当時はadaptecのAHA-2940AUと競合していた製品ですが、2万円前後だったAHA-2940AUに対して7千円前後で購入出来るというコストパフォーマンスの良さが魅力となっていました。
まだ公式サイト上に製品情報が残っていますが、通常のPC/AT互換機のほか、NEC PC-9800シリーズへの対応も明記されているという、海外ベンダーの製品としては珍しいものとなっています。もっとも、出荷時のBIOSはPC/AT互換機用であり、PC-9800系で利用するためには対応BIOSを自分で書き込んでやる必要がありました。
SCSI製品では実績のあるInitio製のコントローラーとリファレンス相当の基板という、実に手堅い製品であったはずなのですが、日本ではどうにも怪しげなイメージがつきまとった製品でもありました。その理由はこちらの記事をご覧下さい。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/mono/abaptek.html
SCSIの分野ではデファクトスタンダードであったadaptecを捩ったような、「abaptek」というブランドを名乗っていたのがその理由です。秋葉原に初登場したときに、このabaptekブランドの箱入りであったために怪しさがつきまとってしまいました。
その後は一時期通常のIOI Technologyの化粧箱で売られたものの、再度abaptekブランドの箱で売られた時期もあり、せっかくの手堅い製品のイメージを少なからず損なってしまっていました。
今でもPC-9800シリーズ対応BIOSやドライバーがダウンロード出来るなど、充分に活用出来る製品ですし、動作の安定度や速度もまずまず優秀で、イメージはともかく製品としては良く出来ていた部類であったと思います。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
ふっけんさん
2014/04/15
jive9821さん
2014/04/15
もっとも、そのおかげでIOI Technologyの製品に対して変な印象を抱かなかったのかもしれませんが。