一版的に、日本で「セーム皮」と言えば「鹿皮」ですが、「羊」も使われています。
日本で販売されているもののほとんどは中国製で、使われているのはキョンという小型の鹿の皮です。このセーム皮は汚れたら洗剤で洗いますが、「乾燥をさせるとゴワゴワになる」と言うのが難点でしたが、これを洗う時に柔軟剤を入れるとフワっと仕上がります。「リンス」も良いそうです。
写真は、なんか、「とっても汚い皮」に見えますが、昔は貴重品でした。これは「小さなハンカチ」くらいの大きさですが、フルート用の大きなやつは何千円もしました。昔は、「宝石や貴金属」も「海泡石のパイプ」なども、これを使って綺麗にしていました。でも、日本の繊維メーカーが「特殊繊維のクリーナー」を出すと爆発的に広まり、「セーム皮は却って傷が付く」と全部「特殊繊維」にシフトしました。でも、相変わらずこれを使い続けている現場もある様です。 (下の写真を見たら、絶対に止めると思いますが…)
(汚い画像ですが、拡大写真です。これでは傷が付きます!)
一方、VTR装置のヘッドのクリーニングも長い間「セーム皮」と溶剤には「フロン系」を使っていましたが、「地球の環境破壊」への懸念から「フロン系」が禁止され「アルコール系」に替わり、「セーム皮」も「アルコールと反応し何らかのガスが発生する可能性が否定できない」との通達から、やはり「セーム皮」から使い捨ての「紙製品」が一般的になりました。
「VTR装置のヘッドクリーニング用」は、これの1/4以下の小さな物を使っていましたから、これは「銀製品用」か「カメラ用」だったと思います。物持ちが良いのか、なぜか手元に今もあります。
きっと、銀の楽器を使っていた時も、パイプを作っていた時も、カメラのレンズを拭く時も、VTRのヘッドのクリーニングでも使っていたので、これを持っていると安心するのだと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2000年04月13日
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購入場所
不明
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