新日本無線から発売されている2回路入りCMOSオペアンプです。今回入手したのはDIPですが、表面実装のパッケージもいくつかあるようです。
CMOSオペアンプにしては出力電流が大きいのが特徴です。このような特徴を持つ石はほかに、OPA2350、AD8656、NJU77902などがあります。
2604寄り
9V電池駆動の場合、OPA2134と比べてクールではなくなっています。強いて言えばOPA2604に近い印象です。……と思ってデータシートをよく見たら絶対最大定格(7V)を超えていました。でもちゃんと動いていたのはなんでだろうと思いましたがおそらく電池の消耗で7Vを切っていたのかもしれません。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
負荷時の波形を見て唖然……
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
5Vや3.3V回路に
この石はOPA2350のように低電圧駆動専用です。入出力rail-to-railで1.8V~5.5Vで駆動し、絶対最大定格は7Vです。私のようにうっかり9V電池で駆動するようなことのないように気をつけましょう(私は同じく5V用のAD8656にうっかり24Vをかけたことがあります……)。また、CMOSアーキテクチャの特徴として自己消費電力が少ないという特徴があります。
CMOSオペアンプの中には出力インピーダンスが高すぎるものもある中で(NJU7002などはcMoy回路では問題外の音質しか出ませんでした)、NJU7043は公称40mAの出力が出ます。
パッケージもDIPの2回路入りで使いやすいです。
今ではどっこいどっこい
OPA2134と比べると若干劣ります。しかし、現在はOPA2134が値上がりしてしまったので今ではどっこいどっこいといったところでしょうか。
OPA2604との比較でいうと、使用できる電源電圧の範囲が異なるのですが、安く済ませたいのなら選択肢に入れても良いかもしれません。
全くこれっぽっちも発熱しない
9V電池駆動(実電圧では大丈夫だったかもしれませんがこれは電圧超過です。マネしないでください)のcMoy回路に使った場合、外気温29.1℃に対し29.2℃……と、全くこれっぽっちも発熱する様子がありません。
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購入金額
360円
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購入日
2016年09月08日
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購入場所
デジット
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