実は買ってから約4年経過しているのですが、PS3用のゲームは1本も持っていません。というのも、私の場合はゲームコンソール自体には興味はなく、マルチメディアファイルプレイヤーとしてのPS3に魅力を感じて買ったためです。
そのため、当時既に廉価版の40GB/80GBモデルは出回っていたのですが、初代の60GB/20GB(CECHA00・CECHB00)以外ではSACD再生機能が削られるという大きな問題がありましたので、敢えて極めて割高な60GBモデルを探して買いました。
実際に使ってみて感心したのは、DLNAクライアントとしての性能や使い勝手が極めて優れているという点です。自宅のDLNAサーバーにはあらゆる種類のメディアファイルをとりあえず登録してあるのですが、殆ど全てのファイルをとりあえず再生できています。
最近ではDVDプレイヤーなどでもDLNAクライアント機能を持っているものもありますが、ファイル形式の対応度などではPS3には到底及びません。私の場合はPC以外で初めて使ったDLNAクライアントがPS3だったため、他のクライアントを使うと使い勝手でも性能でも、不満点ばかりが目立ってしまうことになってしまいました。
弱点はやはり騒音と発熱でしょう。ある程度の時間動かしていると冷却ファンが全開で回り出し、とても音楽を楽しめるような騒音レベルではありません。また、HDMI出力時の音質は極めて高い水準にあるといわれているのですが、生憎私の環境ではHDMIで接続できるオーディオシステムが存在しておらず、せっかくの実力を活かす機会が無いのも少々残念です。音声出力自体は光デジタル出力なども可能なのですが、HDMI出力以外での音質はそれほどでもないようです。
約6年も前に発売されたハードウェアではあるのですが、現時点においても十分に一線級で使えるだけの性能を持っていることはそれだけでも凄いことではないかと思います。騒音や発熱はもう少し何とかしたい部分ではあるのですが、それでも初代機でこの完成度を持っていたことも評価するべき点だと思います。
現行のPS3は大幅に安くなってはいるのですが、それだけに削られた部分もあるわけで、今でも初代機の魅力は色あせてはいないといえます。
-
購入金額
54,800円
-
購入日
2008年10月頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。