TAK MATSUMOTOこと松本孝弘は、トップロックバンド(ユニット、といった方が適切か?)B'zのギタリスト。B'zはパワーと華があるヴォーカリスト稲葉浩志がフロントに立つので、一見稲葉中心のように感じるが、実は松本のプロジェクト。松本はギタリストのならず、コンポーザー、プロデューサーとしても一流で、B'zの数々のヒット曲を成している。
そんな彼が稲葉以外のヴォーカリストとのコラボレーションを模索したのが「TAK MATSUMOTO featuring..」シリーズ。これは2枚出されたMaxiシングルの1枚目となる。
「異邦人」は、ZARDの故坂井泉水のコラボレートによる当時24年前となる楽曲のカバー。オリジナルは1979年、久保田早紀によるもの。元々作曲時はシルクロードとか異国情緒とかを意識した楽曲ではなかったらしいが、特にイントロのアレンジによってそう変わり、「シルクロードのテーマ」というサブタイトルがつけられていた。これを松本と坂井がかなりロック調に仕上げたのが本作。長調と短調を揺れ動く構成とブルースギターにも合う旋律が弾きまくりの松本に過激に料理され、ハードロック!な感じに。中域にえも言われぬ華があった坂井の声がハードなアレンジでも負けていない。リズムは打ち込みかな?と思っていたが、今クレジット確認するとベースは他の打ち込みも担当した編曲者徳永暁人が、ドラムスは打ち込みと合わせるのが上手いヘヴィなドラミングの山木秀夫だった。
「雨の街を」は一転、ピアノの音中心に、比較的クリーンなオーヴーァードライヴ音で松本のギターが泣く。表題曲や「異邦人」やB'zのプレイを聴いていると松本の上手さって直接伝わりづらいけれど、GibsonからSignature Modelの発売がされたり、後にLarry Carltonとの共演を果たすなどの価値があるギタリストって伝わる。歌うのはRAMJET PULLEYの松田明子、というがこの作品のあとほとんど活動がなく、あまり情報がない。ユーミンの名曲を切なく歌う歌声は悪くないが。ただこのスローな曲はバック打ち込みじゃない方が良かったかな。
月が昇る岩山に続く道をバックに、TAKの愛器Canary YellowのLes Paulと坂井を表しているのだろうジャケットの筆の絵もイイ感じの異国情緒。坂井にとって最後のZARD以外の作品参加になったこの曲の遠い「向こう」を思い起こされるフレーズを聴くと、胸に迫るものが感じられます。
【収録曲】
1. 異邦人 / TAK MATSUMOTO featuring ZARD
2. 雨の街を / TAK MATSUMOTO featuring 松田明子
3. 異邦人 (VOCAL LESS)
4. 雨の街を (VOCAL LESS)
異邦人 -TAK MATSUMOTO featuring ZARD レコーディング風景
-
購入金額
1,050円
-
購入日
2003年頃
-
購入場所
operaさん
2014/07/11
ついこの間小柳ゆき版聞きました。(^^ゞ
何となくシルエットロマンスと似た立ち位置でカバーされる事が多い印象です。(個人的感想です(笑))
cybercatさん
2014/07/11
>何となくシルエットロマンスと似た立ち位置でカバーされる事が多い印象です。
なるほど...
そういえば「TAK MATSUMOTO featuring..」シリーズ2作目は倉木麻衣でしたよね。
CLWさん
2014/07/11
昔、久保田サキが歌っていましたよね?
確か、歌番組で聞いた事があります。(^^ゞ
このアレンジ結構、良いですね。
cybercatさん
2014/07/11
>このアレンジ結構、良いですね。
結構賛否両論ですが、元曲のイントロだけ妙にエキゾチックなのが少し薄まって、全体通すとむしろ統制とれているような気がします。
ナンチャンさん
2014/07/11
cybercatさん
2014/07/11
パッチコさん
2014/07/11
cybercatさん
2014/07/12
Wow!
>本家もw
Wow!wwwwww