レビューメディア「ジグソー」

HG6-128GBをAM1で試す。

東芝製SSDの最新モデルHG6を採用する、CFDの高速SSD。

128GBのSSDとしては、書込速度とランダムアクセス速度が非常に優秀なことで知られる製品だが、ベンチマークの殆どが高額なZ98環境による測定。


ただ、Z98を採用するハイエンドPCにおいて主流となるSSDは既に「書込に劣る128」でなく、製品のフルスペックが期待出来る250GB以上となっている。

128GBを搭載するであろうボリュームゾーンやローエンドでは、実際どの程度の速度が期待出来るのだろう?

 

そう言う訳で、敢えて現時点におけるローエンド環境、それもOS領域として利用という、速度劣化上等の環境下において、その性能を検証してみる。

 

パッケージの外観は、今までのCFD製SSDの色違いで、今回はピンク。
中身は東芝HG6ですよと、真正面ど真ん中に記載してくれるのは有り難い。
今後も、たとえ「東芝でない」SSDでも同様の記載を採用してくれると嬉しいのだが。

製品自体も東芝の製品そのままで、自社型番のワランティーシールが追加されているだけだ。
外装は前型のHG5と殆ど変わらずで、シールの型番以外に判別出来る点はない。

厚みも以前と同様の7mm厚で、同梱の3.5インチ用マウンタも全く同じものだ。


外観上は、今までの東芝SSDと全く変わらない。

性能のほうも、既にハイエイド環境のベンチは出揃っているので、だいたいご存知だろう。

 

ただ、今回搭載するPCはローエンド環境であるAM1プラットフォーム(Athlon5350)。

CPUやマザーの性能が、SSDの足を引っ張るであろうことは確実。

OSも単に今までのSSDからクローン台で移行しただけという、実際の動作環境そのまんまの状態をベンチしてみた。

 

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測定環境(HWiNFO64 V4.40にて取得)

 

Computer: MSI MS-7865
CPU: AMD Athlon 5350 (Jaguar/Kabini, KB-A1 (Kabini/Temash))
2100 MHz (21.00x100.0) @ 798 MHz (8.00x99.8)
Motherboard: MSI AM1I (MS-7865)
Chipset: AMD Yangtze
Memory: 8192 MBytes @ 798 MHz, 9.0-11-12-29
- 4096 MB PC12800 DDR3 SDRAM - Corsair CML8GX3M2A1600C9
- 4096 MB PC12800 DDR3 SDRAM - Corsair CML8GX3M2A1600C9
Graphics: ATI/AMD Radeon HD 8400 (Kabini) [Micro-Star International]
ATI/AMD Radeon HD 8400, 512 MB DDR3 SDRAM
Drive: TOSHIBA THNSNJ128GCSU, 125.0 GB, Serial ATA 6Gb/s @ 6Gb/s
Drive: ST320LT012-9WS14C, 312.6 GB, Serial ATA 3Gb/s @ 3Gb/s
Sound: ATI/AMD Kabini - High Definition Audio Controller
Sound: AMD Hudson-2/3/4 - High Definition Audio Controller
Network: RealTek Semiconductor RTL8168/8111 PCI-E Gigabit Ethernet NIC
OS: Microsoft Windows 8.1 Professional (x64) Build 9600

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こいつは、ブラウジングや軽い処理など、メインPCを起動するまでもない普段使いに使っているPCで、省電力かつある程度のことは出来ることを目的として製作したものだ。

SSDが64GBのSATA2だった関係で、ブラウザ起動などがもっさりする状態を打破するため、今回HG6への換装を実施した。

 

やったことはクローン後の単なる換装、及びパーティションの編集のみで、環境や設定などは一切弄っていない。

こちらが、測定結果となる。
やはりというべきか、単に移行しただけ、しかもCPUがローエンドと来れば、流石に性能は劣化してしまうようだ。

無論、劣化状態でも128GBのSSDとしては割と高速な部類なのだが、ハイエンドPCでの測定結果と比べると、シーケンシャルでも4kでも読み書き共に速度の劣化が認められる。

特に大きく落ち込むのは4kでのR/Wだが、これはパーティションの最適化がクローニングの際に狂った可能性も考えられる。

とはいえ、128GBでこれくらいの速度が出れば十分御の字であり、特に不満はない。
ローエンドではその性能を完全には発揮出来ないが、それでも7000円台の安価なSSDと比べて書込性能は圧倒的であり、1000円を追加する価値は十分にある。

信頼性の高い東芝製MLCを積んでいること、書込性能が高いこと、追加コストがそれらを躊躇するほどに差が無いことを考えると、128GB定番SSDの座は暫く安泰だろう。

 

  • 購入金額

    8,200円

  • 購入日

    2014年07月06日

  • 購入場所

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