速いのかと不安になるが、どうもM.2に採用されているNANDは新方式のもので、1チップに複数のバスを設けて立体的に重ねて実装出来るらしい。
そのため、実装面積が小さくとも多数のNANDに分散アクセス出来、かつPCI-Expressに直結することで、帯域幅の不足を解消しているとのこと。
では、その実力はどうか?
ぬぉ、こりゃ速いわ(汗)
ちなみに、左が2000MBで取得したもので、右が4000MBで取得したもの。
なぜ主流である1000MBで取得しなかったかというと、1000MBだとこのSSDの1秒あたりの帯域よりもデータ量が少ないという、単体SSDとしては考えられないような速度だからだ。
こちらは、OSをTodoBackupでクローンしたあと、起動用SSDとして取得したもの。
(最初の掲載データはアライメント調整前なので、再掲載。全体的に改善してます)
全体的な速度は落ち込んだが、それでも十分な速度が確保出来ている。
なお、M.2SSDには注意点が複数あり、マザーボードのBIOSがM.2からの起動をサポートしていない場合、起動ドライブに出来ない。
また、OSはUEFIブートでのインストールが必須で、UEFIブートであればWin7でも8でも問題無く起動出来るが、従来のMBRブート形式の場合はマザーボードが起動に対応していても、正常に起動出来ない。
それに、RAID0を構築する場合「ソフトウェアRAID(OSでのストライプやミラー)」なら可能だが、UEFIというかIntelがRAIDサポートしていないため、現時点でRAIDでのOS起動は出来ないとのこと(ASUSでのイベント担当談)だ。
あと、今のところSamsung のSSDツールである"Samsung Magician"は、本製品には対応していないため、RapidModeにも設定出来ない。
このように、割と制限事項が多い上、ITGあたりの正規版が出回るまでは保証も店舗毎と面倒も多く、今のところはお勧めと言えない製品だ。
それでも、この速度が非常に魅力的であるのも確か。
ネタとして、一人でニヤニヤするには最適な製品ですよ、ええ(笑)
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購入金額
26,400円
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購入日
2014年09月13日
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購入場所
あまたりんさん
2014/09/14
スロットはある、金はない。
Vossさん
2014/09/14
完全に勢いで買ったから、マジに今月ヤバいですはい。
余ってるDDR3売るか・・・・