Maxwellはハイエンドにはしばらく投入されないということで、現状で入手可能な上位モデルを購入してみました。
●PALIT GeForce GTX 750 Ti StormX Dual (NE5X75TT1341-1073F)
オリジナルのデュアルファンクーラー「StormX Dual」を搭載したOCモデルで13%ほど高速化されているということです。
ヒートシンクはファン2個分の面積があり冷却性能は高そうです。
話は前後してしまいますが負荷のかかるベンチマーク時もファンの音は静かでした。
ファンカバーはプラスチック製で完全外排気構造ではありませんが、他社や他のモデルに比べるとボードとの隙間は少なめで外排気レイアウト好きとしては好感は持てますw
カードの重量は約485g。メモリは裏面には実装されていませんでした。
(GDDR5は高クロック動作なので冷却は重要です。)
<GTX 750 Ti StormX Dual のクロック設定(カッコ内は定格クロック)>
・コアベースクロック:1,202MHz(1,020MHz)
・ブーストクロック:1,281MHz(1,085MHz)
・メモリクロック:6,008MHz(5,400MHz)
カッコ内はリファレンスモデルのクロックです。コア、メモリ共に大幅に高速化されています。
OCモデルですがPCI-E補助電源コネクタは非搭載のままです。
●映像出力ポート
映像出力ポートはminiHDMI×1、DVI×1、D-Sub×1。
D-Subは流石に必要ないのでデュアルDVIにして欲しいところですが、D-Subがあるところはミドルレンジ向け製品らしいといったところでしょうか。
●ベンチマーク&消費電力
Core i5-4670kとの組み合わせのベンチマークスコアと消費電力を簡単にまとめてみました。
GPUの比較用には製品ランクは異なりますがRADEON HD 7850を用意しました。
ベンチマークの設定は”フルHD+最高画質”です。
<ベンチマーク・スコア (GTX 750 Ti OC / HD 7850)>
・DQ10ベンチ : 17368(すごく快適) / 19113(すごく快適)
・新生FF14ベンチ : 6061(とても快適) / 5353(とても快適)
性能比較用のRADEON HD 7850対してDQ10ベンチは1割程度スコアを落としていますが充分快適動作可能なスコアです。
新生FF14ベンチはRADEON HD 7850よりスコアを1割弱高いスコアに。
これは消費電力計測の結果と合わせて原因を予想しました。(下記参照)
<消費電力(GTX 750 Ti OC / HD 7850)>
・アイドル : 47W / 49W
・DQ10ベンチ : 135W / 181W
・新生FF14ベンチ : 141W / 163W
使用した電源は630W 80Plus ブロンズです。
アイドル時の消費電力は双方とも50W未満と非常に優秀な結果に。
DQ10ベンチはRADEON HD 7850より2割以上低い消費電力と驚きの結果になりました。
RADEON HD 7850のFF14ベンチの消費電力が負荷率の少ないDQ10ベンチの動作時より低い点については、スコアの件もあわせて考えるとベンチマークとの相性かドライバの不具合で”本気をだせていない状態”のようです。
●感想
MaxwellアーキテクチャのGTX 750 Tiは噂どうりワットパフォーマンスの高い良いGPUです。
シェーダー数が2~3倍の上位モデルがリリースされたらと思うと今から期待が膨らみます。
GTX 750 Tiに関してはミドルレンジの製品のため3D性能は旧製品のGTX 650Tiを超えますが、メモリバス幅が128bitと狭いためアッパーミドルクラスには届きません。性能への過度の期待は禁物です。
PALIT GeForce GTX 750 Ti StormX Dual に関してはOCモデルでもPCI補助電源コネクタ非搭載というのは魅力です。大型クーラー搭載型のため小型のケースには向きませんが、冷却性能は高いのでPCケース内にスペースがあるなら他社製品を含めて大型クーラー採用モデルをお勧めします。
ワットパフォーマンスは素晴らしいので電源出力の限られるメーカー製PCやエアフローの厳しい小型PCケース用、負荷の軽めなゲームをプレイするのに最適です!
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購入金額
0円
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購入日
2014年05月頃
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購入場所
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