楽天市場の購入履歴を見ると、10年前に
1足分3,700円( =【お買い得4足パック】14,800円 )で買ってるンですね。
ケヤキ無垢材の加工品としては、確かに「お買い得」4セットと言えるでしょう。
ギルコのシュー・トゥリーは丈夫なケヤキ材で作られています。
靴道楽にハマっていた10年前に購入したものですが、なるほど、頑丈ですね。
全然劣化してないです。買ったときのまま。所有してる革靴たちへの相性も良いです。
もっとも、もう一種類持っている別のシュー・トゥリーもまた、
同じく落葉広葉樹に属するブナ材から作られています。
ケヤキは木材として高価なンですよね。
ですが、革靴にとってはシューキーパーの部材が高価であろうが廉価であろうが、
自らに対して発揮してくれる効能に関係ないのです。
シューキーパー最大の効能は靴の型崩れを防ぐ事に他なりませんが、その部材に
アロマティックシダーを用いると芳香剤としての機能も加えることができる、
と言われていますね。芳香と消臭の働きに加えて、防腐性、防虫性に優れているとも。
Collonil(コロニル)のシュートゥリーなどがそのような売り文句を謳っています。
日本原産の部材だとスギとかヒノキになるのかな。
ヒノキは高価なのでスギがシューキーパー用としては推奨されていますね。
さて、ここからは私見です。
これら英語でソフトウッドとよばれる針葉樹の「軽くて加工が容易」という側面は、
職人さんが作るときの都合で評価されているのではありません。
専ら、木が含んでいる空気の量に因るものでしょう。
シューキーパーの素材の部分に着目するとき、それが木製であれば
靴の革=皮に浸透した汗などの湿気をある程度取り除く事も可能です。
細胞と空気の隙間の割合を空隙率(クウゲキリツ)といいますが、空隙率の高い
針葉樹は吸湿性・除湿性の面において広葉樹より優れています。
この利点がシューキーパーに姿を変えたときも生きることになります。
なるほど、革靴を2,3足で廻して履いている状況では、スギとかレッドシダー
で作られたシュートゥリーを使うべきでしょう。
でも、自分みたいに、1週間の曜日以上の数の革靴を靴箱に入れているバカ野郎は、
せいぜい、月に3回ぐらいしか履かないンですよね、各々の革靴を。
あとはゆっくり靴箱の中で眠っているのですから、ハードウッドでかまいません。
ブナやケヤキのような広葉樹でできたシュートゥリーを突っ込んでおけば充分。
取扱いに気を遣わなくてもよい「頑丈」という利 のほうを取ります。
あくまでも気を遣ってやるのは革靴の方であって、シューキーパーではありません。
-
購入金額
3,700円
-
購入日
2004年04月01日
-
購入場所
楽天市場『足と靴の救急箱』
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。