レビューメディア「ジグソー」

これからは自分で野菜を作る時代。

01.はじめに
前々から気になっていた水耕栽培キット。
GetNavi本誌レビュー掲載時にもらえる「ちょっといいもの」。が入ったので、
思い切って始めてみました。

02.機材選択編
ユーイング 水耕栽培器セットは現在3種類発売されている。
オリジナルである無印のGreen Farmと小型のCube、大型のTRI-TOWER
仕様を比較すると、サイズ以外の違いも結構ある。

比較表(抜粋)
比較表(抜粋)


水耕栽培を始めるにあたって目標とするところは、
葉物(レタス系)の完全自家栽培
30日程度で順次収穫時期となるため、一定量を2週間ずらしで栽培すればほぼ自家栽培で賄えるはず。

この目標を前提に、今回Cubeを選択した理由は以下。
まずは小型化の弊害として発芽モード、エアポンプがオミットされていること。
発芽モードがどのくらいの効果かは不明だが、エアポンプは別途導入が可能なので、
ここは大きなデメリットではないと判断。
次に小型化のメリットであるサイズ。
レタス系の栽培数は、無印10株に対しCubeは4株。
半分以下であるものの、一家族向けで一回で収穫できる量としては4株でも十分すぎる。
むしろ、Cube2台で連作すれば途切れず生産が可能と考えられる。
無印でも半面づつを使った連作も可能だろうが、溶液・栽培室が共用となるため病害のリスクが大きくなる。
以上の比較結果から、
手始めに1台Cubeを導入してみた。

尚、最大サイズのTRI-TOWERだが、上段の部屋が大きくトマト栽培が可能とのこと。
これはこれで面白そうだが、ちょっと高すぎます・・・(15万くらい)

02.外観確認編


店頭に無かったので送ってもらいました。
抱えて持てるくらいの小さい箱。

本体
本体

 

中にアダプタが。
中にアダプタが。

 

ACアダプタも白い。
ACアダプタも白い。

 

本体下部。
本体下部。


本体は電装系とカバーが一体となっている上部ユニットと、
培地となる下部ユニット。

上部ユニット天板
上部ユニット天板


電装系はすべて上部ユニットの天板に収められている。

操作パネル部分
操作パネル部分


操作自体は簡単でセッティングしてしまえば放置するだけ。
普段は使ってもせいぜい電源ON・OFFとカレンダー(栽培日数)確認くらいのみ。

ACアダプタのプラグ
ACアダプタのプラグ


電装系が上部ユニットに集中しているので、アダプタも当然上部ユニット接続。

上部ユニット底面
上部ユニット底面


上部ユニットの底面には植物の光源たるLEDとファン。
白色LEDもこれだけ並んでると壮観。
LEDの発熱を排熱するためのファンもあり、
庫内温度の上昇を抑えることが出来る。

LED点灯。
LED点灯。


LEDを点けるとこんな感じ。結構明るい。夜は眩しいくらいで使い方によっては夜間照明にも。

左手前はピックアップホール
左手前はピックアップホール


下部ユニットは最大9株まで同時栽培が可能だが、サイズの大きい葉物は間引いて四隅4株で栽培する。
Cubeの独自機能として、9穴のうち手前に一つが取り外せるようになっている。
ピックアップホールと名付けられたこの穴は、栽培中に根の育ち具合を確認する時に使用する。
右手前は水位計。
単純なフロート式で機能は十分、部品点数が少ない(カバーと水位計の2点)ため手入れが楽なのがメリット。

水位計
水位計



次に種子キット。

種子キット
種子キット


お試しでも1回分のサンプル(スイートバジル)が付属している。
キットの中身は3点。
・種子
・培地用の栽培スポンジ
・液体肥料(15cc)
これだけで栽培が開始できるお手軽な内容。

Green Farmでは単体でも種子キットを売っており、これを買えば継続的な栽培も可能。
だが、専用キットのお値段が結構高い。
reen Farm向けの種子キット販売サイト
3回分で1200円。1回あたり400円。
・・・高級野菜ですね。
ここは別途市販の種での代用を考える必要がありそう。

外観確認編まとめ
非常に簡便な装置に十分な機能。
手入れも楽そうで長期的な運用に耐えられそう。
デザインも良くインテリアにも○。
種子キットのお値段が気になるものの、ここまではほぼ満点では。

03.水耕栽培の準備編
水耕栽培を始める準備をします。

育てるものは本体と同時購入した種子キット「レタス(ジェンティリナグリーン)」。
①水位ラインまで水を入れる(約2リットル)。

水位ラインまで水を入れる。
水位ラインまで水を入れる。


②液体肥料を入れる(15cc、キット付属品丸ごと一本)。

液体肥料を入れる。
液体肥料を入れる。


③苗床パネルをセット

苗床パネルをセット
苗床パネルをセット


④栽培スポンジの用意

栽培スポンジを水に浸す。
栽培スポンジを水に浸す。


スポンジは水に浸したあと、パネルとツライチになるように押し込む。

スポンジはツライチに
スポンジはツライチに


⑤種をまく

種まき
種まき


種は養液に少し浮かんでるくらいが良いらしい。
種まきの数は種子の種類による。
大きくなる葉物は四隅と中央の5か所。

葉物は5か所
葉物は5か所


使わない穴をふさぐ蓋も付属。
養液の不要な蒸発を防げる。
最終的には間引きして4隅で栽培する。
以上で種の準備は終了。
あとは上部ユニットをかぶせて運転を開始するだけだ。
運転開始時には「日めくりカレンダー」の日数リセットと「タイマー」のセットをする。
日めくりカレンダーはその名の通り栽培日数を表示するもの。
タイマーはLED照明の点灯タイミングを指定するもの。
LEDは点灯16時間~消灯8時間・・・を繰り返す単純な動作。
この開始時間を何時にするか、を1時間単位で指定する。
時計機能は無いので、何時間後に点灯を開始するかで指定する形だが、
機能としては十分だろう。

水耕栽培の準備編まとめ
簡単。
ほとんど迷うところはなし。
これなら初心者でも安心。

04.観察~収穫編
なにはともあれ、成長の様子。

成長の様子。
成長の様子。


1日目~20日目までの成長の様子をgifアニメにしてまとめました。
(15日目に間引きしたので葉の向きが変わってます)

途中でやったこと。
7日目 ・・・ エアレーション追加
15日目 ・・・ 間引き。
20日目以降 ・・・ 順次収穫。

cubeは電装系が上部ユニット集中の形となっていることからも
オミットされたエアレーション機構。
余っていた金魚用のエアポンプを転用してエアレーションを追加した。

エアレーション
エアレーション


チューブとエアストーンは新調。

下部ユニット隙間からチューブを出せる。
下部ユニット隙間からチューブを出せる。


エアレーション追加を見込んでか、後部に5mm程度の隙間がある。
ここからエアチューブを挿入している。

全体像はこちら。

20日目
20日目


20日もたつともう庫内イッパイに広がる。

20日目。上部ユニット解放。
20日目。上部ユニット解放。


上部ユニット外すと溢れてる溢れてる。
こうなると収穫しないと上部ユニットを元に戻せません・・・
収穫せずにちょっとした手入れをしたいときにはデメリットになりそう。
以降は外葉から順次収穫~内葉が育ったら収穫のサイクル。

20日目の収穫品
20日目の収穫品


結構採れました。

 

観察~収穫編まとめ
種まきが終わってもあれこれ管理が必要なのが野菜作り・・・と思いきや
この水耕栽培はほとんど放置するだけ。
途中で積極的な対応が必要なことは間引きくらい。
あとはひたすら待つだけ・・・
美味しく頂きました。


05.ランニングコスト改善編
やっぱり気になる種子セットのお値段
市販の種で対応できればそれに越したことないね~、
と買ってみた。

定番サカタのタネ
定番サカタのタネ


タネといえばやっぱりサカタ。
養液は一緒に買っておいた種子キットのものがあったので代用。
水耕栽培用の液体肥料も買ってあるので、次回使ってみる予定。

次回使用予定のハイポニカ
次回使用予定のハイポニカ



結果的に、市販のタネで発芽
これは19日目の様子。

サカタのタネ 19日目
サカタのタネ 19日目


間引きタイミング失敗して右上が空いてるが・・・
きちんと食べられるサイズになってきた。

同じ期間で比べるとちょっと育ちが遅いようだが、

もともと収穫が30日からというタネの種類による影響かも。

なにはともあれ、これで種の値段問題は解決。
後は液体肥料の効果検証ができれば、ランニングコストを抑えられることが証明できそう♪

06.まとめ
GreenFarmCubeの良かった点
 ・実売1万円以下と手軽な初期導入費用
 ・勝手に育つ手間のかからなさ
 ・1家庭用に十分なサイズ感
 ・半密閉形状による害虫問題懸念の少なさ

GreenFarmCubeの悪かった/改善点
 ・エアレーション機構のオミット
   ⇒自分で追加すれば解決できる
 ・種子キットが高い(1回あたり400円)
   ⇒市販の種(検証済)&液体肥料(検証これから)で対応できそう
 ・葉が育ってから一度上部ユニットを外すと、閉まらない
   ⇒手入れしにくい。食べるときしか開けないようにするしか。

総じて、問題点は少ないと思う。
多少手を入れる必要があるものの、最低限の知識&手間で確実に収穫できる。
複数台体制にすれば連作も可能だろう。
野菜作り体験ができる「玩具」では無く、実用的なアイテムとして継続利用を目的とする方にも勧められる商品だ。
大家族には1サイズ大きい無印の方が良いだろうが、
少人数なら導入費用/設置面積も同等なCube×2台もアリ。

  • 購入金額

    9,500円

  • 購入日

    2014年06月19日

  • 購入場所

コメント (17)

  • パッチコさん

    2014/07/05

    すごい!結構本格的!
    うちはトマトを水耕栽培してますよ。ペットボトルですがねー
  • いぐなっちさん

    2014/07/05

    最近はこんな手ごろなキットがあるのですか~。
    面白いですね。

    水のエアレーションは、やはりしたほうがいいのですかね。
  • れいんさん

    2014/07/05

    ふっふー
    やはり
    ホワイトステキなアイテムに外れなし
    さっそく食うぜ
    バリバリ
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