レビューメディア「ジグソー」

黒と金のかっこいい80+GOLD 800W電源

【電源】画像左 DELTA ELECTRONICS GPS-750AB-A 750W/ 80PLUS
今回レビューする画像右 HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)

 

 

自作PCを作り始めた頃に初めて交換した電源です。

そろそろ寿命がやってくる頃なのかな~と思いながらも意外に元気なので、交換しそびれているパーツでもあります。

 

ゴールド電源と80PLUS電源の比較をしてみました。

 

【 製品の特徴 】

・本体サイズ 150mm(幅)×180mm(奥行)×86mm(高さ)

・80PLUS GOLD認証を取得

・COUGAR VORTEX FAN搭載 ※特許取得の波形状上のファンで少ない回転数で大きな風量を作ります。

・ケーブルマネジメント採用(スリムフラットケーブル)※SATAフラットケーブルの形状をしています。

・RST(Rapid Switch Technology)搭載 ※電力の損失を低減し、より高効率な電源変換をします。

・個体コンデンサ採用CLCフィルター搭載 ※出力部分には電源供給が安定しない要素となるリップルノイズを抑えるフィルタを搭載して安定出力に貢献します。

・日本メーカー製105℃耐性電解コンデンサ採用 ※パナソニック製

・DYNAMIC MULTI 12V搭載 ※一つの系統に大きな負荷がかかった場合に、その負荷に応じて+12Vのラインを電源内部で自動的にまとめることができるので、多系統出力でありながらシングルレーンのように使える。

・全製品絶縁・通電テスト済み

・安心設計・保護回路搭載 ※過電圧保護(OVP)、過電力保護(OPP)、短絡(ショート)保護(SCP)、過電流保護(OCP) 低電圧保護(UVP)を装備。

・信頼の5年保証





80PLUS GOLD認証の電源と 80PLUS認証電源の比較 には下記構成のパソコンを使います。

<PC構成>
【CPU】Intel Core i7-3820
【M/B】ASRock X79 Extreme4-M
【CPUクーラー】サイズ グランド鎌クロス リビジョンB (SCKC-2100)
【CPUクーラーFAN】ENERMAX T.B.VEGAS TRIO UCTVT12P
【メモリ】G. SKILL F3-14900CL9Q-16GBZL (DDR3-1866 4GBx4)Quad-Channel (4Gx4=16GB)
【ビデオカード】Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC (NE5X670H1042-1042J)
【SSD(システム)】OCZ Technology Agility 3 120GB (AGT3-25SAT3-120G)
【HDD(データ)】SEAGATE ST1000DM003 (1TB SATA600 7200) 

【電源】DELTA ELECTRONICS GPS-750AB-A 750W/ 80PLUS
今回レビューするHEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)

【ケース】IN WIN Dragon Slayer
【OS】Windows 7 Professional 64bit


ハードウエアーとして、電源ケーブル付ワットメーター 2480円
ソフトウエアーは、OCCT・3DMark11・ HWiNFO32※ASRock X79のマザーボード上で12Vのモニターがspeedfanをつかっても見れなかった為利用しました。

左赤字HEC COUGAR GX(V2)800W(HEC-GX800V2) / 右 DELTA ELECTRONICS (GPS-750AB-A)

【アイドル時消費電力】
(HEC-GX800V2) 108w (DELTA GPS-750AB-A) 125w ※約16%の消費電力減

【高負荷時消費電力※OCCT CPU】
(HEC-GX800V2) 297w (DELTA GPS-750AB-A) 327w ※約10%の消費電力減

【高負荷時消費電力※OCCT PowerSupply】
(HEC-GX800V2) 418w (DELTA GPS-750AB-A) 432w ※約3.3%の消費電力減




【3DMark11使用時の消費電力と +12V の電圧】

 

HEC COUGAR GX(V2)800W(HEC-GX800V2)

 

DELTA ELECTRONICS (GPS-750AB-A)



動画シーン  消費電力   +12V の電圧
①DeepSea
・・・・・・337W / 357W 12.250V / 12.197V

②High Temmple
・・・・・・330W / 352W 12.144V / 12.091V

③Graphics Test 1
・・・・・・343W / 367W 12.197V / 12.038V

④Graphics Test 2
・・・・・・336W / 357W 12.197V / 12.144V

⑤Graphics Test 3
・・・・・・330W / 355W 12.197V / 12.197V

⑥Graphics Test 4
・・・・・・340W / 360W 12.250V / 12.038V

⑦Physics Test
・・・・・・275W / 296W 12.197V / 12.144V

⑧Combined Test
・・・・・・356W / 371W 12.197V / 12.091V



3DMark11使用時の全てのシーンにおいて、(HEC-GX800V2) が (DELTA GPS-750AB-A)より、6%前後消費電力が低く電圧の低下も少ない結果になりました。

直接電圧を測っているのではなく、M/Bからのソフトウエア読みですので正確性には乏しいのですが、80PLUS GOLD電源は、当然のように80PLUS電源よりも上の結果となります。

DELTAの電源も一度死亡してから保障交換で、使用暦 3ヶ月の電源ですので、そこまでヘタってはいないものだと思いますが、検証中にはでなかったものの、時折 +12V の電圧が11Vを切る事もありました。

ATX電源の規格では +12V の電圧はプラスマイナス5%以内に定める事になっています。

HECのCOOGAR GX(V2) では プラスマイナス3%以内に収めているとの事ですので、5年保障、全品検品と合わせて非常に信頼できるのではないでしょうか。




後日追記

OCCTで+12Vを拾うことが出来たので追記いたします。
テスト環境は
OCCTでCPUを3.6Ghz、4.4Ghz、4,6Ghzとオーバークロックして行き、電圧の変化を見るのと、常用で使っている4.4Ghzでのパワーサプライの結果を画像に貼りました。

全体的に+12Vの値は12.3Vの辺りで安定しています。
オーバークロックをして消費電圧が変わっても一定しているので非常に安定した出力を出しています。

ただ、パワーサプライのテストを行うときだけ、時折12.3Vからぶれることがありましたが、それでも12.14Vが下限で、12Vを下回ることはありませんでした。
80+スタンダードの電源では12V を下回ることもありましたので、さすがはゴールド認証が取れている電源だと思いました。

また、M-ATXのケースだとケーブルが長すぎて纏めるのに難関だった裏配線も、ぐるっとケースの周りに迂回させることによって多少は綺麗に纏められたかなと思います。

電源の発熱量が下がったからなのか、余計なケーブルを外してケース内のエアーフローが良くなったのかCPUの温度も2度ほど下がりましたので、今回の電源交換は非常に当たりだと思います。

更新: 2015/03/08
デザイン性

黒と金がカッコいい


≪ パッケージ ≫

GOLD認証のハイエンド品という事で、高級感にあふれたケースに入っています。

コードを束ねるバンドも、ツルンとしたタイプのマジックテープで、COOGER のロゴがかっこいいです。
普通のマジックテープだと、けばけばがあって、それを引っかける鉤の部分でかなり厚みがでますが、こちらの商品は薄く出来ているので、ケース内でまとめるのにも便利に出来ています。

≪ 見た目 ≫

COOGER(日本語でピューマ又は豹)の名前のイメージに合う精悍なデザインをしています。

黒いボディーで、つるつるの金属タイプでなくエンボス加工がされているので、ちょっとしたケースとの接触でも塗装が剥げることもなく、サイドに印字してある COOGER GX G800 の文字とロゴマークが、電源ファンを上向きで使っても、下向きで使ってもどちらでもしっかりと見えるように印刷してあるのが、非常にポイントが高いです。

強いて難点を上げるとすれば、ファン側は金色のガードとロゴマークが付いていて非常にかっこよいのですが、底面吸気で下側に向けてしまうとスペックの書いてあるシールだけなので、こちら側もゴールドの飾りが付いていたら私的には100点満点でした。

また、付属のステッカーも立体的な厚みのあるステッカーで、ピューマの意匠がカッコイイです。

更新: 2015/03/08
組み立て易さ

フラットケーブルが意外に厄介

取り付けは、本体のサイズが
150mm(幅)×180mm(奥行)×86mm(高さ)
と以前使っていた電源と同じサイズで、設置は特に問題はありませんでしたが、取り回しは苦労しました。

苦労したのは、単に使用しているケースがM-ATXと小さめの為、フルタワーケースにも対応する本商品のケーブルが長すぎて余りまくてしまった事が原因だと思います。

基本的な電源ケーブルは、本体に直に付いているのでフルプラグインの商品よりも安心して使えます。
ケーブルもメッシュ加工されていて、見た目もカッコ良いです。

全てのケーブルがプラグインになっている物と違って、CPUのケーブルなどをぐいぐい引っ張っていっても外れてしまうという事がないので安心して引っ張れます。

プラグインになっている物は、SATA×3本 HDD×1本 PCI-E8ピン(6+2)×2本 が付属品としてあります。

更新: 2015/03/08
使用感

よく出来た電源だが、あと一歩の改善が欲しい

《 良かった点 》

・本体直のケーブルがメッシュ加工してあってカッコ良い

・ATXメイン24Pが60cmあるので、裏配線からぐるっともっていける。

・プラグインケーブルがSATAケーブルに使われているようなフラットケーブルでスリープ化しなくてもカッコ良い

・本体直付けのPCI-Eケーブル2本の他に、プラグインでも2本付いていて3WAYなどにも楽々対応できる。

・ケーブルまとめ用のマジックテープが3本ついている。
 しかも極薄型で、マザーボードとケースの隙間にも通せてテープのどの部分にでもくっつける事が出来る

・ケーブルが硬くないので取り回しが楽にできる。

・静穏性については、私のうるさいケースでは電源に耳を近づけてもまったく音が聞こえませんでした。


《改善して欲しい点 》

・ATXメイン24PのケーブルがM-ATXケースには長すぎる。短くて難儀するよりは良いのですが・・・

・フラットケーブルが硬くて癖をつけづらい。

・ATX以上の大きなケースの方は気にならないかもしれませんが、プラグインケーブルのフラットケーブルとSATAコネクタになっている部分との間が、普通の電源ケーブルがむき出しになっています。
 
 どうせむき出しになっているのであれば、この部分の長さをあと5mm長くして欲しかったです。
 
 捩り込んで接続する場合に、フラットケーブルは前後に曲げやすくても左右に曲げるには捻じ曲げないと曲がらないので、背面からすぐの光学ドライブに取り付けるのが非常に大変でした。
 
 あと5mm普通の配線が長ければ、フラットケーブル自体は捻じ曲げなくても、プラグの向きを変えて取り付けが出来るようになるため、取りまわわしが良くなるかと思います。
 
 メインで見える部分はフラットケーブルでかっこいいだけに残念です。
 

 また、せっかくフラットケーブルにしているので、ケーブルの色も黒だけではなく、赤や青などケーブル色の選択が出来る、又は交換パーツとしてあったら良いなと思いました。

・プラグインケーブルが長すぎる。
 せっかく何本かプラグインケーブルがあるのに、最も短いケーブルでペリファラル用のコネクターが3連になっているもので76cm。
 SATA用のコネクターがついているもので89cmの物が一番短く、私の使用しているケース(IN WIN Dragon Slayer)の場合、電源のすぐ目の前にHDDがくるのですが、電源から5cm位の所に一か所だけ差す電源ケーブルの長さがSATA接続が出来るものだと89cmもあり、かなり余ってしまいました。

 電話の受話器のようにフラットケーブルをねじねじして嵩張らないようにしてみましたが、600Wの商品に付いている76cmのSATA用電源ケーブルが欲しかったです。
 
 いまどきHDD用としてペリファラル3連のケーブルは必要性が高いのでしょうか?
 できれば76cmの3連ケーブルは、SATA×1、ペリファラル×2のタイプの方が良かったのではないかと思います。
 ※ハイエンドっぽいPCは組みたいけど、でかいケースは奥さんの目が怖いから組めないw っていうニーズは高いと思うのですが私だけでしょうか??

 

今の運用と比べるとゴッチャゴチャで汚らしい配線ですが、自己満足の世界なので性能にはほとんど影響がでてきません。

せいぜいエアーフローが良くなって多少温度が下がるくらい

更新: 2015/03/08
総評

満足のいく電源だが、あと一歩の改良が欲しい


①かっこいい ②保障が長い ③全品検査で安心 と三拍子そろった電源だと思いますので、これから80認証GOLD電源の購入を検討している人にはオススメです。


しかしながら、メーカーが謳っている『狭いケースの中でもスムーズ且つ簡単にケーブルの取り回しができます』については、まだまだ改善の余地があります。
これはスリムフラットケーブルが微妙に硬く、まっすぐ引っ張っる、曲げてケーブルを引くという点に関しては確かに取り回しは容易なのですが、余ったケーブルを纏めるというのが難しく、コネクターとコネクターの長さでしか纏めずらい点です。


ATXケースの人にはケーブルが余るという点で問題にならない事かとはおもいますが、私の様に、M-ATXケースを利用する方は、余ったケーブルを纏めるのは少し大変かもしれません。

※裏配線をしないで表配線にする分にはかなり楽です。私的には多少の大変さなど見た目のかっこいい COOGAR GX(V2) は全てを許せます。





※本文にオーバークロックの表記がありますが、オーバークロックを推奨するものではございません。
保証が受けられなくなる場合がありますので、自己責任でお願いいたします。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年11月24日

  • 購入場所

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