まずは収録曲から。
1. NOW
2. MORE WILL BE REVEALED
3. AMERICA
4. CRAZY HAPPY
5. FREE AT LAST
6. LOVE LIVES ON
7. SOMETHING'S COMING, I KNOW
8. WATCHING ALL THE COLORS
9. NICE GIRL
10. NAKED IN THE GARDEN OF ALLAH
11. ANOTHER TRIPPY DAY *
12. INTRODUCTION (LIVE) *
11曲目・12曲目が日本向けボーナストラックとなっています。「INTRODUCTION」は彼らのデビューアルバムの1曲目だった楽曲ですが、ここでは2013年のライブを収録しています。
海外ではChicago Records制作・イタリアのFrontier Records販売という形で展開されるようです。ハイレゾ音源や180gのLP盤なども用意されるなど、シカゴにしては珍しく凝った展開となっています。
本作はこれまでとは制作方法自体が大きく異なっていて、スタジオに集まって制作や録音という形ではなく、「The RIG」と彼らが呼ぶモバイルレコーディング環境が用いられ、ツアーの移動中などの小さな空き時間でコツコツと作っていったとのことです。そのため、ツアーへの帯同が少なかったウォルター・パラゼイダーなどは参加楽曲がかなり少なくなっています。穴を埋めたレイ・ハーマンも彼らのライブではすっかりお馴染みの人物であり、違和感などは全くありませんが…。
本作の収録楽曲は既にダウンロード版のシングルとして発表されていたものもあるのですが、注目すべきは1曲目にしてタイトル曲となっている「NOW」でしょう。元々ジェイソン・シェフのソロ楽曲としてインターネット上で公開されていたものですが、大幅なアレンジを加えてここに収録されています。ただ、以前の公開時も本作のバージョンでも変わっていないのは、ジェイソン自身も確かな実力を持つベーシストで有りながら、ベースをアース・ウインド&ファイアーのヴァーダイン・ホワイトに任せているという点です。ジェイソン自身のコメントによると、自分ではどうしてもあの独特のリズム感が出し切れないとのことですが。
80年代以降お馴染みとなったバラード系の曲はあまり多くはないのですが、6曲目「LOVE LIVES ON」がその要求にはきちんと応えてくれますし、「MORE WILL BE REVEALED」や「NAKED IN THE GARDEN OF ALLAH」のようなロバート・ラム節全開という楽曲も有り、充分に聴き応えはあります。
もっとも、かつてのようにいかにもシングルヒットを狙ったような売れ線の楽曲という感じのものではありません。その意味では80年代のシカゴの姿を求めるようなリスナーにはあまり受け容れられないものではあると思います。アルバム全体の統一感のようなものも薄く、「現在のシカゴ」のありのままを1枚にまとめたというべきスタイルの作品といえるでしょう。
なお、本作の正式な発売日は明日ですが、恐らく本日夕方以降は店頭でも入手可能となっているのではないかと思われます。
とりあえず、YouTubeで公開されているプロモーション動画を貼っておきます。
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購入金額
2,808円
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購入日
2014年06月17日
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購入場所
楽天ブックス
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