■BTO超改造パソコン
パソコン工房のBTOですが、買ってすぐに中身をぐちゃぐちゃにいじって部品もほとんど交換しているので、モデル名は意味がありません。
3年程前に作って貰ったものです。
我が自慢の「サブPC」です。
一応、一番良く使うのが「メインPC」、何かあった時には「メイン」に代わって交換可能なのが「サブPC」と定義しています。
ある日、「メインが壊れた!」と焦って手配したのがこのマシンです。
我が家の大蔵省にも無理を言って税込23万円ほどでパソコン工房さんに急いで組んでもらいました。
当時は「ブログ更新」などで忙しく、PCを組む時間もありませんでした。
「一週間」は待ち遠しかったです。
晴れてこのマシンが届き、初めてスイッチを入れた時に何回やってもWindowsが立ち上がらず、「バイオスSTART」の所で永久に待ち受けになっている様でした。
サポートさんにも相談し、自分でも「USB機器が怪しい」と睨み、余計なものは全部取り外して立ち上げを試みました。
でも、何度やっても駄目で、いよいよ、PC工房さんに送り返す事になりました。
宅配便も手配してもらいましたが、発送の前日に「待てよ…」と思い立ち、「USB接続の無線キーボード」を外して立ち上げたら難なく立ち上がりました。
「最小構成」と言うのは、無線機もKB、MOUSEも外した状態らしい…。
前日までのテストでは、USBキーボードまでは外してテストしていませんでした。
慌ててサポートさんに連絡して難を逃れました。
その後、PCも増え予備が無いので今もPS2接続のキーボードを使っていますが、このマシンが立ち上がらなかったのは後にも先にもその時一回だけ。
現在、仮に無線マウスを使っても立ち上がらないと言う事はありません。
■スペック(「電気喰い」です!)
大きなケースを使いました。
現在、
OSはWindows 7 Ultimate x64 Build 7601。
メモリーはキングストーンの16GB。
CPUはIntel Core i7 3960X。
MBはMSIのX79A-SD40。
グラフィックはNvidia GeForce GTX 580。
システムドライブのSSDは現在はCrucialのMX100 256GB。
データ保存用のHDDはSeagateのSATA3の3TB。
CPUだけでTDPが130Wです。
グラフィックは公称最大電力244Wなので…。
ファンも大型の物を使わないと十分に冷却が出来ないので、その分も余計に電力を喰います。
(たぶん、5~6Wぐらい)
これで計算すると(もちろん、「概算」です)、
HDD 25W
SSD 15W
MB 50W
メモリー 4枚 20W
光学ドライブ 25W
グラボ 244W
CPU 140W
CPUファン 6W
合計 約525W
SSDは、最初はIntelの520 120GBで作りました。
しかし、その後、[TOSHIBA] 東芝 SSD 2.5inch 256GB SATA 6Gbps (読込:554MB/s 書込:512MB/s) Q Series Pro HDTS325XZSTA [並行輸入品]に換装して使っていました。
(CrucialのSSDとの相性問題に遭遇したAcer Predator AG3605)
この構成で特に問題はありませんでしたが、もう一台の「新しいAcerのWindows 8.1マシン」がSSDとの「相性問題」に遭遇してしまい、システムDISK交換になりました。
「その煽り」を食った形で、このマシンの起動ドライブは「東芝SSD」から現在は「CrucialのMX100 256GB」に換装しています。
(現在は、Crucialの「MX100 256GB」を起動ドライブにして使用中)
メモリーも現在16GBですが、このMBには32GBまでは搭載出来そうなので、サブのサブマシンのグレードアップを兼ねてその内に増設したいと思います。
ただ、現在、何の問題も無く使っています。
自分のPCとしては珍しく、例の出来事以外はトラブルとも一切無縁です。
もう一台、一度リタイヤしたAcerのAspire L5100と言うDiet Desktopがあります。
パフォーマンス的には遥かにプアーなこっちの方が小さいし扱い易いので未だに整備して使っています。
なんだかんだ言って「トラブルを楽しんでいる傾向」があり、「優等生」よりも「出来損ない」のPCの方が可愛いくて良く使っています。
だいたい、部屋の片付けが悪くPCも床に置きっぱなしなので酷い写真ですし、その内に画像も文章も見直します。
■使って見ての感想
今のPCは皆そうらしいですが、ドライブの交換などが片手で簡単に出来る設計になっているので、良く中を開けて改造する人には良いマシンです。
また、値段もかなり「良い値段」したので当たり前ですが、BTOにしては良質のパーツを使って組んでいます。
SATAや電源のケーブルなども比較的高いパーツを使っています。
それから、このマシンの改造も、「あとはCPUの交換しか無い」と言う所まで来ていますので、ひとまず「出来上がり」とします。
(追記 2014.11.20)
現在は、「メインマシン」に昇格しています。「AcerのDIET PC」はすでに退役していますが、非常時には活躍してくれるので「廃棄」にはしていません。
■故障からの復旧顛末
良く、他人様から「廃棄処分」のPCを貰い受けて復活させるのが趣味の自分ですが、まさか「自分のPCで経験するとは?」と言う事件がありました。
2015年の7月の16日前後の事でした。
PC立ち上げにはいつもより「やや時間が掛かる」と感じましたが、今回は「特に異常」とは感じませんでした。
Windowsのアップテダートがたくさんある時などはもっと時間が掛かります。
ただ、スタートアップではランチャーが「Dドライブ」に置いてある自作のアイコンを参照しているので、すぐに異常に気が付きました。
「DドライブのHDDが壊れた?」とすぐに気付いてすぐに対応しました。
「システムのバックアップ」は「Cドライブ」に置いても役に立たない事が多いので、「Dドライブ」または「Dと同じHDDの別の隠しパーティション」に置きます。
ただ、この時点では「Cドライブ」には特にダメージは無かったので、「Dドライブ」は失っていますが「ホームサーバー」のバックアップからすぐに復活出来ました。
「Dドライブの全てのファイル」では無かったのですが、これだけ復旧出来れば良い筈です。
しばらく使っていましたが、何かおかしい…。
例えば、「ファイルのダウンロード」が出来ない。
ブラウザやセキュリティーソフトの設定を確認しても問題は無い…。
そのうちに、だんだんおかしなところが増える…。
何もしていないのに「DVDドライブ」からブートしない。
「光学ドライブ最優先」の設定にしても、なぜか他のドライブから起動する…。
「ブートは出来なくても、Windows上でPCの診断ツールは走る筈!」
ところが、どうした訳かツールが走らない…。
CDが読めない?
経験上、こう言う時は「メモリー」を疑うのが普通です。
それで、Memtest86や86+、他のツールで試したのですが異常は出ません。
「UBCD」と言う診断ツール集で「メモリーテスト」をすると、途中で画面が真っ暗になって止まってしまう…。
(ああ、もちろんCDからブートが出来なかったので、ここではUSBメモリーにコピーしたものを使っています)
この時点では、「故障個所は、CPUかMB」と予想して、ほぼ復旧を諦めました。
ただ、まだ少し調べて見ようと…。
でも、「おまじない」の様な作業も含めていくつかの方法で、PCは「廃棄処分目前」から「奇跡の復活」を遂げました…。
■結局は、「言い伝え」や「経験」
結局、復旧に必要だったのは「最新のPC診断ツール」ではなく、昔から語り継がれている「言い伝え」や「自分自身の経験や知識」みたいなものでした。
ツールはそれ自身「間違った事」は言って来ないけれど、「ズバリ、ここ!」とは言って来ません。
結局は故障が拡がりツールも役に立たなくなり、「最小構成で立ち上げて…」と言う「慣例」に従っただけでした。
だからと言って、「ツールは役に立たない」とは言い切る事は出来ません。
ただ、「ツールのお告げを鵜呑みにしてはいけない」とは言い切れます。
また、「どうしようも無い時は業者に任す」と言うのもありますが、一般的なショップ店員さんの知識も使っているツールも自分たちと変わりはありません。
寧ろ、技術的レベルは、zigsowのハイレベルなユーザーさんの方が上だと思われます。
もっとも、zigsowには「その世界で仕事をしている方」もいるのだから、「当たり前」です。
(この時点では「故障の疑い」で取り外されたメモリー)
ただ、「機材」と言うのか、「正常に動作する交換パーツ」などは「商売」なのでたくさんあるので、条件には恵まれていますから「より適切な対応」が出来るとは思います。
そんなに「悪徳ショップ」は無いと思いますが、結構、あくどい商売をしている販売店の存在も耳にします。
全身が不自由にならない限り、これからも、「PCは自分で直す」と言う事は続けたいと思います。
今回の経験は、「どんなプレミアムレビュー」よりも自分をステップアップしてくれました。
「トラブルよありがとう!」
と本当に叫びたい気分です!
■最後に、「反省する事」
今回のトラブルで反省が幾つかあります。
もう一度、「日頃のバックアップのあり方」を考えなければなりません。
バックアップの方法は、メーカー製の「OSプリインストール版」と「DSP版OSのもの」と多少は違いがあるのですが、「基本」は同じです。
プリインストールのD2DにはDVDやCDのメディアが付いて来ないのが特徴です。
でも、どちらも「システムDISK」、「データDISK」ともに「複数のメディア」にバックアップを取るべきです。
出来れば「バックアップファイル」と言う形の他にも、出来る限り「クローンDISK」があった方が良いと思います。
「バックアップ」に掛けられる予算も、データやシステムの重要度は各人によって違います。
だから、自分に合った形で良いのですが、出来るだけ多目にバックアップがあった方がイザと言う時には良いと思います。
今回、「データDISKがやられる」と言う事は余り想定していなかったことから、「ネットワークドライブ」にあった物から不完全な復旧しか出来ませんでした。
多少HDDの容量を圧迫しても、これからは、「完全バックアップ」とします。
また、バックアップ用あるいは一時作業用のHDDに余裕が無かった事から、システム用HDDを使い回し「古いシステム」を上書きして消してしまったのは失敗だと反省しています。
「D2DのOSで他にはバックアップは無い」と言う時には、もちろん、絶対にそんな事はしませんが…。
■「物語」は、まだ終わらない…
(グラフィックが死んでいるDESKTOPをシュミレートしたもの…)
「反省」まで書いて、「これでレビューを締めよう」と予定していたのですが、今度は「グラフィックボード(GTX-580)」が壊れました…。
どう考えても、症状からして「クラフィックボードが壊れた」と言うのは「ほぼ正しい」と思いました。
Windowsアップデートをしていて、突然、画面が白黒になりました。
普段のアップデートでも同様の事は起きますが、すぐ「カラーに戻る」のが普通です。
もちろん、液晶モニターには異常はありません。
「ドライバー」や「設定」と言う可能性もあり得ますが、「ハードの可能性が高い」と見ました。
良く「負荷を掛けたのが原因」などと言われる事が多いのですが、そもそも、「負荷を掛けて壊れる」のは「不良品」です。
「負荷に依る発熱の影響」は「きっかけ」にしか過ぎません。
「故障の原因」にはなり得ません。
もちろん、「グラボの故障」と言っても、「スロットに溜まったカーボンが悪さをして接触不良を起している」など基板上の異常も含みます。
そこで、「モニターが正常動作している」と言うのを確認した後、「一番、復旧の可能性は低い」と思っていた「ドライバーの再インストール」からやって見ました。
「アルコールで接点を清掃してスロットへのカードの抜き差し」なども、一応「おまじない」でやった上です。
インストールしている間に、突然「カラー」が復活しました。
前回にダウンロードしたドライバーのファイルの一部が壊れていたのでしょう。
グラフィックは取り敢えず復活したので、「750ti」か何か、「省電力で、パフォーマンスの余り落ちず価格も安価な物を」と考えていたのは撤回しました。
いずれにしても、ここ数日の4年~5年の間に立て続けに複数のハードが破壊されると言う「連続多発テロ」に遭ったような物です。
この種のトラブルで、ネット上ではショップを批判するユーザーさんも居ると思いますが、自分はそんな事はしません。
所詮、PCは「機械」なのです…。
ただ、「壊れた」と思っても、今回の様に「故障」では無くて「接触不良」が原因の事は思ったより多い様です。
今回のは故障ではありませんでしたが、このくらいのスパンでパソコンも時々壊れてくれないと業界が成り立たないし、ユーザーとしても「新しいPCを使う機会」が無くなります…。
お金持ちはちょっとした接触不良でもPCを捨てて、代わりに「Mデパートで一番高いパソコン」を買うかも知れませんが、そうでない人は何回でも直して使いましょう!
高価だったが、それなりに良いパフォーマンス
高価な物だった(今となってはたいした物ではない)が、良い部品を使っているので今まで大きなトラブルはありません。
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購入金額
226,000円
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購入日
2012年05月頃
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購入場所
パソコン工房
Schrödingers Katzeさん
2015/07/30
ソフトウェアは、それが動作する条件が満たされなければ、正しい結果を出せません。
故障自体がイレギュラーなわけですから、ツールが確認できるのは、「最低限のロジックが動作するかどうかの判定」であって、そもそも怪しいものを条件が多い状況で確認することが原因を追い込むことを難しくしています。
ツールは「正しい動作が期待される環境で、正しく無い動作をするかもしれないハードウェアを評価する」物であって、「正しい動作が担保、期待できない」もので実行してもその信頼性が知れてるのは「最初から自明」です。当てにならないのは使い方がおかしいのだと思うのです。ロジックとして、「正常と思う反応」の確認でしかないので、「その時点で確認できないものは検出できないですから、「絶対的な結果ではない」のは確かでもありますが。
書かれているのが認識している順番と現象なら、先にするのは、読み込まれるプログラムやデータのよりどころとなり、ページファイルが読み書きされるストレージです。
ドライブが正常なのに「読み書きできない」なら、コントローラや、ケーブルも疑わしくなりますし、そんな怪しい動作の時点で、Windowsのような大規模なシステムの上でチェックすることは除外するんじゃないかと。
起動するなら、smart値や、Windowsのエラーログを確認するのが先だと思うのですが。
SSDの場合は、構造上、書き込みの繰り返しに弱いですし、HDDもオンラインスキャンをファームがやらないドライブは、「次に読まれたとき」にエラーがあれば検出されます。
「想定の範囲内の破損、障害であれば問題がありません」が「そういう壊れ方をするとは限らない」から「故障」で「イレギュラーな状態」です。
SSDは、持っていないので特性や対処はノウハウやツールは不明ですが、「枯れているデバイスを使うこと」は信頼性の確保でもあります。
基本的にPCにまつわる「おまじない」には「理由」が存在します。
それは原因に対する対処であって、原因として認識しにくい、確認しにくい場合に試すので「おまじない」化しているだけで、やれば良いというものでもないです。
露骨な動作不良は障害が症状として出ているユニットのことが多いですが、しばらくすると落ちるような不明確なものは、切り分けのために、最低限の構成から戻していくのは、「原因となりうるものを最大限除去する」という意味で正しいのですが、物理破壊をしそうな怪しさで無ければ、「正しく動作する個体によって単体の動作、組み込むことによって不具合を起こさないか」を確認するというのも「複数台あり場合状況が許せば」切り分けるための一つの方法論ではあります。「ふつうのおうち」にはPCなんて何台もありませんし、スペース的にもパフォーマンス的にもノートPCの比率が感覚的には「他所のうち」だと増えてるような気がするので無理ですが、趣味で弄り倒してるなら、「単体で答えを出そうとすること」が柔軟性に欠くような気もします。
熱量の大きなものは、熱による反りと、ハンダのクラックなどによって、パーツの一部が外れてしまうなんて事があります。フラックスで活性化して熱を入れるなんて事をやってみる人も居ますが、正しい温度管理は不可能に近いので、対症療法でしかありませんね。
冷やせば良いというよりは、「温度変化は少ないほうが望ましい」が寿命に対する一つの物理的な答えだとは思います。
故障や、不具合が「起きるように作られている。寿命が短い」というのは、ある程度はコストに対する妥協や、冷蔵庫のような商品と違って長持ちしても性能的に実用ではなくなることを考慮した妥協なんてほうが多いのではないかとは思います。
まぁ、ショップブランドの場合はバルクの寄せ集めなので、店にクレームすべきだとすれば組み立ての状況とかアフターサポートが地雷だったときくらいでしょうねぇ。
もちろん保証の範疇で対応はしていただく必要もありますが。
hachiさん
2015/07/30
ええ、確かに切り分けはおかしいです。それで、かえって難しくしていたと思いますね。
ただ、ユーザーとしては「直すのが第一」で、本当は原因などはどうでも良いのです。
メーカーのサポートさんなら「正しいアドバイス」が必要ですが、1ユーザーとしては「直れば、こっちのもの!」なんで、「非論理的」と言われても「ダメ元」で何でも…。
ホント、直って良かったし、「グラボ」も多分、交換すれば良いし…。
後から「何が壊れていたのか?」、「検証方法は間違っていなかったか」を自分なりに纏めなければと思っています。
いつも、アドバイスありがとうございます。