ウルフルズの「明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)」は昭和の大ヒット曲、故坂本九の「明日があるさ」のリメイク版。もともとはいつもの駅で会うセーラー服の少女に声を掛けようかけようとしてくじけ、「明日があるさ」と自分に言い聞かせ、やっと電話でお茶に誘っても「好きです」の一言が言えずやっぱり「明日があるさ」と言う、優柔不断に引き延ばしているようで、明日に明るい未来を見ている昭和の高度成長期の何となく明日は今日よりいいンだぞ、という感じが感じられる歌だった。
それが「ガッツだぜ!」など元気の良い曲でみんなを勇気づけていたウルフルズによってカバーされた。缶コーヒーのCF曲という縛りはあったのだろうが、結構ひとを元気づける歌詞になっている(作詞はメンバーではなくコピーライターの福里真一)。
その替え歌版の方、「 明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)」。トータス松本の明るく少しダミった声が歌う。元々のラヴソングではなく、長引く不況を反映してか、会社の話になっている♪明日があるさ/明日がある/若い僕には夢がある/いつかきっと/いつかきっと/わかってくれるだろう/明日がある/明日がある/明日があるさ/会社をおこした奴がいる/会社に残ったオレがいる/あせることないさ/あせることないさ/自分に言いきかす/明日がある/明日がある/明日があるさ♪♪近頃の若いやつはとよく言うけれど/自分の頃よりだいぶまし/大目にみよう/大目にみよう/敬語ができないくらい/明日がある/明日がある/明日があるさ♪小さい勝ち負けじゃないよね、人生は。もっと大きく物事を考えよう....という風に自分は取ったし、トータス松本の歌声も、クヨクヨすんなヨという感じの応援歌であったと思うのだが、Amazonのレビューなどをみると結構この歌詞をネガティヴに取っている人が多いみたい。「明日があるさ」のこの言葉は諦観でも問題先送りでもなく、今はこうだけど明日はヤルぞ、明日はもっと明るいよ、と暗い世相を跳ね返す主旨で書かれたものだと思ったんだけれど...
つづく「明日があるさ(オリジナル歌詞編)」は故青島幸男のオリジナル歌詞。セーラー服の少女に対する淡い恋を歌ったものだけれど、前半は世が世ならストーキング?w♪いつもの駅でいつも逢う/セーラー服のお下げ髪/もうくる頃/もうくる頃/今日も待ちぼうけ/明日がある/明日がある/明日があるさ♪♪今日こそはと待ちうけて/うしろ姿をつけて行く/あの角まで/あの角まで/今日はもうヤメタ/明日がある/明日がある/明日があるさ♪名曲「上を向いて歩こう」と同じ中村八大が紡いだメロディはどことなくあっけらかんとして、でもどこかもの悲しいような独特のラインでとてもいい感じ。ただこのCDだと元曲のなが~~い詞が一部ダイジェストされていて、そこがイマイチかな。
あとはカラオケがついている、という曲構成で、同じ曲が3回入っている事になる。でもこのメロディは飽きないんだな。曲としては既に半世紀前のモノだけれど、今なお人々に愛される流行歌のメロディってスゴイな、と思える作品です。
【収録曲】
1. 明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)
2. 明日があるさ(オリジナル歌詞編)
3. 明日があるさ(カラオケ)
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購入金額
1,020円
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購入日
2001年頃
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購入場所
れいんさん
2017/01/23
と昨日の夜寝る前に思ったんだ
そして今晩もそう思うんだ、、、
cybercatさん
2017/01/23