レビューメディア「ジグソー」

アナログ時代のハードロックやテクノ系を聴くのに丁度良いヘッドフォン

3000円クラスのヘッドホンです。

 元々は長男に買ってあげたヘッドホンなのですが、イヤホンの方が手軽で良かったらしく、あまり使わないようなので、私が回収して主に自宅で使用しています^_^;


3000円クラスですが、結構しっかりとした作りです。
3000円クラスですが、結構しっかりとした作りです。


 本製品を購入する際に、店頭で同価格帯のヘッドホンをいくつか試聴しましたが、試聴した中で最も自分の好みに近い音(長男の好みの音は不駆らないので^_^;)がしていると感じたのがこのヘッドホンでしたので、あまり深く考えないで購入しました。

 気が付くと会社で使っているヘッドホン(SE-M390)もパイオニア製であり、どうやらパイオニアのヘッドホンと私の耳は相性が良いようです^_^;



<外観について>
 丸形のハウジングとシンプルな形状のヘッドバンドを組み合わせたアクティブ感のあるヘッドフォンで、ハウジング部にメタル感のあるメッキパーツ(ツートン)を用いてデザイン的な特徴を出しています。コレを高級感と呼ぶのかは微妙ですが、上品なツヤのメッキはとても美しく感じます。

ちょっとアルミっぽい感じもするメッキ部
ちょっとアルミっぽい感じもするメッキ部

燻したような黒い部分もメッキと思われます。
燻したような黒い部分もメッキと思われます。


 イヤーパッドはレザータイプとベロアタイプの二種類が付属していましたが、ベロアタイプは長男の部屋の中で行方不明になってしまいました。。。

イヤーパッドは優しい肌触りのレザータイプ
イヤーパッドは優しい肌触りのレザータイプ


 本体から出ているミニプラグ付きコードは、長さ約1.2mで少し細めとも思えるケーブルを採用しています。おかげで軽量に仕上がっており移動中などアウトドアシーンでの使用には適していると思いますが、部屋で据え置きのオーディオ機器で使用するには付属の延長コードが必須となりますし、細いのでうっかりビーンと引っ張ってしまった時などはドキっとします。

上が本製品のコードで下がSE-M390です。
上が本製品のコードで下がSE-M390です。


 ハンガー部分の可動範囲は割と広く、ヘッドバンドとの付け根部分の回転も加えるとかなり自由度が高く、様々な形の頭部に対応するとと共に、急な体勢の変化などにも柔軟に対応すると思われますので、屋外での使用にも十分耐えると思われますが、未装着の時にクネクネ動きまくって落ち着かないのと、ぶら下げたりした時にイヤーパッドが下に向いてしまうので、見栄えがイマイチです^_^;

ハンガー部分は180度近く回ります。
ハンガー部分は180度近く回ります。

このような形にもなります。。。
このような形にもなります。。。

ちなみに可動部の内側はこんな感じです。
ちなみに可動部の内側はこんな感じです。


 携帯用として持ち出す際は、折り畳んでもほとんど小さくならない(小さくなった気がしない)ので、ほぼフルサイズのまま持ち運ぶことになります。

ぐぬぬぬ、頑張ってもこの大きさが限界ですw
ぐぬぬぬ、頑張ってもこの大きさが限界ですw


<装着感>
 装着感としては、ヘッドバンドの長さと前後の回転を調節をして好みの位置に装着した場合、側圧はやや高目ですが丸形のイヤーパッドはさぼと圧迫感もなく、楕円形のハウジングで耳をすっぽりと覆ってしまうタイプのSE-M390と比べると、いくらか開放感というか軽快な感じがします。

ヘッドバンドのスライダーを最も縮めた状態
ヘッドバンドのスライダーを最も縮めた状態

目一杯伸ばした状態。これだけ調整幅があれば大抵の頭はカバーできますねw
目一杯伸ばした状態。これだけ調整幅があれば大抵の頭はカバーできますねw


 とはいうものの、耳が大きく立ち気味(猿耳)の私には、長時間の装着は難しく、1~2時間が限界で耳が痛くなってしまいます。これは会社で使っているSE-M390も同じなので、私自身の都合によるものと言えます。

 まぁ、普段何時間もヘッドホンを装着したままということはほとんど無いので、これはこれで良いですし、どうしてもという時はイヤホンにチェンジする手もあります^_^;

<遮音性、音漏れ>
 側圧が高めなので、イヤーパッドが耳にフィットして遮音性は良いと思いますが、耳をすっぽり覆うSE-M390のほうがより遮音性は高いようです。音漏れについては、音量にもよりますが結構漏れるほうだと思います。歩きながらならまだしも、電車など閉鎖的で身動きが取れないような場所ではヒンシュクを買うかも知れませんので、あまりお勧めできません。

<音について>
 私は音について色々と語れるほどの経験もありませんし耳も持ち合せていませんが、感じ方は人それぞれだと思いますので、自分が感じたことを勝手に書くことにします^_^;

 全体的には低音重視な印象で、どことなく不自然な重低音を感じなくもないですが、こもった感じがないのでそれはそれで悪くないです。中高音もそこそこ出ており痩せている部分も無くバランスの取れた音質ではないかと思います。

 SE-M390と比べると音が近いというか音の広がりが足りないような感じで頭の周りで音が鳴っている感じがします。密閉型は音場が狭いと言われていますが、同じ密閉型でも印象がかなり違います。

 ボーカルは比較的ハッキリと聞こえますが、曲によっては他の音が被って不快な場合もあるので万能とは言えない感じです。キビキビとした女性ボーカルには向いていると思いますが、しっとりとした曲などでは艶っぽさが足りないような気がします。

 また、繊細な調子の曲には向いていないようで、クラシックやフュージョンなどのインストルメンタルで繊細な表現をしている曲などは、その繊細さが無くなってしまうような気がします。

 一方ロックやPOPSなど元気な曲には向いているようです。特に昔のアナログ時代に録音されたちょっとモッサリした音のロックは、シャキッとしてくれて良い感じです。同じく古いテクノ系やユーロビートのようなちょっと軽めの曲も中低音域に厚みが増えて聴きやすくなるような気がします。

何といってもレインボーがお気に入りです!
何といってもレインボーがお気に入りです!

そう言えば、こういうのばかり聴いてた頃もありました^_^;
そう言えば、こういうのばかり聴いてた頃もありました^_^;

昔を懐かしむのに最適なイヤホンですね〜
昔を懐かしむのに最適なイヤホンですね〜


 色々と気になる点もありすごく良いという訳でもありませんが、価格的に考えたら意外と良い買い物だった気がします。高価で一般的に評価が高いとされているヘッドホンを使ったことがないので、良い悪いという評価も曖昧ですが、まぁ、これは仕方が無いですね^_^;

■仕様
□形式:密閉型ダイナミックステレオヘッドホン
□再生周波数帯域:5 ~ 28 000 Hz
□インピーダンス:32 Ω
□再大入力(JEITA):1 500 mW
□出力音圧レベル:105 dB
□使用ユニット:φ 40 mm
□プラグ:φ 3.5 mm 3Pミニプラグ
□接続コード長:1.2 m (付属延長コード2.0 m)
□質量(コード含む):238 g
  • 購入金額

    3,000円

  • 購入日

    2009年頃

  • 購入場所

    ヨドバシAkiba

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • パッチコさん

    2014/06/03


    Pioneerのヘッドホンの折りたたみはみんな似ていますね。鞄に入れるのも考慮されているのが良いです。
    YMO良いですね!Rainbowも素敵。
  • izappyさん

    2014/06/03

    パッチコさん、

    ハウジング部分をクルっと捻ると全体的に
    薄くなるところが面白いですよね。

    私はあまりヘッドホンを持ち歩かないので
    何とも言えませんが、このようなちょっとした
    工夫が利便性を上げているのでしょうねぇ。

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