HPのシンクライアント「t5730 Thin Client KD219AA#ABJ」です。
2014年のPC-NETのジャンク袋に入っていました(;=゚ω゚)=333
【機種名】t5730 Thin Client KD219AA#ABJ
【CPU】AMD Sempron2100+ (1GHz)
【メモリ】DDR2 SODIMM 512MB
【HDD】1GBフラッシュメモリドライブ(IDE)
【ODD/FDD】無し
【VGA】RADEON X1250(内蔵グラフィックス)
【サウンド】Realtek ALC262
【その他】FD、PCMCIA TypeⅡ×2、USB2.0×4、有線LAN(RTL8139)
【液晶】なし
【OS】Windows XP Embedded Service Pack 2
【発売時期】不明
【製品発売時の記事】無し
【製品HP】
http://h50146.www5.hp.com/products/thinclient/old/t5730/t...
HPのシンクライアント端末です。
数年前に秋葉原で5000円前後で投げ売りされていたらしいのでご存知の方も多いかも知れません。
CPUにはSempron2100+という組み込み向けの製品が搭載されています。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0531/amd.htm
・シングルコア、シングルスレッド、動作クロック1GHz
・SSE3及びAMD64対応、TDPはわずか9W!
チップセットはモバイル版のAMD690GことRS690Mが搭載されています。
内蔵グラフィックとしてRADEON X1250が搭載されており、WindowsVista以降のAeroも動作します。
CPUとチップセットの条件だけならWindows8.1が動作するのでは・・・?と思います。
本機は2014年1月のPC-NETの初売りのジャンク袋にACアダプタとセットで入っていました。1000円のジャンク袋の割にはかなり良かったと思います(;=゚ω゚)=333
■外観レビュー
まずは外観から。
ルーターを二回りくらい大きくした感じです。
もっと小型のPCも存在しますが、軽いとUSBや本体を挿したときに本体が動いてしまったりするのでこれくらいのサイズの方が使いやすいでしょう。
横から見たところ。
全体がメッシュで通気性は良さそうです。
ファンレスなので埃が集中的に溜まるということも無いでしょう。
付属のACアダプター(純正かどうかは判りません)
出力は12V 4.16A。MAX50Wなので並のノートパソコンの65Wよりも出力が小さいです。
本体を開けてみましょう。
天面のカバーがネジ1つで、側面の外側のプラスチックのメッシュカバーもネジ1つで外れます。(但し側面にマウンタが付いている場合はそれも外しておく)
そして、金属のメッシュカバーはネジ4か所で外れます。
すると中身キタ――(゚∀゚)――ッ!
巨大なヒートパイプとフィンが特徴的ですね(;=゚ω゚)=333
巨大なヒートシンク、ヒートパイプ、フィン。
ヒートシンクの下にはSempron2100+が鎮座されているはずですが、今回は外しません。
廉価なイメージのシンクライアントですが、CPU周りのコンデンサは佐賀三洋のOSコン様が使われています(;゚∀゚)=3
メモリは一般的なノート用のDDR2-SODIMMを使用します。入手した個体には512MBが刺さっていました。ソケットが1つしか無いのが残念です。
パターンはあるのでコネクタが入手できればはんだ付けすれば使えるかも?(BIOSにもよるでしょうけど)
本機の特徴である、IDE接続の1GBのフラッシュメモリドライブです。(広義的にはSSDですよね・・・)このモジュールは2.5インチHDDで使われている44pinコネクタで接続されています。
マザーボード側がオスで、ドライブ側がメスと普通のノートPCとは逆となっています。IDE-CFカードアダプタも接続できるのですが、すぐ横の電解コンデンサが邪魔なのでハンダ付けで寝かす必要があります。
もっとも、今時の高速で大容量なコンパクトフラッシュは高価で、1000円のジャンク袋に入っていたマシンを使うには勿体ないので今回は見送りです(^^;
本体の天面付近にUSBポートが2つ隠されています。
USBブートができるOSなら、USBメモリに入れてここに格納することもできます。
PCI-E×16のようなスロットがありますが、当然グラフィックカードが動作する訳ではありません。独自の拡張スロットのようですが正体は不明です。
背面のポート類
左から、ACアダプタ/ディスプレイ(D-SUB+DVI)/シリアル/PS2(マウス/キーボード)/USB2.0×4/音声ラインアウト
前面ポート類
左から、電源ボタン、ヘッドホン/マイク、USB2.0×2
■起動させてみよう。ついでにBIOSの更新もしてみよう。
まずは普通に起動してみましょう。
ACアダプターとPS/2のマウスとキーボード、VGA接続のディスプレイを接続してスイッチON!
BIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!
でもソフトは何も入っていない為、この後にブートエラーが出ます。
(実際にはPC-NETではお馴染みのディスク消去後ユーティリティの画面が出ましたがw)
HPらしくF10キーでBIOSに入れます。
項目こそ少な目ですが普通のAwardBIOSです。
本機はHPのホームページで色々なソフトウェアをダウンロードことができます。
http://h20565.www2.hp.com/portal/site/hpsc/template.PAGE/...
まずは発売してから年月が経つのでBIOSをアップデートしてみましょう。
ダウンロードしたファイルを展開すると、WindowsとDOS用の更新ツールとイメージが入っていました。私の場合BIOSアップデート用にDOS起動のできるUSBメモリを用意しているので、DOSベースで更新しました。
懐かしいAwardBIOSのBIOS更新画面です。15年以上前からほとんど変わってないですよねw
更新前のBIOSはVer1.xxでしたが、一気にv2.02になりました。
このシンクライアント端末はストレージには1GBのフラッシュメモリドライブとかなり容量が少なく、普通のWindowsXPはインストールできません。組込用の WindowsXP Embeddedが必要ですが、HPからこの機種用のOSのイメージがダウンロード可能です。
ダウンロードしたツールを実行するとUSBメモリが求められます。中のデータは消去されるので注意しましょう。今回は容量が4GBのものを使用しましたが、1GBで大丈夫だと思います。
フォーマット後、中身にはこんなファイルが。
イメージを書き込んだUSBメモリはBootドライブとして起動が可能です。ここからプロンプトが立ち上がり2回”Y”を押すとリカバリーがはじまります(;=゚ω゚)=333
20分くらいかかりますが待っていれば数回再起動して勝手に終わります。
止まっているか不安を感じる方にはアクセスランプ付のUSBメモリを推奨します(^^;
起動画面は普通のWindowsXPですねー。
そして起動後のデスクトップキタ――(゚∀゚)――ッ!
シンプルなWindowsXPに見えます。
但し、標準では制限付きユーザーでログオンされますが、触れる項目は非常に少ないです。右クリックメニューすら現れません。スタートメニューもかなり制限されています。デフォルトでインストールされているブラウザはInternetExplorer7となります。(但し最新のFlashをインストールする場合、HPのツールでRAM領域(多分スワップ領域)を増やす必要があるなどスペック上の制限があります)
コントロールパネルの項目も非常に少ないです。
タスクマネージャすら表示できません。プログラムを強制終了させるときはどうするんだろ?
少なくともデフォルトの状態では、ネットサーフィンとメディアプレーヤーによる音楽・動画再生程度しかできません。しかも標準ユーザーではコーデックのインストールもできないのでできることがかなり制限されています。公共施設のネット専用端末といった印象でしょうか?
一応、マニュアルにはAdminでのログオン方法は書いており、ログオンし直すと制限が大幅にゆるくなりますが・・・特にやりたいことが無いので普通のWindowsを入れてみたいですね。
後日、HDDを接続してWindowsのインストールをしてみます。
スペック的にXPじゃないと辛いかな?
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購入金額
1,000円
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購入日
2014年01月02日
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購入場所
PC-NETのジャンク袋の中身
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