PCパーツサプライのainexからいつの間にか販売されていたSSD換装時の厚さ調整用スペーサーです。
2014/06/24から取扱い開始だったようです(ainexホームページ出荷開始日より)。
今までは玄人志向のKRSP-795一択だったわけですが、
ようやく選択肢が出てきた、ということになります。
基本的にはただ厚さを調整するだけなので、
どちらがどうということはないのですが、ちょっとずつ違いがあります。
まず形状。
カタログスペックですが、外形はainexの方がちょっと小さいです。
そして厚みは玄人志向の方がちょっと薄いです。
玄人志向 → 98×68×2.5 [mm]
ainex → 97.5×67.5×2.7 [mm]
ちなみに実測した時の厚さは、
玄人志向 → 2.4 [mm]
ainex → 2.65 [mm]
となっています。
厚みがプラス側に振れているかマイナス側に振れているか、というだけなのですが、
この辺は実際に搭載するマシンの換装スペースによって判断する必要があるでしょうね。
SSDはHDDのように駆動部品がないので揺れてどうこうということはありませんが、
今まで玄人志向のスペーサーを使っていたけど遊びがあって収まりが悪い!
となっていた場合にはainexの方が良いでしょう。
この辺についても選択肢が出てきたことは素直に喜ばしいです。
また形状も少し違います。
左がainex、右が玄人志向ですが、玄人志向の方は面取り形状なのに対して、
ainexはラウンドになっています。
まぁ厚ささえ調整されればいいんで、だからどうってことはないんですけど。
それから見てわかりますが固定用シールの貼り付け領域が違いますね。
こちらも性能に変わりは無いんですが、ainexけちってるな~と言う風に見えてしまいます(笑。
いや、本来はこういったコストダウン施策は喜んで受入れるべきなのですけどね。
3つ目が材質と重量です。
玄人志向はABS(自称)で4.9 [g]でした。
ainexの場合は材質はプラスチックとしか書かれてなく(嫌いな表記)、
重量は6.81 [g]でした。
さて、寸法がわかっていて、質量がわかってしまえば、材質についても知りたくなりますよね?
なりませんか?そうですか…
否、なります!! というかなることにします! はい、なった!!
というわけで密度から材質を勝手に推定してみようかと思います。
精度の定かでないデジタルノギスで寸法を測って容積を計算します。
デジタルノギスは嫌いですが、これしか持ってないからしょうが無い。
本当はミツトヨの1級が欲しいんですけどね。
まぁ細かい寸法を書くような代物じゃないので結果だけ。
容積4.25 [cm3] (桁は落としてます)なので、先ほどの質量と合わせると、
密度ρ=1.6 [g/cm3]となります。
後は一般的な物性値からそれっぽいのを見て行くと…
POM(ρ=1.4)とEP(1.1~1.4)、PI(1.45)、PAI(1.41)付近が怪しいですね。
(接着剤と保護シールもあるので若干下を見に行ってます)
恐らく射出かなんかでしょうから熱硬化のEPは除外します。
そしてPIとPAIはスーパーエンプラであり、耐熱性も優れているためややコストが掛かります。
その点POMはエンプラなので強度十分、コスト優位もあります。
というわけでPOMじゃないでしょうかねぇ。
流石に手元に蛍光やX線分析とかないので(もちろんクロマトも無いよ!)、
ざっくり計算からの推定ですが。
てなわけで、玄人よりainexの方がちょっとだけ重くなっています。
でも2gなんてどうせわからないから、ぶっちゃけどうでもいいですね。
そんなこんなで、HDD→SSD換装時の新しいパートナーが発売されてますよ、というお話。
-
購入金額
410円
-
購入日
2014年07月26日
-
購入場所
ZOA秋葉原本店
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。