Fractal Design ARC-XLのレビュー
購入経緯
M-ATXの IN WIN IW-BR661 [Dragon Slayer]を使用しているとどうしてもその狭さに
手を切ったり、付けたいパーツが付けれなかったりとサイズ的な制約にヤキモキしている内に
ASUS RAMPAGE IV EXTREMEを手に入れる機会があり、当初はヤフオクでCORSAIR CC800D を手に入れました
当初は、いつかは水冷に! ムフフ
なんて思っていましたが、
CCD800Dの余りの大きさに、
・机の下に入らない(229(幅)×609(奥行)×609(高)mm)
・奥さんからのクレームが酷い
といった所で3日めには撤収命令が・・・
E-ATXケースでそこそこの大きさのものは無いかと探している時に出会ったケースです。
【ケース】(本商品】
【CPU】Intel Core i7-4820K
【M/B】ASUS Rampage IV Extreme
【CPUクーラー】Phanteks PH-TC14PE OR
【メモリ】G. SKILL F3-14900CL9Q-16GBZL (DDR3-1866 4GBx4) 【ビデオカード】Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC (NE5X670H1042-1042J)
【SSD(システム)】プレクスター/plextor PX-128M5P
【光学ドライブ】[ASUS] DRW-24D3ST
【HDD(データ)】TOSHIBA DT01ACA200
【電源】HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)
なんでも入っちゃう収納力とユーザービリティー
【本体スペック】※公式ページからの転載 公式ページはこちら
- 対応マザーボード:ATX, Micro ATX, Mini ITX, E-ATX, XL-ATX
- 5.25 インチベイ ×4
- 3.5 インチ HDD トレイ ×8 ※ すべて SSD に対応します
- M/Bトレイ裏に2.5 インチ SSD ×2
- 拡張スロット×9
- 7 つの位置にファンを搭載可能(3 台のファンが付属されています)
- 上面、前面、底面にフィルタ付きファンスロット装備
- 高さ 180 mm までの CPU クーラー
- 対応電源:底面ファンを使用する場合は、奥行 190 mm までの ATX PSU を使用できます。底面ファンを使用しない場合は、PSU(奥行 345 mm まで)を使用できます。
- 対応グラフィックスカード:長さ 330mm までのグラフィックスカードを上部 HDD ケージがある場合、取り付け可能です。上部ケージを取り外した場合は、長さ 480mm までのグラフィックスカードを取り付けることができます。
- 裏配線スペース 26 mm
- マザーボードプレートのすべての穴に厚いゴム製グロメットが付いています。
- ケース寸法 –232 (幅) x 572 高さ x 552 奥行 (mm)
- 重量 (kg):13.8kg
大きさも60cm以内で大きすぎず、これさえあれば水冷も空冷も何でも出来ます。
目新しい機能はないが、各社の良いとこ取りケース
オンリーワン!
な目新しい機能はないが、各社から出されている名機の素敵機能を盛りだくさん詰め込んでます
フロントパネルのファン部分はプッシュピン式で、簡単に取り外すことができ、メンテナンス性も良好です。
一点残念なのが、防塵用のファンフィルターがフロント側のメッシュでカシメて固定されているので
洗ったり、交換したい場合は、金属の爪を折らないと取り外せないので頻繁に外すと壊れてしまいそうな点になります。
フロントパネルを外した奥のスペースに水冷のラジエーターとファンを搭載する場合は、
奥行きが約50mmなので、薄型のファンで対応しない限りは微妙に奥行き足り無さそうです。
フロントパネル側にファンをつけて、ラジエーターはケース側の設置が無難そうです。
5インチオープンベイは4段あるので、ファンコントローラーを取り付けても足りなくなることは無さそうですが、
1点残念なのが、ベイカバーがはめ込み式で、簡単に取り外しができるのですが、
ファンコントローラーや光学式ドライブを取り付けると微妙に隙間が開いてしまうのが残念です。
裏に光物があると、隙間から光が漏れてしまうので、わざとそうしたい場合を除いてはちょっと間抜けです。
5インチベイを使う人は少なくなってきたと言っても、いざ使った時にこの隙間は正直かっこ悪いと思います。
【フロントI/Oパネル】
天板の一番前に設置されており、
USB3.0×2、USB2.0×2、マイク・スピーカー端子、電源・リセットスイッチがあります。
また、3段階切替ファンコントローラ(5V・7V・12V)も付いているので、標準で付いているファンはこれだけで
コントロールできます。
このサイズのケースですから、基本的に床置きになる事が多いと思いますので、使い勝手は非常に良いのですが、
使わないUSB端子にキャップが付いていたら良かったな~と思います。
残念なのはリセットスイッチが小さく、ペン先などで突かないと押せない点になります。
無駄にオーバークロックの設定を詰めている時にリセットスイッチを頻繁に押すことになるのですが
先っぽの尖った物を用意しないといけないので面倒くさいです。
【トップ】
トップパネルは防塵フィルターがついていますが、フロントパネル同様に取り外すには金属の爪を折らないと
いけないので洗ったりするのは難しいです。
また、トップパネルは手回しネジ2本で固定するのですが、サイドパネルのネジと微妙にサイズが違うので
注意が必要です。
私は間違えてサイドパネルのネジを無理やりハメてしまいネジ穴が広がってしまいました><
トップは120mmファンと140mmファンのネジ穴があり、を最大3個つけることが出来ます。
水冷のラジエーター搭載にも対応してあり、ケース外側にファンやラジエーターを付けると
トップパネルを閉める事が出来ませんが、ケース内部は、
トップパネルからM/Bまで 約65mmあるので、
よほど厚みのあるラジエーター以外はケース内に収めることが出来ます。
360mmラジエーターを取り付ける場合は5インチベイの上段を潰さなければなりませんが、
5インチベイが4段もあるので特に気にしなくても良さそうです。
【拡張スロット】
拡張スロットは9段あるので、4way-SLIにも対応出来ます。
グラフィックスカードは
HDDケージが付いている部分で最大340mm
HDDケージを取り外すと最大480mm
までのスペースがあるので、どんなグラフィックスカードも飲み込めてしまいます。
【CPUクーラー】
CPUクーラーの高さは公式では180mmまでとなっていますが、実測ではもうちょいいけそうです。
M/Bの基板からだと193mmあるので、ほとんどの大型クーラーを搭載できます。
【裏配線】
裏配線スペースは247mmあるので、かなり雑にケーブルをまとめても余裕で配線できます。
CPU裏のメンテナンスホールは、かなり大きめに開いているので、ほとんどのM/Bで
バックパネルが干渉することはなさそうです。
M/BトレイにSSDブラケットが2個ついていますが、取り外すことも可能です。
メンテナンスホールは高級なケースに良く付いているグロメットが付いており、裏側が丸見えで恥ずかし~
ということが無くなります。
【HDD回り】
HDDケージは合計8段あり4段ごとに二分割する事ができます。
上部だけ、下部だけの固定や向きも変えることができますので、切ったり穴開けたりしないで済みます。
フロントパネル側から、約5.5cm 電源側に寄せることが出来るので
フロントに水冷のラジエーターを持ってきてもよっぽど分厚いラジエーター以外は
何でも搭載することが出来そうです。
電源が180mm以下の物であれば、ボトムファン設置スペースまでHDDケージを下げることが出来るので
水冷のポンプやラジエーターを置いても8段のHDDケージを維持することが出来ます。
HDDブラケットは3.5インチと2.5インチどちらも直接固定することができ、3.5インチ側はゴムクッションが付いています。
また、HDDブラケットはFractalDesign共通で、どのケースからもそのまま移行する事ができます。
取り外しも摘むだけの工具いらずなので頻繁に入れ替える方にはオススメです。
【電源まわり】
HDDケージを付けた状態で、電源部分は最大340mmありますので、どんな電源でも搭載可能です。
ボトム部分に120mmと140mmファン取り付けネジがあり、電源の長さが190mmまでの物ならファンを取り付けることが出来ます。
I/Oパネル側の電源を固定する部分はクッションが付いており、電源の振動がケースに伝わりづらくなっています。
ちょっと厄介なのが、電源を設置するのに、ケース付属のゴムインシュレーターで少し浮かして取り付けるのですが、
何度か電源を取り外したりしているとゴムインシュレーターがハズレてどこかにいってしまうので、
両面テープでの固定ではなくネジ式だったら良かったのにという点が少し厄介です。
【ネジ類】
箱のなかにジップロックで種別に小分けされているので、非常に使い勝手が良いです。
箱に入っているので、組立後に構成を変えるときにもどこに行ったか一目瞭然です。
【ウインドウパネル】
ウインドウパネルは薄いスモークグレイで、ケース内に光物が無い場合は中身が良く見えないようにすることも出来ます。
ケース内を光らせると拡張スロット部分やケースファンが白いので浮き上がって見えて二度美味しい感じです。
剛性も高く、けっこう重いので変に立て掛けておくと倒れた時の音にびっくりします。
【防 塵】
フロントとトップは上記記載の通りですが、付け加えるとスポンジになっているので掃除機で吸うとよれてしまいます。
修正するにはスチールの爪を折ってあげればいいのですが、面倒なので、強烈に吸い込まないように気を付けたほうが良いでしょう。
ボトム部分は背面から引き出し式になっています。
こちらはメッシュスクリーンで掃除機でガンガン吸っても大丈夫な仕様です。
1点残念なのは、後部から引き出すので、机の下にケースを置いていると本体を引っぱり出さないと取り出しが出来ないので、フロント側から引き出せるタイプになっているとメンテナンスが楽になります。
拡張ブラケットの脇の部分と、背面ファン設置部分の上部はハニカム状に穴が開いています。
ケース内を静圧に保つことが出来れば問題ないですが、こちらから微妙にホコリを吸うので対策が必要です。
私の場合はmodDIYのPVCファンダストフィルターが余っていたのでこちらに穴を開けて
ファン固定用のラバー防振ネジで固定してみました。
フルサイズケースで迷ったらこれにしとけば間違いない
【総 評】
1万円前半で買えるXL-ATX E-ATX対応のケースの中では一歩抜きん出ている実力の持ち主です。
高さも奥行きも60cm未満で、机の下に入れることが出来、どんなパーツを選んでも飲み込める懐の深さがあります。
若干拡張スロットの部分とM/Bの高さが微妙にずれていてグラボが気持~ち斜めになってしまうのはデメリットではありますが、
飽きのこないシンプルなデザインにファンも付属で3個付いてこの価格!
オススメです。
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購入金額
24,073円
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購入日
2014年12月29日
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購入場所
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