レビューメディア「ジグソー」

さあ、悪魔の峡谷を冒険しよう!4GHzの地平を超えた爆速CPU(;=゚ω゚)=333 ※各種ベンチマーク追記!

■更新履歴
2014.6.29:GTX570使用時のゲーム関係のベンチ掲載
2014.6.28:CPU関係のベンチ掲載
2014.6.26:外観レビュー掲載

IntelのLGA1150向けCPU「Corei7-4790K」です。
定格で4GHzを超えたCPUとして性能が気になり発売日に購入しました(;=゚ω゚)=333

【モデルナンバー(実クロック)】4790K / 4GHz(TB4.4GHz)
【コードネーム】Devil's Canyon(デビルズキャニオン)
【製造プロセス】22nm
【コア/スレッド】4 / 8
【L1/L2キャッシュ】(32KB+32KB+256KB)×4、L3 8MB
【コア電圧/TDP】不明/88W
【主な拡張命令】SSE4/SSE4.1/SSSE4.2/AVX2.0/Xdbit/VT-x
【内蔵GPU】intel HD Graphics4600(MAX 1250MHz)
【Socket/Slot】LGA1150
【sSPEC】SR219
【リリース時期】2014年6月26日
【製品HP】
http://ark.intel.com/ja/products/80807/Intel-Core-i7-4790...
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201406...

待望のメインストリーム向け最速CPUことCorei7-4790Kです。
Devil's Canyonと呼ばれていますが、コアは基本的にHaswell Refreshと同じもののようです。

注目すべき点は全コア動作時の実クロックが4GHzへと到達し、前世代のハイエンドである4770Kから500MHzも上がっています。もちろん、K付きなので倍率変更によるオーバークロックが可能です。

また、IvyBridge以降、OCユーザーの間で不評だったコアとヒートスプレッダを結ぶグリスが、熱伝導の良いポリマーTIMへと変更されています。ソルダリングには敵わないと思いますが、その程度改善されているのか見ものですね。

TDPは4770Kの84Wから88Wへと微増しています。500MHzのクロックが上がっている割には悪くないと思います。SandyBridge世代でもTDP95Wでしたし・・・

どれくらい速くなっているのか見ものですね(;=゚ω゚)=333


■外観&付属品
それでは、いつもの如く外観レビューから(`・ω・´) !

・・・Devil's Canyonになってもセンスがあり過ぎて凡人には理解できないパッケージデザイン!カッコイイ悪魔の絵にでもしろよ・・・



こんなところに大嫌いなマカフィーがorz
買収したからって止めて欲しいなぁ(´・ω・`)・・・



マレーシア製なのです。



早速、開梱してみた。

付属品。
いつもより1点多いです。
・CPU本体
・CPUクーラー
・マニュアル+エムブレムシール
・McAfeeのゴミ



CPUクーラー
DELTA製です。型番?は「E97378-001」です。
12V 0.60Aとかなり高回転にも対応できるファンが搭載されています。
3770K/4770Kは12V 0.17Aですよ。



上位モデルらしく、銅が埋め込まれたタイプです。



エムブレムシール
もうちょっと遊び心が欲しいなぁ(´・ω・`)・・・



Corei7-4790K CPU本体
Devil's Canyonタン降臨キタ━━━━(゚∀゚)Y⌒Y⌒Y(。A。)Y⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒Y(。A。)⌒Y⌒Y(゚∀゚)━━━━!!!!!
Pentium4では達成できなかった4GHzなのですよ!!
sSpecは「SR219」



CPUの裏側
いつもより遥かに小さいセラミックコンデンサが多数付いています。表面実装のセラミックコンデンサは脆いので、取扱いには十分注意しましょう。




■動作させてみよう
早速、動作させてみましょう。
Devil's canyonはチップセットが8シリーズのマザーでもUEFIのアップデートにより多くのマザーで動作しますが、どうせなら新しい9シリーズのマザーで使いたいところです。M.2やSATA Expressに対応したり、トレンドとしてオンボードサウンドの強化がなされています。

今回はASUSTeKの「Z97-PRO」を購入しました。
(本当はGIGABYTEのGamingなM-ATXマザーが欲しかったんですけどね・・・)



構成
SandyBridgeやIvyBridgeと比較ベンチを実施予定ですので、その時の構成に合わせています。この為、現在から見るとパーツの構成が古めです。

【CPU】Corei7-4790K
【CPUクーラー】Thermaltake Jing 静冷魂 CLP0574
【メモリ】Team DDR3-1600 4GB×2
【HDD】Seagate ST2000DL003 (SATA3/2TB/5900rpm/64MB)
【ODD】LG GH24NS50BL (SATA/黒ベゼル)
【マザー】ASUS Z97-PRO
【グラフィック】Palit NE5X570010DA-1101F (GeForceGTX570/1280MB/GDDR5)
【ケース】ドスパラのGalleriaのミドルタワーケース
【電源】DELTA GPS750AB A F42 (750W)
【OS】Windows7 HomePremium 64bit

Corei7-4790Kを鎮座させましょう(;=゚ω゚)=333
ピン折れに注意してガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル



マザーをケースに組み込みます(`・ω・´)!



電源をポチっとな(・∀・)σ!!
すると、一発でBIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!
(写真は手ぶれしています(^^; )



UEFIに入ります。
EZ-Modeながら結構派手派手です。



OSにWindows7 HomePremium64bitをインストール
その後、SP1、ドライバ類、Windowsのアップデート、DirectXをインストール。特に不安定な要素はありませんでした。

さすがに動作はHDDであることを除けば非常に軽快です(;=゚ω゚)=333
普段は余裕があり過ぎて、CPUクロックが800MHzに落ちっ放しです



もちろん、負荷を加えると、シングルスレッドなら4.4GHzまで上がります。とは言え、体感的には4770Kと全く差がありません(^^; ベンチで比較することにしましょう。


■ベンチマーク
やはり新しいCPUと言えば、気になるのが性能です。
早速、いつものベンチで比較してみましょう。

【比較対象】※私の過去のレビューへリンクを貼っています。
Corei7-2600(SandyBridge)
Corei7-3770K(IvyBridge)
Corei7-4770K(Haswell)
Corei7-4960X(IvyBridge-E) ←コレだけ6コア/12スレッド

これらのベンチのスコアはCorei7-4960Xのレビューから流用しています。基本的にCPUとマザーは異なりますが、DDR3-1600 4GB×2、HDD2TB、GTX570、Win7の構成は揃えています。




とりあえず、速報版の結果から・・・

■エクスペリエンスインデックス(Win7 64bit)


さすがにこのクラスとなるとスコアがインフレ気味です。
HDDだとハードディスクの項目が5.9までしか上がらないので勿体なく感じますね。

■CrystalMark2004R3
・・・何故か、起動するとブルースクリーンを吐きます・・・
色々設定を弄ってみたのですが原因不明です。

GeForceGTX570を外して、内蔵グラフィックで起動してもダメでした。Windowsのアップデートの何かが悪さをしているのかも知れません・・・

■CPU関係のベンチ
午後のこーだーノーマルベンチ(マルチスレッド)


午後のこーだーノーマルベンチ(シングルスレッド)


3DMark06(CPUスコア)


3DMarkVantage(CPUスコア)
完走せず・・・何度実行しても、飛行機がバルーンの中を潜るベンチの
ロード中にプログラムが停止してしまいます・・・

CINEBench R15(CPU)


Super Pi(CPU) このベンチのみ数値が小さいほど高速。



CPU関係のベンチスコア表




■GPU(ゲーム)関係のベンチ(グラフィックカード使用時)
記載の無い限りデフォルト設定。一部、記載の解像度に変更しています。

3DMark06



3DMarkVantage
完走せず・・・何度実行しても、飛行機がバルーンの中を潜るベンチの
ロード中にプログラムが停止してしまいます・・・

3DMark11



ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア ワールド編(解像度:1920×1080)
※現在最新のキャラクター編ではありません。



ドラゴンクエスト10 (解像度:1920×1080)



ファンタシースターオンライン2 ベンチV2.00(解像度:1920×1080)


何故か、PSO2だけスコアがガクンと落ちてしまいました・・・最近のGeForceのドライバと相性が悪いのでしょうか?

モンスターハンターフロンティア ベンチ3[大討伐](解像度:1920×1080)



きゃらコレ! ITちゃんダンシングベンチマーク



CINEBENCH R15(OpenGL)



GPU(ゲーム)関係のベンチスコア表




■CPU温度、消費電力
グラフィックカードを外した状態で測定しました。
CPU温度はASUS AI Suite3、消費電力はエコキーパーを使用しました。


【CPU温度】
 アイドル時:36℃ Prime95時(10分後):55℃

【消費電力】
 アイドル時:53W Prime95時:127W

大型のCPUクーラーを使っているからか、ロード時のCPU温度が55度とかなり低いです。4770Kは純正クーラーで90度を超えていましたからね・・・構成が違うので比較はできませんけど。


■CPU-Z、GPU-Z
グラフィックカードを外した状態で実行しました。

CPU-Z
CPUクロックは800MHz~4.4GHzの範囲で可変していました。
4.4GHzを出す為には、シングルスレッドだけ負荷を加える必要があります。



GPU-Z
GPUクロックは600-1250MHzの範囲で可変していました。

 




■総括
Devil's CanyonことCorei7-4790Kはこれまでのコンシューマー向けCPUとしては、シングルスレッドで最速であり、4コア/8スレッドまで活用するアプリケーションでも最高の性能を発揮する。

CINEBENCHのようにそれ以上のスレッドを要求するアプリケーションでは劣ることもあるが、実質、コンシューマー向け最速のCPUと言って良いと思います。やはり、定格クロック4GHz超えは伊達じゃありません(;=゚ω゚)=333

発売時の実勢価格が4万円弱と気軽に買える価格ではありませんが、4960Xを買うくらいなら、こいつを2個買うことができますし、メインストリーム向けなので決してコストパフォーマンスが悪いということはありません。

SandyBridge世代のCorei7-2600と比較すると、CPU性能でおおよそ3割程度の性能向上が見込めます。今回はオーバークロックを試していませんが、全コア4.7GHz程度なら割と簡単に上げられるようです。自己責任ながら更に魅力が増すかも知れませんね。

これから、ハイエンド級のマシンを組みたいという方には特にお勧めですよー。

●あと、内蔵GPUのベンチと各ベンチのコメント追記予定です●

  • 購入金額

    39,280円

  • 購入日

    2014年06月26日

  • 購入場所

    BUYMORE大阪日本橋店

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